■ 2017年3月 ブログ

うれしいプレゼント

 先日、週末仕事となった次女が休みを取って、家で一日のんびり過ごしたようです。とは言ってもジッとしていられない性格なので、いつものようにお菓子作りを始めます。妻の実家から頂いた山クルミを使ったクルミあんぱん、苺の季節なので苺大福を作って家族にふるまってくれました。なかなかの上出来で、いつもは油断して正直に感想を言ってしまい、娘から顰蹙を買ってしまうのですが、今回は上手にできていました。こうしたお菓子作りは私の影響かもしれません。

 手作りのお菓子もうれしいのですが、娘が散歩しながら摘んできた土筆(つくし)が何よりのうれしいプレゼントです。毎年春になると我が家の食卓に並ぶ、旬の土筆が今年も食べられるのですから。考えてみたら、いい大人の女性が土筆を摘んで歩いているのも、家族が喜ぶと思ってやってくれている訳で、祖母と一緒に土筆の袴を取り、灰汁抜きのため水に漬けてくれたのは、何よりも素敵なプレゼントなのだと思います。

 翌朝に妻が卵とじにしてくれたものを食べ、土筆に込められた幸せの味を噛みしめるのでした。

0 コメント

友来る!

 長野県の売木村に住む友人が訪問してくれました。今月初めにも訪れてくれたのですが、臨時休業していた日だったため無駄足となり、申し訳ないと思っていいたところ、改めて会うことが出来て嬉しいかぎりです。

 今日は友人の田舎暮らしが新しいステップに入った報告と相談を兼ね、わざわざ会いに来てくれたのですが、新しいステップについては秋頃に具体化した際に記載することにして、彼が手作りしている木工作品について触れておきます。今回、彼が手土産に持ってきてくれたのが画像の小物です。 

 私のホームページのイラストを上手く転写し、伝熱ペンで描いてくれたウッドバーニングの小物たち、かわいい木の人形のストラップ、丸くカットした木の面に「まめ蔵」の文字とイラストのプレート、見てるだけで自分の頭が痛く感じる楊枝立て、ツルツル頭の・・・何だろう?ツボにあてる棒か?良くわ分からないけど実物そっくりの作品達。

 こうした小物に使用しているのは、彼が山の斜面を整備するために切り倒した木材から作ったもので、仮設の小屋の中でコツコツと制作している作品です。現在、こうした小物を売木村の「うるぎふるさと館」で展示販売しているそうですから、この他にどんな物があるのか次回行った時には必ず確認してみます。楽しみだな~。

 同じ組織の中で同じような環境で仕事をしてきた友人が、私より1年後に早期退職して田舎暮らしを始めました。理想とする形は多少異なるものの、第二の人生を歩む仲間として今後も見守っていきたいと思います。

3 コメント

入れ替え

 間もなく開業から2年を迎えようとしており、時間の経過の感じ方がサラリーマン時代よりも早くなったように思います。言い換えれば早く老いている訳で、日々無駄にできないと考えた方が良いのかも知れません。だって、早期退職した4年前が、ずいぶん昔に思えてしまうのですから。

 そんな事を考えながら、お店に常備している物を少しずつ入れ替えています。もしろんコーヒー豆がメインになりますが、それは産地の都合やお客様の嗜好に合わせた商品の入れ替えです。それ以外には備品として使用している小物類もあり、今回はお水を入れたコップの下に置くコースターでした。 

 今、使用しているのは珈琲屋らしいコースターにしたくて、コーヒー豆柄の布を妻に縫ってもらった物です。普段は洗濯して繰り返し使用しているため、見た目にもヨレヨレになってきたため、新しい布を購入して再度縫ってもらいました。一つ新しくしただけで、何だか気分も晴れやかになるのですから不思議なものです。

 2年でリニューアルするって訳ではなくて、気持をリセットするためにも気付いたものを入れ替えたいと思っていますが、店内に飾ってある中山さんの描いた「よだかの星」の絵だけは、初心を思い出すためにも替えないつもりです。将来、自分が成長できた時には、その時の自分に合った絵に替えればいいと思っています。

0 コメント

ペーパーフィルターの仕様変更

 店頭でハリオのV60用ペーパーフィルターを販売していますが、知らない間にペーパーフィルターの仕様変更がされていました。そのことを知ったのは教えてもらったからで、実際に取り寄せてみると多くの変更点が見つかります。

