■ 2018年7月 ブログ

自動ドリップ・コーヒーメーカー

 先日、㈱三洋産業の工場見学のことを話していただいた方が、今回は「面白いものを中国からサンプルとして取り寄せた。」と、見たことのある商品を箱から取り出しました。それは、コーヒーの展示会で見たことのある自動ドリップ・コーヒーメーカーです。
 器具には「CAFEDE KONA BY OCEANRICH」 と表記されていますが、既に日本では「OCEANRICH」として発売されており、価格はネットで見ると4,298円でした。ところが、中国のサイトで確認すると約6,000円となり、日本の価格の方が安いことになります。(あら不思議!)
 この商品の特徴は、「世界初360°回転ドリップ方式 コーヒーカップに乗せるだけ!」とPRしているように、コーヒーカップの上に本体を乗せ、内部の金属フィルターのポケットにコーヒー粉を入れ、その上にガラス製のポットにお湯を注ぐと360度回転しながら二つの穴から「の」の字を書くように注湯する仕組みです。
 ハンドドリップを再現した毎分4周・360°回転、約120秒間一定の速度でお湯をコーヒー粉に注ぎ、最後までスムーズに注湯できるよう、ドリップ穴は、外側が1mm、内側には1.2mmと2種類の穴になっています。静音設計で日本茶や紅茶にも利用できると利便性も訴えていますが、なにせ乾電池式のため、電池が切れてしまえば回転速度やスムーズな注湯は期待できません。

 サンプルとして取り寄せた方によると、こうしたポップでユニークな商品はコーヒー通には売れず、コーヒーを家で飲んでみようかと思っているような人が飛びついて購入するそうです。それで使い始めたものの、一杯用で家族では使えず、ペーパーフィルターのようなポイ捨てもできず、終いには電池が切れて棚の中に片付けられてしまう運命だとか。それでも、この価格帯なら売れる商品のようです。

 「CAFEDE KONA」と「OCEANRICH」の関係性まで聞くことはできませんでしたが、台湾や中国でのアイデア商品として日本に上陸してくる訳ですから。アジアでのコーヒーブームはまだまだ続きそうです。

 ちなみに、個人的には欲しい商品ではなかったので、写真だけ撮らさせていただきました。

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2軒のカフェ

 昨日は2軒のカフェを訪問しました。一軒目は「カフェ・ド・ギャラリーアダチ」。関市にあるギャラリー併設の素敵なカフェで、住宅街の中の古民風建物に入ると、左側にはギャラリー、右側がカフェになっています。店内はアンティーク家具が並び、シックでお洒落な印象を受けます。ちょうど東京のカッピングセミナーで同席したスタッフがいたので、挨拶をかわして中庭が見えるカウンターに案内され座りました。そして、グアテマラとブルーベリーのシフォンケーキを注文し、のんびりと時間を過ごします。
 もう一件は、関市から多治見市に戻って山の中を走り、ギャルリ百草へ向かいました。ここは、陶芸家、彫刻家、茶人でもある安藤雅信氏が名古屋市鳴海から民家を移築したところで、そこに併設された「ももぐさカフェ」で酷暑から一時避難です。ところが、店内は御婦人方がいっぱいで、賑やかな声に圧倒されながらブレンドコーヒーとケーキを平らげ、再び暑い日差しの中に戻りました。
 消費社会から離れて、「もの」と人とのかかわりを新しい世紀に向かって考え直したいというのが開廊の動機だそうですが、安藤雅信氏のコーヒーカップやプレートに触れる時間も少なく、ランチメニューに群がる人々を横目に帰り、お店の焙煎機と向き合うことになったのです。
 ちなみに、ギャルリ百草では8月18日(土)・19日(日)に、「珈琲屋」出版記念・大坊珈琲店 in 百草というイベントがあり、大坊勝次氏がネルドリップで珈琲を淹れて提供されるそうです。珈琲好きが沢山集まりそうで興味がありますが、私は臨時休業することなくお店に立つことになります。
 今回訪問した2軒のカフェは、ギャラリー併設といった点や、古民家風または古民家といった外観という共通点もありながら、印象はまったく異なるものでした。それぞれの良さがあり、自分の店とは比べ物にならないほど素敵です。次回は空いた時間を狙ってみたいものです。(そんな暇な店ではないか?)

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藩士の珈琲(2)