 ハリオのホームページを見ても仕様変更の説明は見つけられませんでしたが、見比べると一目瞭然で次のような違いが分かります。

●ペーパーを広げやすくするため、曲面の片側にタブが付いている。

●圧着面の上部に丸味が付いて、折り曲げる際に感触が良い。

●その丸味を付けた分、圧着部分横の余白が広くなった。

●ペーパーの表面がザラザラからツルツルになった。

●ペーパー自体が少し薄くなった。

 お店には在庫があったので気付かなかったのですが、既に2015年11月から順次変更になっているようです。ここで、気になったのが仕様変更による性能の違いが出るかです。見た目にも薄くなったんだから、コーヒーも薄くなるんじゃなかろうか?です。そこで、新旧のペーパーフィルター使用して確かめることに。

 先ずは、単純に水の透過速度を調べてみます。ビーカーに180ccの水を入れてペーパーをセットしたドリッパーに流し込み、サーバーに110cc(単に目印があったから)の水が落ちた時間を計測します。旧のペーパーが18秒に対して、新のペーパーは10秒と半分近く水が速く落ちます。あまりにも違うので何度か繰り返しましたが、やはり同じ結果となりました。確かにペーパーが薄いんだから当然と言えば当然か?

 そこで、実際にコーヒーの粉を使って淹れてみます。12gコーヒー粉を使用して一杯分を抽出する時間を計測しました。あれれ??新旧のペーパーフィルターが同じ時間で淹れられました。え!?と思い、ハンドピックした欠点豆を何度も使用して繰り返しますが、やはり同じ時間で抽出が終了します。注湯温度も同じ条件で、お湯は溢れないように細く淹れているんです。見た目に全く違いが分かりません。

 困惑しながら冷静に考えてみます。ペーパーフィルターでの抽出は透過法です。コーヒーの層にお湯を通過させる段階でコーヒーのエキスを抽出する訳ですから、コーヒー層を壊さないよう、コーヒーの層にお湯が溢れて浸漬状態にならないよう、常にお湯が通過できる量を細く注ぎます。ということは、コーヒーの層を通過する速度がペーパーフィルターを通過する速度よりも遅ければ、抽出時においてはペーパーの透過速度に影響されないことになります。なるほどと妙に納得しながら、メーカーも実験済みだろうと腹に落ちたのでした。

 では、強度は?ということで、手動計測機の我が手を使い引っ張ってみます。ビリビリ!当然のごとく破れますが、通常の仕様には充分耐える強度を確認しました。

 知らない物を確かめる。単純ですが興味が湧くものには多少バカバカしくとも、やってみないと気が済まない私でした。

0 コメント

苺ジャム作り

 お店で提供するケーキなどに使用するため、手ごろな価格になった苺をまとめ買いしてジャム作りを行いました。 

 苺は少々小ぶりながら比較的熟した物で約3kgあり、砂糖を30%とレモン汁を加えてコトコト煮ます。市販品は粘性を高めるため、水飴やゲル

化剤をさらに加えるのですが、砂糖とレモン汁というシンプルな物の方が好きです。

 毎年春になると苺ジャムを作り、秋には紅玉りんごやキウィフルーツと、季節の感じながらのジャム作りは楽しい作業です。というか、コーヒーの焙煎やジャム作りが楽しいと思える今の感覚に喜びと感謝の気持ちながら、これからも日々過ごしていきたいものです。

 さて、明日はジャムの瓶詰です。

0 コメント

城下町のひなまつり

  昨晩、妻とNHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」を見た影響か、今日は岐阜県恵那市岩村町へ出かけてきました。この岩村町は昔から「女城主の里」として売り出しおり、浜松が「女城主のまち」として注目される中、今がPRチャンスとばかりに「もうひとりの女城主」としてキャンペーンを行っています。
 岩村の女城主は、直虎とほぼ同じ時代を生きたおつやの方です。おつやの方は織田信長の叔母で遠山景任の妻、景任の死後跡取りが幼少のため、岩村城の城主となりました。大変聡明で美しく領民に慕われていたおつやの方ですが、最後は甥・織田信長により処刑されてしまいました。
 今回訪れたのは、国の重要伝統的建造物群保存地区の岩村本通りを中心とした約110箇所に3,500体を超える「おひなさま」が展示される、地域最大級のひなまつり「いわむら城下町のひなまつり」が4月3日まで開催されているので、古い町並みを散策して日頃の運動不足を坂道の上り下りで解消しようという目的がありました。
 岩村本道りの古い家屋には、女城主にちなんで「おかみさん」の名入の暖簾が多く掛かっており、その傍らには様々な雛人形が飾られています。ガラス戸越しの玄関に飾られるものや、窓ガラス越しに綺麗に並べられたものなど、人形の作られた時代によって異なる表情を楽しみながら散策することができたのです。
 岩村に来た際には必ず立ち寄る場所があります。「かんから屋」でかんから餅を食べ、「およねさんの店」で菊芋の粕漬けを、「松浦軒」カステラをそれぞれ試食し、「岩村醸造」で女城主を試飲できないので酒蔵を見学し、帰り道に「大黒屋」でみたらし団子を食べるのです。結局、運動不足解消どころか肥満増加につながる散策となってしまいました。

0 コメント

ニュージランドのコーヒー事情

 昨日の夕方、コーヒー豆を求めて女性が来店されました。久しぶりの来店であったことや、選ぶ豆に迷って見えたので、試飲をしてもらいながら話をすることに。彼女は昨年の春までニュージーランドで生活し、つい最近も休暇でニュージーランドで暮らす友人の所に遊びにいっていたとか。そこで、ニュージーランドのコーヒー事情について色々と聞いてみました。

 もともとイギリスの植民地であったお国柄か紅茶の文化圏なのですが、20数年前からイタリアやフランスからの移民の増加と、アメリカの影響でコーヒーブームとなり、街には多くのカフェやコーヒースタンドが並んでいるようです。彼女が住んでいたオークランドにはスタバもあったのですが、さすがに地方には無く、地元のカフェチェーンが幅をきかしているそうです。ニュージーランドには日本で一般的なペーパードリップは無く、ほとんどのカフェがエスプレッソを出しており、家庭用にコーヒーメーカーも普及していないので、日常生活ではプランジャー(コーヒープレス)が主流です。家ではプランジャー、外ではエスプレッソという感じなんだとか。

 それでもって、カフェのコーヒーメニューも独特で、カフェで普通に「コーヒー」をオーダーすると当たり前に出てくるのは「フラットホワイト」と呼ばれる甘くてクリーミーなラテのようなもの。早く言えばラテのスモールサイズです。日本のようなブラックコーヒーが飲みたい場合は「ショートブラック」か「ロングブラック」を選択しますが、「ショートブラック」はエスプレッソのことなんで、死ぬほど濃厚なエスプレッソが出てくるそうです。

 それで「ロングブラック」にすると、店によってはさらにMサイズとLサイズがあり、エスプレッソとお湯が出てきて、好きな濃さに割る仕組みだとか。これも、お店によっては、既にお湯で割ったものが出てくることも。日本のようなコーヒーが飲みたいのに、エスプレッソとお湯が出てきて大変がっかりしたそうです。

 スーパーにはニュージーランド国内で焙煎されたコーヒーが多く販売されていますが、産地にこだわるような人はほとんどいないらしく、正直あまり美味しくないそうです。そんな彼女が現地在住の日本人家庭に遊びに行った際、ご主人が日本から持ってきたコーヒー生豆を自作の手回し焙煎機で焙煎していたコーヒーの香りに魅了され、自らも生豆を譲り受けて手網焙煎を始めたそうです。日本に帰ってからは手網焙煎は止めたそうですが、コーヒーを淹れるときにはプランジャーを使用していました。けれど、最近になってペーパードリップを始め、毎回抽出に格闘しながらハンドドリップを楽しんでいるそうです。

 カフェで働く日本人も増えてきたようで、ニュージーランドのバリスタ大会でも日本人バリスタが上位に入るそでうです。ただ、彼女曰く「酸っぱいコーヒー」が多いんだとか。ニュージーランドもアメリカの影響を大きく受けているようですね。

 カウンター越しに、楽しい会話を満喫したしだいです。

0 コメント

ハゲがハゲを飲む

 「ハゲがハゲを飲む」なんて自虐的なタイトルになってしまいましたが、最初のハゲは「禿頭」のことであり、ホームページの店主イラストと通り、DNAによって受け継がれた逃れられない現実です。後のハゲはコーヒー豆が焙煎によって表面の一部が剥がれる画像のような状態で、見た目からハゲとか10円ハゲとか言われています。意味は違っても同じ「ハゲ」という発音からは、個人的には良いものと思えないのです。

 コーヒー豆のハゲは焙煎の後半、二ハゼ中盤くらいから発生しはじめるようで、「一ハゼ以降に火力を上げすぎたから。」、「焙煎時間が長すぎたから。」といった意見から、「ハゲは上手に焼けた証拠です。」と言った意見まで様々ですが、焙煎後には他の欠点豆と一緒にハンドピックして取り除くようにしています。見た目も良くないし、第一「ハゲ」っていう呼び名が良くない。ある人から「禿げ頭は厭うべきもと私は思いません。」言われましたが、やはり嫌うものなのです。まだまだ、個性だと肯定的に思えません。

 このコーヒーのハゲについては、豆組織の一番薄い部分が壊れて剥がれるようですが、中深煎りや深煎りの豆に発生しやすくなるため、できれば減らしたいと思っていても、過度の焙煎過程の変更は香味に影響を与えそうで心配です。