 「藩士の珈琲」を取り上げたところ、珈琲狂から過去のブログ記事を教えてもらい、「あのプロイセンの蝦夷植民地化案がここで関わってくるんだと。」とコーヒーとの繋がりの深さに驚きました。
 そこで、もう少し幕末の蝦夷地について調べてみると、稚内市の発行した『天明の蝦夷地から幕末の宗谷』(稚内市教育委員会:2009年)を見つけました。そこには、天明の蝦夷地探検から幕末の蝦夷地再直轄まで様子が記載され、壮絶な宗谷警備の記録を知ることとなります。
 幕末の宗谷の頁ではコーヒーについて記載されており、「この時代の越冬に用いられていたものにコーヒーがある。享和3年(1803年)に蘭学医の廣川解が、コーヒーには水腫病に対しての薬効がある(コーヒー豆に含まれる水溶性ビタミンB複合体の一つにニコチン酸)ことを発見している。津軽藩士が越冬のため犠牲になった4年前に知らされていたことになるが、残念ながらその時代にはまだ知らされていなかった。それから50年程が経ち、幕府が再直轄した時には、水腫病の予防薬として和蘭コーヒー豆が配給されたという記述が残されている。その記述には『和蘭コーヒー豆、寒気をふせぎ湿邪を払う。黒くまでよく煎り、細かくたらりとなるまでつき砕き二さじ程を麻の袋に入れ、熱い湯で番茶のような色にふり出し、土瓶に入れて置き冷めたようならよく温め、砂糖を入れて用いるべし』とあり、当時コーヒーは一般に出回っておらず、庶民ではこの頃口にしたのが初めてではないかといわれている。」のようにある。
 この資料が発行された2年後、弘前医療福祉大学短期大学教授の早川和江氏が、 (社)日本家政学会63回大会(2011年) で、『蝦夷地警備藩士の飲用したコーヒーが健康に及ぼした影響』と題した発表をされており、「蝦夷地での藩士たちを脅かしたのは寒さと浮腫病(水腫病)であった。この病は「腫レ出シ後心ヲ衝キ落命ニ至ル」といわれ、罹患した者の多くは死亡したという。現代でいえば脚気、または壊血病ではないかとされている。1803年に蘭学医・廣川獬が『蘭療法』の中でコーヒーには浮腫病に対する薬効があると説いているが、コーヒー抽出液には脚気、壊血病に有効な成分は含まれていない。一方、蝦夷地での藩士たちの生活は、厳しい寒さと多湿な環境に対して簡便すぎる住居と保温性の低い衣服や寝具、また偏った食生活のため栄養状態も悪く、藩士たちの多くが凍傷、低体温症を患っていたと推察される。これらの疾病は浮腫・むくみ・不整脈・心室細動といった症状を呈し、悪化すると致命率も高いなど浮腫病の症状と一致する。以上のことから、ここでいうコーヒーの薬効とは、コーヒーに含まれるカリウムの利尿作用、またナイアシンの血流改善効果などを指すと考えられ、浮腫病の予防、症状緩和という点において藩士たちの健康維持に有効であったと結論づけられた。」とまとめています。
 以前、宗谷岬を訪れた際には、「日本最北端にやってきた。」と到達証明書をもらって喜んでいましたが、次回は少し歴史の風を体を感じながら訪れたいと思ったのでした。もちろん、コーヒーを飲みながら。

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土岐市花火大会

 土岐市花火大会を間近に見たのは何年ぶりだろうか。今夜は手話サークルのイベントで会場近くの河川敷で見ることとなり、久しぶりに迫力ある花火を見ることができました。

 子供たちが小さい時には、駅前商店街を歩いて土岐川まで見に行ったものですが、今では自宅で涼んでばかりとなり、花火もテレビの画面で見る程度となりました。岐阜や名古屋の花火とは比べ物にならない土岐市の花火なのに、真上に大輪の花を咲かせる花火の音と振動に感動しながら、臨場感を感じながら花火を楽しむのも、思った以上に良いものだと思ったしだいです。

 ただ、寝転びながらの眺めは最高なのですが、花火の破片や燃えカスが頭に落ちてくるのが唯一の難点ですが。

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トキメキはあるか?

 先日放送された「チコちゃんに叱れれる!」では、「大人になるとあっという間に1年が過ぎるのはなぜ?」というテーマがありました。確かにそう感じている私には興味の湧く内容だったのですが、今ひとつ納得がいかなかったのです。
 番組では、チコちゃんが「人生にトキメキがなくなったから。」と言って、千葉大学の一川誠教授が、「子どもが物事に対して思考する回数と、大人が物事に対して思考する回数が違うから。」という理由で、子どもは「ハンバーグ」という夕食に対して「今日のハンバーグは楽しみ」「どんな味かな」「どうやって作るのかな」「添えてあるのは星形のにんじん!」「好きなポテトサラダもある!」など様々なことに対して疑問、発見、驚きなどを感じことを例に挙げていました。

 それに対して大人は、「今日はハンバーグか」と、たったこれだけしか思考しない。つまり大人は、夕食を食べる間、何も思考しないため時間を飛ばしたような状態になっているとのこと。

 そのように、子どもは1年の中で学校の行事や友達との体験など、一つ一つ細かくトキメキをしっかり感じながら暮らしますが、多くの大人は毎日同じ作業仕事、同じ食事など惰性で時間が過ぎるようになると川誠教授は説明していました。

 確かに納得できる事もあるのですが、毎日お店の中に居ても様々な出会いがあり、昨日も妻と一緒に訪問した売木村で、買えなかったトウモロコシを「ドライブの途中に立ち寄った」といって、お客様がわざわざ届けてくれました。さらに、生でも食べられる甘~いトウモロコシを来店されていたお客様にお裾分けして楽しんだり、感動や喜びは毎日のように感じているつもりです。

 そんな出来事が日々あるからこそ、こうしてブログに記録できる訳ですから、「何も思考しないため時間を飛ばしたような状態」にはなっていない筈なのです。それでも、「大人になるとあっという間に1年が過ぎるのはなぜ?」と感じているのには他に理由がありそうです。

 よくよく考えてみると、子供と大人のトキメキの質が違うからかもしれません。来店される方が自分と同年代か、それ以上の年齢の方が大半を占める現状では、若い時のようなトキメキは感じないのでしょうね。だから、「トキメキはあるか?」と尋ねられれば、「はい!」とは言えないのです。一日の時間が長~く感じるような人が来ないかな~?来るはずないか!