 そんなハゲに対する現象とは別に、このハゲだけを集めて飲み比べをした人がいると知って、自分も試すことにしました。これまで欠点豆を集めて飲み比べをしたことはあっても、ハゲだけを限定して飲み比べたことがなかったため、ちょっと興味深々です。ただ、少量焙煎を行っているためにハゲ豆の量が少なく(これだけ「ハゲ」が連続すると気分悪いな。)、抽出は松屋式で行えないためコーノで淹れてみました。飲み比べた感想は「違うと言えば違うけど充分飲める。」って事です。そもそも抽出に使用した豆の量が少ないので微妙な感じになってしまいましたが、他の欠点豆よりも印象は悪くないと思います。とは言っても今後もハンドピックしますけどね。

 そんな訳で、ハゲがハゲを飲んだというお話でした。お粗末!

2 コメント

接ぎ木

 昨日のカットバック(剪定)の説明を書きながら、コナのグリーンウェル農園で見た接ぎ木を思い出しました。可愛いコーヒーの苗に丈夫そうな台木が接ぎ木され、青い空に向かって伸びている光景が記憶に残っています。

 一般的に接ぎ木は病害虫の被害を回避したり、品質や収穫量を増やす目的で行われ、良く見かけるのが青枯れ病対策のトマトや、表面に白い粉がない物を作るためのキュウリ(台木:カボチャ、穂木:キュウリ)、切り花本数を増やすためのバラ(台木:ノイバラ、穂木:バラ)があります。両親が家庭菜園をしていた時に、接木した苗を見ていたので、何となく接ぎ木の効果は理解していました。

 コーヒーでも接ぎ木が行われるところがありますが、その目的は線虫対策です。線虫は土壌の中に莫大な数いる小さな虫ですが、コーヒーの木に害をもたらす線虫は、根に取り付いて樹木の栄養分を奪います。根はしだいに瘤だらけとなって養分を吸収できなくなり、コーヒーの木を枯らしてしまう恐ろしい害虫です。昔は線虫用の農薬を使用していたようですが、強い劇薬のために現在では禁止されていて使えません。そこで、対策方法として主に接ぎ木手を行っているとの説明でした。

 品種改良されていない伝統的な品種は接ぎ木をしているところが多く、グアテマラではカネフォラ種(ロブスタ)を台木に使用していると聞いたことがあったのでスタッフに聞いてみると、リベリカ種を台木の使っているということでした。「リベリカ?あの薬品みたいな香りのするコーヒー!?」って思いましたが、台木に使用するだけでは本来の品種であるティピカの味には変化がないそうです。

 リベリカ種を台木に使用する理由は、ハワイの線虫が他国のものより強くてカネフォラ種(ロブスタ)では効き目が少いために、より強いリベリカ種を使用しているそうです。ただでさえ人件費などの生産コストの高いコナコーヒーなのに、こうした余分な出費が大変な負担になってしまい、自分には手の届かないコーヒー豆になるんだと感じたのでした。

0 コメント

カットバック(剪定)

 お店で扱っているグアテマラのカルメン農園のティピカについて、生豆商社より、『毎年高品質のマイクロロットを生産しているカルメン農園ですが、このたびオーナーさんが交代し、大規模な剪定がおこなわれた、とのことです。その為、23年はコーヒーの実の収穫ができません。今弊社で扱っているクロップのあと、しばらくはカルメン農園のコーヒーが飲めないという事です。』といった連絡がありました。

 剪定を行う目的は勢いの衰えたコーヒーの木を蘇らせるために行うことですから、その後にしっかりとコーヒーの実を付けてくれるものだと思います。剪定方法には色々あるようですが、今回の場合はカットバックと呼ばれるものだと考えられ、画像のハワイの山岸コーヒー農園が行ったような、30cm前後の高さから枝を切ってしまうのです。このままでは枯れてしまうのではないかと心配するほどの光景ですね。けれど、翌年には新芽が出てきて勢いよく成長するそうです。

 こうしたカットバック(剪定)は収穫量を確保するために農園の1/3程度に分けて行うことが多いのですが、今回のように23年はコーヒーの実の収穫ができないということは、かなり大規模に行うのでしょう。

 お店で扱っているティピカの在庫は数か月分あるので、当面はこれまでどうり販売していきますが、在庫が無くなれば終了となります。他の産地のティピカを扱うかはまだ決めていませんが、ゆっくりと考えていきます。