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藩士の珈琲

 昨日は久しぶりに珈琲狂が来店され、いつものように珈琲談義に始まり、最後には体の下の話まですることになりましたが、その中で、「藩士の珈琲」という興味のある内容がありました。それは、日本で8番目にコーヒー飲料を飲んでいるという青森県で、その中の、弘前の成田専蔵珈琲店の成田専蔵さん話題になった時のことです。
 話は約150年前まで遡り、1855年、江戸幕府の命により対ロシアとの北方警備のため、弘前藩士が蝦夷地(現・北海道)に赴き、その時の寒さやビタミン不足による不治の病・浮腫病の予防薬として配給されたのが、なんと珈琲だったそうです。当時、コーヒー豆は東インド会社から入ってくる和蘭(オランダ)から長崎の出島を通じて入ってきており、高級藩士、通訳、遊女など一部の人しか飲めなかった高級品が、蝦夷地で弘前藩士に飲まれていたとは意外なものでした。
 そんな歴史的背景があることから、弘前の珈琲文化について研究をされている成田専蔵さんが中心となって、「弘前は珈琲の街です委員会」を発足し、珈琲の歴史を少しでも感じてもらうため、藩士たちが薬として飲んでいた珈琲を再現し、「藩士の珈琲」として市内10箇所の喫茶店にて提供しているそうです。
 ちなみに、当時の作り方を古文書にあるとおりに再現した『藩士の珈琲』は、
1.すり鉢に焙煎豆を入れ、よくすり潰して粉にし、麻袋に入れる。
2.お湯を入れた土瓶の中に麻袋を入れ、振り出しながら色の出具合を見ていく。
3.湯呑み茶碗に注ぎ、お好みで砂糖を入れて飲む。
 分かりやすく言えば、ティーバックに入れたコーヒーを上下に揺らして飲むってことなんでしょうか。そんな「藩士の珈琲」を想像していたら、その当時のコーヒー豆はモカ?インドネシア?焙煎はどうしたのか?などと疑問が湧き出てきます。
 今回、珈琲狂が来店されていた間に常連さんもカウンターに座り、コーヒーについて話をしていたのですが、コーヒーの知識も少なく、珈琲狂のことも知らない人に自分を説明する姿を見て、ちょっとばかり楽しい気分になりました。きっと奇人変人にしか思えなかったであろうな。(事実そうなんだけれど。)

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田口護ファン

 久しぶりに遠方から来店されたお客様が、本棚から『コーヒー 味わいの「こつ」』を手に取って読まれていました。その後、他のコーヒー本を読んで帰られる際、「田口護さんのファンなんです。」と言われたので、「それなら、他にも何冊か田口さんの本がありますよ。」と声を掛けてみたものの、「ファン」という感覚が今一つ分かりませんでした。

 私自身、田口氏の本を何冊か読み、コーヒーの事や店の経営について学び、尊敬してはいるもののファンなのかと言うと、心酔するほどのものではないし、本人と直接会話をしたこともないので、本や講演会から受ける印象でしか判断できず、本人には悪いのですが、尊敬する人としか表現できません。(本人が読むはずないか)

 以前、ある自家焙煎店の店主の方が、「私は田口さんのファンになって、東京のカフェ・バッハまでアポなしで行ったことがあります。」という話を聞いたことがありますが、私が初めてカフェ・バッハに行った際には、田口氏に会いたいという思いより、店を見てみたいという方が強かったのです。

 もっとも、空の上の人のように遠く離れた人であると分かっているからこそ、「会いたい」とか「話したい」といった気持にならないのかも知れません。

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耐用年数

 暑い!暑い!と言っていたら、自宅のエアコンが壊れました。それも、母親の寝室と私達夫婦の寝室の2台が、ほぼ同時期にです。母親の寝室のエアコンは購入から10年以上経過しており買い替えることにしましたが、私達夫婦の寝室のエアコンは3年前に買い替えたばかりのため、5年延長保証(付けてて良かった)で修理依頼を行いました。

 とはいっても、この暑さの影響で家電量販店のエアコン・コーナーには人だかりができ、会計の順番待ちも長い列が出来ていることもあってか、母親の寝室のエアコン交換は半月待ちとなり、修理依頼したエアコンも業者からの連絡待ちで、いつになるのか分からない状態です。しばらくは、リビングのエアコンを頼りに就寝時に移動し、母親の部屋はリビングの隣になるため、ドアを開けて冷気を流す生活が続きそうです。せめて夜だけでも涼しくなればと願うばかりです。

 家電製品ですから必ず故障し、10年も過ぎれば部品すら無くなることもあるため、一定期間が過ぎれば買い替えを覚悟しなければなりません。それと同じように、お店で使用しているエアコンも故障する時が必ずくるのですから、資金準備は怠ってはいけません。一般的にエアコンの耐用年数は個人事業主なら6年となるため、それなりに覚悟はしているものの、自宅のエアコンのように突然故障した場合は、お店の営業を続けることは困難となり、かなり慌ててしまうかもしれません。

 そんな注意喚起となった今回の故障ですが、夜を気持ちよく過ごせない日々は早く解消したいものです。

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アイス?ホット?

 猛暑日が続いて寝苦しい毎日です。寝たのか、魘されているのか、とりあえず時間になったので起きてはみたものの、体が怠い状態でお店に向かいます。

 こんな暑い日には、アイスコーヒー多めに仕込むのですが、その際に思ったのが「気温30℃を超えるとアイスコーヒーがホットよりも増える。」という通説は本当なのか?ってことでした。これは、あるカップ式自動販売機を運営する会社が、全国の自動販売機の売り上げから発表したもので、関東地域では気温が30℃になるとアイスコーヒーの売り上げがホットコーヒーを上回るというのです。

 それなら、自分のお店のデータを集計し、その日の最高気温と並べてみようとグラフを作ってみたのでした。7月前半のデータのみのうえに、小規模な店舗の少ないデータでは検証するに値しないのだけれど、確かに気温とアイスコーヒーの売り上げには関連があります。暑いから冷たい飲み物で喉を潤したいとうのは当然といえば当然で、30℃が境目なのか判断することが出来ず、あまり意味のないことになりましたが、まあま面白い結果でした。

 夏が始まったばかりだというのに、もう夏バテしそうな自分の体力の無さに情けなさを感じながら、午後の分のアイスコーヒーを作るのでした。

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売木村へ

 土岐市の最高気温が37.3度となる中、妻と共に長野県の売木村へ年に一度の訪問です。山あいの村といっても全国的に暑い日となり、売木村の最高気温は31度で、私たちが訪れたブルーベリー園「花の谷」も直射日光が当たる場所では汗が噴き出すものの、日陰に入れば楽園気分です。そよ風が気持ち良いのなんの!
 友人が住み始めた売木村というきっかけとなり、これまで何度も来ているブルーベリー園「花の谷」は、料金がとても良心的でアットホームな雰囲気の中でブルーベリー狩りが楽しめます。そんあこともあってか、愛知県や岐阜県から家族連れが多く訪れ、園内のあちらこちらで子供達の声が聞こえます。畑のすぐ下にある木陰の川で川遊びができる小川の流れを見ながら、暑さは癒され、気持ちの良い森林浴ができました。
 その後向かった先は、「うるぎふるさと館」という、地元の産直市場と食堂が一つになった場所です。ここには友人が木工作品を展示販売していることもあり、昨年と違った小物を販売しているか確認しにきました。小枝を使った知恵の輪や首振りのヤギを見ながら、妻と「この価格設定で売れるのか?」などと勝手な評価をしていました。(友人が怒りそう)
 ここは、毎日入荷の地元産の新鮮野菜やお米、山肉などが購入できますが、特に夏のトウモロコシは一番人気で妻が楽しみにしていました。ところが収穫時期には少し早いようで、残念ながら買い求めることができませんでした。ちなみに、となりの平谷でも収穫は来週以降だとのこと。
 トウモロコシを諦め、友人が開墾した場所に作る山小屋の様子を見に行き、売木村を離れましたが、帰った際に、土岐市との暑さの差に驚き「売木村もいいかな~?」と一瞬思ったのでした。

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実が付いてる!

 以前、恩師からいただいた苗が花を咲かせたところまでを記録しましたが、今日、妻から「たまには見たら!実がなっているよ!」と言われて見てみると、白い小さな花から想像できない丸い実が房のように付いていました。どうやらジャムになるというのは本当のようですが、その正体が未だに不明です。

 そこで、「ぶどうのような実」という内容で検索してみると、それらしい物が出てきました。種類はナス科、名前はガーデン・ハックルベリーというのが見た目が似ており、なんでもブルーベリーの5倍のアントシアニンが含まれていて目に良いらしいのです。そして、文献によれば、ガーデン・ハックルベリーは、米国ではかなり一般的に家庭で栽培され、その実をジャムにしたり、パイに入れたりして賞味しているようですが、未熟果には毒性のあるソラニン類が含まれるとの報告がなされています。現在までにヒトに対しての危害に関する報告は確認されていませんが、専門家からは、熟していない果実を大量に摂取しないよう注意する必要があるとの意見が載っていました。

 未だに正体不明の植物ですが、実が付いたことで、今後どのように変化していくかを見極めながら判断していきたいと思います。

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半分、茶色い。

 今朝は、コーヒーゼリー&プリンを作りました。生クリームたっぷりで、ベニラビーンズの香りを閉じ込めたプリンの上に、エチオピアのコーヒーで作ったコーヒーゼリーを重ねた物です。

 「半分、茶色い。」なんて朝ドラ風なタイトルにしたものの、コーヒーゼリーは1/3なので嘘っぽいし、そもそも青じゃないし。これでは便乗商売はできません。(その気もない)