0 コメント

花粉症とコーヒー

 毎年2月下旬になると花粉症の症状が出始め、5月下旬頃まで悩まされながら春を感じるようになったのは、もう20年くらいになるでしょうか。職場で発症している同僚を見て、なんて大げさなのかと他人事だったのに、突然自分に襲われた時には、「何が起こったんだ!?」と驚くくらい、止めどなく続くクシャミと鼻水に苦しみ、毎日ティッシュ1箱を使用する現状に評判の良さそうな病院に行ったり、様々な薬に頼ったのでした。今では自分に合った漢方薬に出会い、以前のような苦しみから逃れることはできましたが、これからも花粉症と長い付き合いになりそうです。

 そんな花粉症に対して、「コーヒーは花粉症に悪い!」と言われていたものです。コーヒーに含まれるカフェインが一昔まで花粉症を悪化させる原因と言われました。「飲みすぎると胃腸を荒らす。」「カフェインには中毒性がある。」などど悪者扱いだったのです。

 けれど、最近では研究も進み、コーヒーのカフェインには血流を良くして呼吸器症状を和らげたり、頭をスッキリさせる効果が期待できるうえ、コーヒーに含まれるポリフェノールが抗酸化作用や炎症を鎮める作用もあるとか。また、コーヒーの香りには、アロマ効果もあるなどと言われて、今ではブラックなイメージは無いようです。

 では、コーヒーは花粉症に良くないと言われる原因はというと、どうもコーヒーそのもよりも砂糖やミルク(コーヒーフレッシュ)の入れすぎが要因のようです。白砂糖は、免疫バランスの調整に欠かせないビタミンB1を奪ってしまうので、花粉症を悪化させてしまう可能性があったり、コーヒーフレッシュに含まれるトランス脂肪酸が免疫力を低下させるといった説があるようです。

 花粉症とコーヒーに関しては良くも悪くも色々な意見があるようですが、実際に長年ブラックでコーヒーを楽しんでいる私には、「何~んも関係ない!」というのが正直な感想です。ブラックコーヒーを飲んでも花粉症を発症し、薬を飲まなければ症状は良くならない現実は確かなのですから。コーヒーはブラック(黒)ですが、花粉症の悪化については白(ホワイト)だろうと思いますが、花粉症対策に効果的であるかと言えば、「ブラック(黒)」だと言えます。

0 コメント

恵那へイチゴ狩り

 臨時休業したこともあって、土曜日に焙煎をしなかった分、今朝は7時半から3時間ほど焙煎とハンドピックを行いました。少量焙煎で品揃えをしているので、残り数種類の焙煎は明日の朝に回すことにしました。

 午後からは母親を連れ出して、妻と三人で恵那市武並町にある「ふくいく農園」へイチゴ狩り出かけます。母親の足腰が弱っているため、車で出かけることも避けて家の周りを歩くだけになっているので、久しぶりに母親の大好きなイチゴ狩りを計画したのです。

 「ふくいく農園」は自宅から車で40分程度の距離にあり、数年前に開園した農園です。国道19号線から山あいに向かって走りるとハウスが立ち並び、歩きながら摘み取ることができる最近の水耕栽培で、事前予約が必要というわりには意外に来園者も少なく、ゆっくりと大粒のイチゴを味わうことができます。イチゴは章姫と紅ほっぺの2種類を食べ比べすることができますが、食べ放題といっても限度があります。私は39個、妻は34個、母親は36個とお腹いっぱいになるほど食べ、口々に「もう食べられない!」と言いながら帰路につきました。

 年々出かけることの少なくなった母親ですが、近距離で負担の少ない場所を選びながら出かけたいものです。昨日に続いて休日らしい時間を過ごしたのでした。

0 コメント

米寿の祝い

 今日は店を臨時休業にし、母親の88歳を祝うことにしました。いわゆる米寿の祝いなのですが、長寿を祝う節目の年齢には、還暦や古希、喜寿などの名称があり、本来は数え年で祝いことが多く、昨年の87歳に祝っても良かったのです。けれど、母親が「長寿のお祝いしたとたんに亡くなる人が多い!」と言っていたので、満年齢で祝うことになりました。

 お祝いの席には子供、孫、曾孫とその家族、総勢14名が集まって、にぎやかな会食となりました。昔なら子だくさんだったので大人数での祝いになったのでしょうが、こうして一堂に会食するのは中々ありません。親せきが集まるのは葬儀の席くらいというのが相場なので、このうようなお祝いの場を設けることが出来て母親も喜んでいました。

 米寿は知ってのとおり、「米」の字をくずすと八十八と読めることに由来しています。黄(金茶)が長寿祝いの色とされているので、黄色のちゃんちゃんこと頭巾を着用してもらい記念写真を撮りました。また、子供や孫たちからは花束や似顔絵などもらい、小さくなった体をさらに小さく丸めて頭を下げる年老いた姿が印象的です。