 その朝ドラの主人である楡野鈴愛は左耳が聞こえませんが、今日は両耳の聞こえない聴覚障害者の方が来店され、カウンターに座って色々とお話をすることになりました。テレビのドラマでは脚本家がいて、視聴者が喜びそうなストーリを考えていくわけですが、現実は脚本家などいるわけもなく、今回お会いした聴覚障害者の方は、そんな安直なドラマよりもドラマチックな人生であると感じたしだいです。

 考えてみれば、誰だってドラマの1クール以上の長さの人生を送っており、生まれてから老いて死を迎えるまでには様々な経験をするのですから、朝ドラなんかに負けないようなドラマが存在します。私なんかはリアル人生ゲームをやっているようなものですから、テレビや携帯を使用したゲームには全く興味が持てません。

 そんなリアル人生ゲームの息抜きに朝ドラを見ている私にとっては、「半分、青い。」を茶化して「半分、茶色い。」って遊んでいるくらいが丁度良いのです。

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幸福なんだけど

 コスタリカのカッピングセミナーに行ったこともあって、以前から気になっていた事について書いてみます。
 英国のシンクタンク、ニュー・エコノミクス財団(NEF)が2016年7月に「世界幸福度指数」の2016年版報告書を発表しました。この指数の基準となるものは、各国の平均寿命、人生の満足度、エコロジカル・フットプリントのデータを基に、「消費される環境資源量当たりに生じる人間の幸福の度合い」を評価します。さらに、平均寿命・満足度に対して各国内で生じる格差の大きさも評価基準としています。簡単に言えば、「自然環境にあまり影響を与えずに長く幸せな人生を送っているか?」ってことなんでしょう。

 そして、翌年の7月には「コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~」という映画が公開されました。内容は、コスタリカが1948年に常備軍を撤廃し、1949年には憲法にも規定して、軍隊に頼らず、条約や国際法、そして国際機関との関係を強化しながら、国際的な関係性の中で独自の安全保障体制を構築していった道筋を紹介するものです。 1948年12月に軍隊廃止を宣言したホセ・フィゲーレス・フェレールの「兵士よりも多くの教師を」というスローガンを実現し、莫大な予算の軍事費の支払いから、よりよい教育や国民皆保険制度の実現のために振り分けてきたのです。

 ほぼ同時期に二つのメッセージが出されたことで、「常備軍撤廃」=「幸福」といったイメージで語られることも多く、憲法改正議論と相まって昨年あたりから映画の上映会が全国で行われているようです。しかし、コーヒーを通してコスタリカを見てきた私にとって、なんだか違和感を覚えます。平和的な国民性は理解できるものの、幸福度指数が1位であることも、ベストテンの国々を見てもランキングを作る側のメッセージ性を感じます。また、国連のランキングを見ても同様で、日本に住む国民は不幸なんでしょうか?私は幸福なんだけど。

 コスタリカは常備軍を持たないものの、非常時には軍事力を持つことができ、そのため、隣国のニカラグア軍の3倍近くの予算で準軍隊ともいえる警察組織を持ちながら、アメリカとともに非常時に備えて訓練を行っています。また、近年では麻薬の横行と治安悪化も話題になっています。

 幸福度指数の発表や映画といったメッセージを発するものに対しては、国内メディアの情報と同じように、目的を持った情報の意味を考える必要を感じます。そんなことを考えながら今日もコスタリカのコーヒーを飲んでいるのです。あなたの幸福度は54位?それとも58位?

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コスタリカのカッピングセミナー

 定休日の朝、土岐市保健センターで胃がん・大腸がん検診を終え、土岐市駅から電車に乗って向かった先は東京です。目的地は今年2回目となったUCCコーヒーアカデミー東京校で、午後から行われた「2018年カップ・オブ・エクセレンスのコスタリカ オークション落札前ロットのカッピング」に参加することです。
 今回は、オークション前に入賞ロットが楽しめるユニークな企画だということと、バラエティーに富んだ、品種、プロセスの違う風味豊かなコーヒーが特徴のコスタリカのコーヒーとあって、楽しみにしていたのです。気に入ったロットがあれば、オークションに参加して落札できるほどの珈琲屋ではないだけに、こうした企画は貴重な体験になります。
 講師はUCC農事調査室室長 兼 UCCコーヒーアカデミー非常勤講師の中平尚己氏で、分かりやすく丁寧な説明と解説で、半人前の珈琲屋でも気軽に参加できる雰囲気でカッピングを楽しむことができました。

 オークション対象となった86点以上のコーヒーが36ロットとあって、カッピングのしがいがあったものの、相変わらずゲイシャが36ロット中11と多くを占めています。そして、ハニーが17もあるのもコスタリカらしい内訳となのかもしれません。最近では特徴を出すためケニアの品種を栽培したり、ビジャサルチを増やしたりとユニークな特徴を出すため工夫している様子がうかがえました。私が初めてカッピングしたのがanaerobic fermentation(嫌気性発酵)のコーヒーで、甘いシナモンのようなケーキの香りが特徴的でした。

 毎回思うのが、生産者が通常ロットの数十倍の価格になるオークションのため、個性を出すことに夢中になって博打のようなコーヒー作りを行ったり、売れるコーヒー探しに奔走するバイヤーの姿が見え隠れしてしまうのが、町の小さな珈琲屋には別の世界のことのように感じます。

 そうしたコーヒーとの出会いとは別に、同じ岐阜県からセミナーに参加した人と出会うことができました。関市にあるカフェ・ド・ギャラリー アダチのフタッフが休みを取って参加していたのです。コーヒーと若者に刺激を受けた一日でした。

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星に願いを

 降り続く雨のために七夕飾りの準備も出来ませんでしたが、なんとか7日の夕方までの雨の隙間を狙って飾り付けました。

 西日本に大きな災害をもたらした雨も岐阜県を横切り、県内では未だに特別警報や避難情報が出されるなど、河川の氾濫や土砂崩れが心配されています。幸いにもこの地方では災害の情報もなく、先ずは一安心といったところです。

 そんなこともあって、いつもは玄関先に七夕飾りを出すのですが、今回はカーポートの中に飾って、雨風から願いを書いた短冊を守ったのでした。けれど、雨では天の川どころか夜空を見上げる事もなく、「星に願いを」といった光景にはなりません。でも、大雨で災害に遭われた方々の事を考えれば、こうして七夕飾りが出来る事が何よりなのですが。

 「星に願いを」となれば、流れ星が多く見られるペルセウス座流星群が良く、今年の8月13日が見頃となるペルセウス座流星群では、月明かりもなく0:00~夜明け前という時間帯も好条件だそうで、沢山の願い事ができそうです。けれど、毎晩定時に就寝となる私には見る機会がなさそうですが。  

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工場見学気分

 時々来店されるお客様から、「こないだ(株)三洋産業の別府工場を見学してきた。」といって、スマホの画像を幾つも見せてもらいながら話を聞く機会がありました。

 (株)三洋産業といっても珈琲屋さん以外は全く知らないと思いますが、大分県別府市に本社を置き、コーヒー関連器具・コーヒー製品の製造販売や、レストラン・喫茶店の運営を行っている会社です。コーヒーのペーパドリップには欠かせないペーパーフィルター(濾紙)の製造においては、国内有数のシェアを占めているのです。

 少し前までは、カリタ、ハリオ、コーノといったドリッパーのペーパーフィルターを全て扱っていたのですが、同社が独自の円錐ドリッパーを作りだしたころからハリオが別会社へ受注したため、ハリオの分は減ったものの国内製造の製品の多くを製造しています。

 製造ラインの工程を画像を見ながら説明してもらいましたが、北海道の苫小牧で作られた紙を九州の大分に持ってきて、圧着・裁断し100枚ごとに検品している様子は、まるで自分が工場見学に来ているような気分になります。

 各ラインごとに2名配置で作業しており、必ず男女の組み合わせになっていることから担当者に質問したところ、「賃金が歩合制になっていることから、作業効率に差のあるペアでは喧嘩になるので、必ず夫婦一組で担当することにしている。」と回答されたとか。確かに夫婦なら運命共同体なので揉めることはないだろうけど、家に帰ったら「あんたが遅いから給料が少ないんだ!」と夫婦喧嘩になったりしないんだろうかと気になります。

 ペーパーフィルターも有名な企業のものから、名古屋の某社のものまで作っていたり、ドリップバッグの受注生産では、東京の有名だけの珈琲屋さんの商品を作っていたりと、意外な一面も知ることができました。お店に居ながら工場見学気分を味わい、何だか得した感じです。

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長寿銭

 埼玉県の方から、葬儀の会葬礼状と一緒に「長寿銭」と書いたポチ袋をいただきました。中には100円硬貨が入っています。葬儀に関する風習は地域によって異なることは知っていたものの、初めて「長寿銭」を貰い、意味合いは何となく分かりましたが、どうしたものかと調べてみました。

 この「長寿銭」を配る風習は群馬県を中心に、埼玉、千葉の一部でもあるようで、亡くなった故人が長寿であったことにあやかり、長寿銭を持ち帰った人も長生きできるようにといった願いや、大切な家族を失った悲しみと同時に、天寿を全うできた大往生を祝うという思いがあるようです。

 

 中に入れる硬貨にも意味合いがあるようで、

5円玉:ご縁があるように

10円玉:十分(充分)に生きる

50円玉:十分なご縁、5重の縁

100円玉:100のご縁

500円:最大の効果(硬貨)

といった語呂合わせや、硬貨に描かれた稲穂が、故人の成熟さを表したり、描かれた「常盤木」が1年中緑の葉を絶やさないことから、永久を示すものまで理由付けがされているようです。

 そんな「長寿銭」という珍しい風習を知ったのですが、考えてみれば東濃地域の一部や自分たちが住んでいる町では、香典返しをビール券一律何枚といったように受付で渡していることが多く、そのため、中身のない香典を受付に渡して金券であるビール券を頂戴する、香典詐欺なんて話も聞くぐらいですから、こちらの方が変わっているのかも知れません。

 いずれにしても、自分のルーツである先祖や亡くなった方と向き合い、どのように接するかというのは大切な事だと思うのです。先日も、仏具を扱う製陶業者の方と話した際、以前には特別視されていた家族葬も一般的となったと話題になりました。