 自分は米寿まで生きることはないと思いますが、今のような充実して笑顔を絶えない生活ができる事に感謝しながら、自分らしい人生を全うしたいものです。

 

 

0 コメント

コーヒーのお供

 開店準備をした後、ちょっと一息入れた際にコーヒーを飲むのですが、今日のコーヒーにしたグアテマラのパカマラのお供にしたのが、昨日お客様から頂いた地元にある旭軒の黒糖饅頭でした。

 軽い飲み口で少し酸味のある上品なコーヒーが、黒糖と餡子の強い甘味に負けてしまうため、コーヒーの選択を誤った感がします。もう一つの饅頭はケニアかコロンビアで飲んでみますか。

 一般的に酸味のあるコーヒーにはフルーツ系のお菓子、苦みのあるコーヒーにはチョコレートやナッツなどと言われたり、健康志向の食べ合わせでは、脂肪燃焼効果を期待してナッツ類、腸内環境のためにヨーグルト、カフェインの過剰摂取を抑える効果のバナナを選択するなんてことも言われています。

 コーヒーのお供に何が合うか?という発想ではなく、このお供に合うコーヒーを探そうと楽しんでいる珈琲屋さんもあります。バームクーヘン、しるこサンド、ぼたもち、ドライフルーツ羊羹、焼きかにせんんべい、柿の種、ういろう、きびだんど、せんべい、等々、日常にある物や貰った物を店にあるコーヒーに合うのか飲み比べてYouTubeにアップしているフレーバーコーヒーです。

 一見おふざけっぽいのですが、真剣に食べ合わせをしている光景は健康的だとか常識にとらわれない、単に美味しいと感じるかどうかという嗜好の世界を極めている感じが好きです。そもそもコーヒーは嗜好品なのですから、好みは個人差があって当然の飲み物です。楽しみながら自分の最高の一杯となるような、自分が選択したコーヒーのお供と出会いたいものです。 

 旭軒の饅頭はやっぱり緑茶が良かったな!

0 コメント

コーヒー&シガレッツ

 他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙の防止対策を盛り込んだ健康増進法改正案の原案をめぐり、規制慎重派を中心とした自民党側と厚労省が互いに譲らず、攻防を繰り広げている中、Amazonプライムの映画、

「コーヒー&シガレッツ」(監督:ジム・ジャームッシュ 2003年アメリカ)を見たのでした。

 映画は全11編から構成され、登場人物は1人か23人。主にカフェを舞台に織りなされる10分程度のドラマの中で、会話の機微から浮かび上がる人間関係や感情の交錯が描かれており、自分も同じカフェで傍観しているかのような気分になります。必ず一つのテーブルを中心にコーヒー(紅茶の時もあった)とタバコが小道具となっているのですが、タバコも全員が吸うわけでもなく、登場人物が吸わない者であったり、禁煙中であったりと、それぞれのドラマが繋がりもなく、とりとめもない会話が進んでいきます。昔のアメリカのイメージを勝手に想像しながら、「人生って深かそうで、浅いのかも?そもそも、考えすぎない方がいいんじゃないの?」って思う緩い映画です。

 今じゃ、コーヒー&シガレッツのような光景をカフェで見かけることができないアメリカですが、いずれ日本でもそんな時代がくるのだと容易に想像できる時代になりました。お店では当初から「禁煙の店」として営業しており、喫煙者から煙たがられているのですが、女性中心の集客を考えると当然のことだと考えています。継続して営業できなければ、どんなにコーヒーの事を伝えたくても意味がないのですから。

 それにしても、映画を見ているだけで煙たくなってしまうのは喫煙しない私だからでしょうか?不味そうなコーヒーにたっぷりの砂糖、臭いタバコの香り漂う光景に、子供の頃に大人の世界へ憧れた過去を思い出してみながら、ぼんやりと取り留めのない映画を見終えたのです。

0 コメント

見たよ!

 2月24日に収録した地元ケーブルテレビの番組が、11日の土曜日から放送されました。というか、自分は見ていないので放送されたようです。2時間かけて収録したものを6分の番組に編集されるようなので、松屋式の簡単な説明と手網焙煎体験を中心にし、レポーターの姿が多く映るような構成にしてもらったので、還暦近いマスターの出番は少ないはずなんです。

 これまで、タウン誌の掲載を行わずに口コミだけでお客様を増やしてきたので、ケーブルテレビの番組に取り上げられることに抵抗もあったのですが、「おもしろそうな体験ができる!?」ってだけでOKしてしまいました。正直いって、ローカルなケーブルテレビだから視聴者も少ないし、新し物好きの奥様グループの来店も一段落したし、「まあ大丈夫か?」という考えだったって訳です。

 案の定、これまでは普段と変わらないお客様が来店されており、一人で切り盛り出来なくなるような状態にはなっていません。実際、自分自身も放送を見ていなかったので、放送されることも忘れていたのです。そんな中、昨日になってと妻の職場の同僚から、「見ましたよ!」と言われたり、郵便局の窓口担当者から「少し見ました。」との声を聞くようになりました。ただ、面白いことに来店されるお客様からは言われたことがないので、「コーヒー好きの方はケーブルテレビを見ない」といった因果関係があるのかも知れません。(ある訳ないか?)