 最近では葬儀を行わない直葬といって、直接火葬場へ行くものから、収骨もほんの一部を家族で分け合い、ペンダントに入れて身に着けたり、遺品と共に格納する小瓶のような物に保管するなど、供養の仕方も様々なようです。時代に合わせた仏具作りに苦心されている話を聞きながら、自分の時にはどのようになるのか気にしつつも、その時には世に居ないので考えても仕方がないかと納得しました。

 納得できないものが、収骨すらしないケースもあるようで、「残った骨はどうするのですか?処分するのなら全て処分してください。」といって遺骨も不要という人も居るようです。亡くなった人と向き合おうともせず、存在すら無かったものにしようというのでしょうか。今の自分を無視して。

 そんな話をしていたことを思い出しながら、「長寿銭」に込められた願いを知るのでした。 ※自分の時はコーヒーでも配ってもらおうかな。

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勝連城再び

 今週の天気予報では雨が週末まで続くとあり、汗っかきの私としてはジメジメに悩まされそうです。そんな気分と裏腹に、雨の中にも関わらず、開店と同時にご来店いただくお客様に感謝しながら、食器を洗い終えて一息つきます。

 手すき時間に動画でも見ようとアマゾンのプライムビデオを覗いていると、『私はヒーローそれともヴィラン?よみがえれ勝連城』(監督:杉山嘉一 主演:福田沙紀)といったタイトルを見つけました。

 勝連城って先日登った沖縄の?って思いながら概要を見ると。『東京でネットセレクトショップを運営している華那は同級生の美鈴に会うために沖縄に里帰りする。美鈴は地元のうるま市にある世界遺産、勝連城を復活させるプロジェクトに参加しているため華那も同行する。市内、そして全国から来たボランティアと出会う華那は本当の自分と向き合う。』といった内容です。以前なら興味を持たなかったであろうに、何だか急に親しみが湧いて見たくなりました。

 そんな訳で、午後の時間に細切れながら見たのですが、特別優れた内容の映画ではないもの、自分も登った勝連城の光景を思い出しながら、勝連城の最後の城主「阿麻和利(あまわり)」と住民の関係や、城の再建運動を通じた地域社会活動のあり方なども考えさせられたのでした。

 最初は友情がらみの恋愛ものかと思いましたが、真面目に活動するNPOの見本のような内容で、村おこしの参考になる映画でもあります。そして、華那と萩村との会話に、勝連城の町おこしとドラマのタイトルがリンクしてきます。

萩村:「人は見たいものしか見ないから。」

華那:「それってどういうことですか?」

萩村:「阿麻和利(あまわり)の話と一緒。ある人から見たら卑怯な裏切り者。でも、ある人から見たら悲劇の英雄。」

華那:「でも、本当のことは一つですよね。」

萩村:「それはどうかな?物の見方も言い分も正解は一つじゃなくって、きっと人それぞれなんじゃないかなって思う。」

 そして華那は、「私、見たくないものも見るようにした。」と仕事も友情も正面から受け入れるのでした。

 映像を見ながら勝連城跡の頂上から眺めたパノラマの景色を思い出し、もう一度沖縄に行ってもいいかな。などど思ったものの、食べ物は北海道がいいかもと迷ってみるのでした。

 

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延長保証は必要か?

 

 昨日は4日振りの営業にも関わらず、臨時休業前と変わらぬ来店があり正直ホッとしています。そして、毎日行っていた焙煎も4日振りとなり、最初は少し緊張しながら行い、新鮮な気分を味わいました。

 

 コーヒー豆の袋詰めを行いながらラベルを印刷していると、途中からプリンターが故障しエラーメッセージが出ます。何で?と思いながら表示を見ると、「内部に異物がないか、固定部材が残っていないか確認する。インクタンクが正しくセットされているか確認する。電源を再度入れてみる。」などの指示にしたがってみましたがエラーのままです。

 

 操作マニュアルを引っぱり出してみると、「それでも回復しない場合は修理を依頼してください。」オイオイ!毎日使っているプリンターなのだから困るぞ。と思いながら保証書を探してみると、購入期間は1年半を過ぎており有料修理となってしまい頭を抱えました。

 

 家電量販店では、購入金額の何%かをさらに負担すれば、4年の延長保証がついて5年間は無料で修理が可能です。ところが我が家では延長保証を付けたことがありません。「5年くらいは大丈夫だろう。」とか、「もったいない。」といった理由なのですが、単純にケチなのでしょう。でも、今回のような事態になると正直「付けときゃ良かった!」となるのです。

 

 それならば、世間では延長保証を付けているのか調べてみると、at home VOX 調べ「Q.家電を買ったとき、販売店の長期保証に加入しますか?」の回答別都道府県ランキングというのがありました。それによると、長期保証に入る率トップは島根で、6割以上の人が長期保証に入っていました。続いて青森も半分以上の人が加入していると回答。一方、長期保証への加入率が低かったのは埼玉でした。多くても6割なのかと気が楽になったものの、一度修理に出せは7千円以上の出費と、その間プリンターが使用できない事態になります。

 

 半分あきらめ気分ながらも、閉店後にプリンターをカウンターの上に置いて再度チェックします。取り外せる部品は全て別にして内部を見ると、白いギアが不自然な状態で転がっています。「これかな!」と思って取り出すと、どうやらインクタンクを左右に動かすギアの一部だと分かりました。そもそも突然ギアが外れること自体が変なのですが、ここだと思われる位置に無理やりはめ込み電源を入れると、幸いにも正常に作動したのでした。