 お店紹介の番組も明日で終了となるようなので、大きな変化も無く、これまでどおりコーヒー好きのお客様を中心に口コミで広がるよう、楽しいアイデアを考えていきたいと思っています。もちろん、自分自身が楽しくなるようなアイデアです。先ずは自分が楽しむことが第一ですから!

0 コメント

タイルマン!?

 今朝の中日新聞に、『タイルのまち多治見市をPRするため、人気漫画「キン肉マン」に登場するキャラクター「タイルマン」の等身大像が11日、JR多治見駅南側の市有地にお目見えした。この日に開かれた完成式典には、二人組の作者「ゆでたまご」で原作を担当する嶋田隆司さんも駆け付けた。発案したのは、市内のタイルメーカー経営の鈴木耕二さん(40)。2013年に友人らに呼び掛けて有志団体「タイルマンを造る会」を結成し、資金づくりなどを進めた。市の補助金を含め三百万円が集まり、同市住吉町の窯元「虎渓窯」に製作を依頼し、約八カ月がかりで完成した。』 

といった記事が出ていたので、買い物帰りに少し覗いてきました。

 個人的にキン肉マンに対する興味はなかったので、ブームとなったキン消しなんかも集めたこともなく、タイルマンって何なんだ?って感じなんですが、調べてみると漫画のタイルマンは、フランス出身で身長225センチ、体重5千キロとされている。確かに2メートルほどの大きさはあったが、5千キロもの重さは再現されていないようだ。(当然か!)

 タイルのまち多治見市をPRするため作られたようですが、タイルマンの前に設置された郵便ポストの上に乗った、多治見市のマスコットキャラクター「うながっぱ」の方が目立っているように感じたのは私だけでしょうか?やっぱり、タイルマンって地味なんだな~。でも、多治見市は色々目立つことができて良いよね。土岐市は美濃焼生産量日本一なんて言っても、他所からはプレミアムアウトレットしか知られていないのだから。

 ちょっと羨ましく思いながら、小さなリングに囲まれたタイルマンを後にしたのでした。

0 コメント

しだれ梅まつり

 先日、いつも来店されるお客様から、名古屋市天白区にある名古屋市農業センターの「しだれ梅まつり」を紹介されました。そこで、今日は朝から農業センターへ出かけ、満開となった12品種700本のしだれ梅が咲き誇る園内を散策してきました。

 この農業センターは昭和40年に開設され、農業技術の研究および指導が行われるほか、敷地内に牛や羊などが放牧飼育されており、意外に知られていませんが、名古屋コーチンの雛の最大生産地としての側面を持っています。

 また近年では、農業公園としての役割も強くなり、花壇や散策路が整備され市民の憩いの場となっているだけではなく、春になるとしだれ梅が咲き誇り、国内有数のしだれ梅の名所としても知られているのです。梅の名所は全国に数多くありますが、しだれ梅がこの規模で咲く場所というのはなかなかないようです。梅の開花時期には周辺の道路が平日であっても渋滞を起こすほどの盛況となりますが、開園前に行けば空いているだろうと思い、今日は早めに行って正解でした。

 園内の散策していると竹林横に茶席が用意されており、うぐいす餅と一緒にお抹茶を頂いて、梅を眺めながら春を満喫したのでした。周辺が住宅や商業施設が囲む中、ここだけは特別な空間になっており、名古屋市内にいることを忘れさせてくれます。

0 コメント

終わらない 3.11

 午後2時過ぎに、お店の裏に設置された広報のスピーカーから、東日本大震災の犠牲者への黙とうを促す放送が流れました。私も時計を確かめながら、2時46分頃に僅かな時間でしたが目を閉じたのでした。娘が青森の大学にいた時から、早くも6年が経過したのです。

 阪神淡路大震災の時も衝撃を受けましたが、神戸の様子は大災害を想像させないほど復興しています。けれど、東北を襲った災害は時間が止まってしまっているかのようです。都市部と地方という違いもあることながら、その規模の大きさと未だに解決のめども立っていない福島第一原発の存在があるからです。

 政府主催の追悼式で安倍首相は、「復興は新たな段階に入りつつある」と言っていましたが、どこが新たな段階なのか?と首を傾げてしまいます。原発事故に伴う非難指示が解除されても全村民が戻る訳でもなく、原発の周辺に多量の汚水が貯められたグーグルアースの景色を見れば、「終わらない3.11」となることが容易に理解できます。この景色は私が生きている間には無くならないのだろうと思うと、東北に住む人達の苦しみを少しでも共有できるのではと、勝手に思ってみるのです。

 自分に出来ることは何だろうと自問自答しながら、今年も3.11迎えたのでした。 

0 コメント

はじめまして!