 

 これでホッと一安心となったものの、次回から延長保証を付けるかどうかは微妙な気持ちです。大丈夫か日本メーカー?でも、よく見ると海外製造でした。

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初めての青瓶

 沖縄では美味しいコーヒーに出会えずじまいでしたが、自宅に帰ると娘がサンフランシスコの物だと言って、BLUE BOTTLE COFFEE(

ブルーボトルコーヒー)の35g入りパックをくれました。

 なんと、初めての青瓶がサンフランシスコのコーヒーになるという、意外が展開に驚きながらも、今まで名前だけで大都会の一部の人達が飲むコーヒーであり、自分には縁がないと思っていただけに、ちょっと嬉しくなります。

 日本国内では「ブルーボトルコーヒーでは、豆をお挽きせず、コーヒー豆は豆のまま販売しております。」となっているのに、この袋は挽いた状態で販売され、しかも、フレンチプレスに合わせた挽き具合で、使用するお湯の量や蒸らし時間も明記されています。さらに、賞味期限は国内が焙煎から14日となっているものの、「9月22日までにお楽しみください。」という表示になっているので、どうやら賞味期限の考え方も異なるようです。

 そんな違いを見つけながらも、ブルーボトルコーヒーで一番人気といわれるブレンドコーヒーBELLA DONOVAN(ベラ・ドノヴァン)をフレンチプレスで淹れてみることにします。少し細かすぎると感じる粉を入れ、4分間蒸らして抽出すると美味しく飲めます。初めての青瓶との出会いをさせてくれた、気の利く娘に感謝!

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サプライズ

 今日の午後は挙式披露宴のため、午前中は自由行動の時間が取れます。そのため、妻に内緒で準備していた行動に移すことにしました。それは、妻の友人が結婚を機に沖縄で暮らしており、30年以上にわたり年賀状だけの付き合いになっていることから、初めての沖縄旅行を利用して再開する出会いの場を作ることでした。

 住まいが北谷から車で20分程度の場所であることが分かっていたので、事前に連絡を取ってサプライズで会わせようと計画したのです。突然に連絡をさしあげたにも関わらず、喜んで協力していただいき感謝感激です。台風で再会どころではないと心配していたものの、無事に会うことができホッとしました。

 それ以上にサプライズだったのは、挙式の時間だけ台風が嘘のような天気となり、屋外でのイベントや記念写真も行うことができ、披露宴の間は雨風が強かったものが、披露宴会場からホテルに帰る間だけ雨が止むという粋な計らいを台風がしてくれたのでした。(偶然かも?)

 また、台風により欠航となった時間帯をうまく避け、帰りの飛行機も1時間遅れで飛び立つことができました。受付カウンターの前に欠航により帰れなくなった人たちが、キャンセル待ちのために疲れ果てて座り込んでいる様子を見ながら、無事に機内に乗り込み安堵し、サプライズの続いた旅路を終えるのでした。

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沖縄上陸?

 甥っ子の結婚式に出席するため、親族揃って中部国際空港から那覇空港に到着し、北谷のホテルに行くまでが本日の日程です。先ずは、事前に用意された送迎用バスに乗り込みます。そして、那覇空港から高速道路を利用して約1時間、沖縄本島の東海岸にある勝連半島の付け根の丘陵に位置し、平成12年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録された「勝連城跡」に到着しました。

 この勝連城は、琉球王朝時代にこの地で人々に慕われた王、阿麻和利(あまわり)の居城として知られ、首里王府とは異なり、地の利を活かした中継貿易で経済力と軍事力を持ちながら別の道を歩もうとしましたが、最終的には王府の軍勢によって滅ぼされ、衰退していったそうです。

 琉球石灰岩の切石を使った曲線状の城壁を登っていくと、勝連城で最も高い場所にある一の曲輪(くるわ。城郭内にある区画のこと)に着きます。標高約98メートルで、南は知念半島から北は山原(やんばる)までを見渡すことができ、美しい360度のパノラマが広がります。

 次に向かったのが、うるま市にある「海中道路」です。本島から浜比嘉島、平安座島、宮城島、伊計島へアクセスする道路として重要な道路で、全長約5kmの通行無料の道路です。海中道路というので「海の中にある道路」ということだから、「海底トンネル」だと想像していましたが、海に埋め立てて造られた道路で、海の上を走るイメージです。

 そして、北谷のホテルに行く途中に立ち寄ったのが「東南植物楽園」です。ここは、亜熱帯の植物が生い茂る日本最大級の屋外植物園で、1,300種以上の植物が、温室でなく沖縄の自然環境の中で見ることができます。天空に向かって一斉に伸びるヤシ並木は圧巻です。その他にも、楽園自慢の木「バオバブ」や最盛期は満開の美しさを誇る「ハス」、世界一長寿の木「リュウケツジュ」など、ここでしか観ることができない植物を観賞する事ができます。

 そうして、午後6時頃に北谷のホテルに到着しましたが、台風が沖縄上陸か?と言われていただけにどうなるかと思っていましたが、私たち家族の初の沖縄上陸は無地に初日を終えることができました。

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