 昨日の夕方、それまで来店された方々が帰られた後にドアを開ける男性が一人。顔を見た瞬間に「ゲッ!何で!?」と思わず言ってしまいました。大変失礼な話なのですが、その男性のブログやツイッターを以前から拝読したり、コーヒーセミナー等でお顔を拝見し、その人柄を事前に知っていただけに緊張したのでした。実際、かなり失礼な話です。こっちが知っているからって勝手に決めつけているのですからね。

 そんな一方的に緊張することから始まったご対面でしたが、基本的にコーヒーがベースになっている関係性から話が弾み、あっという間に3時間も話し込んでしまったのです。まあ、そんなに居心地が悪くなかったんだろうな~?と自己満足しています。

 これまでコーヒーに関する本を読んだり、コーヒーについての講演会があれば出かけるなどして知識を得てきましたが、この男性からはとめどもない情報が溢れてくるので、ついつい依存してしまいそうな誘惑に駆られてしまいます。「この人に意見を聞いてみよう。」とか、「アドバイスをもらいたい。」なんて人も居るんじゃないかと想像できてしまいます。でも、知る過程を楽しむのも大切にしたいので、今後もブログやツイッターを覗くくらいがちょうどいいのかもしれません。

 突然の来店でしたが、先ずは「はじめまして!」といったところでしょうか。

2 コメント

コーヒープランジャー

 今朝起きたら屋根が真白くなった街並みが見え、「冬に逆戻りか?」と思ってしまいました。けれど、お店で開店準備をしている頃には雪は消えてしまい、いつもどうりの街並みにもどります。春にはもう少し時間がかかりそうです。

 そんな事を考えながら桜のロールケーキを焼き、マンデリンを焙煎して一息入れます。今日は久しぶりにマンデリンをコーヒープランジャーを使って淹れてみました。使用したのは深煎りのマンデリンで、焙煎から一週間ほど経過している飲み頃です。表面にコーヒーオイルが染み出しはじめているので、カップの表面にも薄くオイル分が浮いており、普段淹れている松屋式のスッキリとしたコーヒーと違ってコクが増し、口当たりも柔らかです。肌寒い日本にいながら、気分だけは季節が真逆なニュージーランドといったところです。

 なぜニュージーランドかというと、この抽出器具は世界中で色々な呼び名があるからです。日本ではコーヒープレスとかフレンチプレスと呼ばれていますが、イタリアでは「カフェッティエラ ア スタントゥッフォ」、アメリカとカナダでは「フレンチプレス」や「コーヒープレス」、でもフランスでは「メリオール」って言ったり、ニュージーランドやオーストラリアでは「コーヒープランジャー」と言ったりと様々です。

 だから、今日は「コーヒープランジャー」って呼び名を使うことで、気分だけでもニュージーランドの家庭で飲んだ気分に浸っていた訳です。旅費も時間も無い替りの妄想での世界旅行ということになります。実際にお店を利用される方の中にはコーヒープランジャーを使う方もあり、同じコーヒー豆でも違う味わいを楽しまれているのですから、想像すると楽しくなりますね。

1 コメント

気づかなかった

 昨年3月初めにインフルエンザになり、今年は予防接種も怠りなく備えたのですが、あえなく発病してダウンしてしまいました。2月末と3月初めとの違いはあるものの、同じA型で症状も予防接種の甲斐もなく酷く苦しむことになったのです。

 結局、一定期間の家庭内隔離が解けて復帰はしたものの、体力の衰えた体ではダルさで焙煎を優先するのみとなり、ケーキやクッキーは後回しになりました。何をやってもボーっとして周りが見えていない感じでした。

 今朝になって家族と朝食を摂っている時、「庭の梅が満開になったよ」と妻に言われ、家に閉じこもっていた間には全く気付かなかった光景があることに驚きました。毎日リビングから眺めている庭の景色にも気づかないほど、視野が狭くなってしまう病気の魔力ってものなのかもしれません。「もう大丈夫!」と思っていても。

 そんな事を考えながら少しずつ平常時に戻し、日ごろ来店されるお客様へいつもと変わらぬ品揃えができるよう、マイペースでコツコツと準備していきます。 

1 コメント