■ 2016年3月 ブログ

咲いた 咲いた

 『さいた さいた チューリップの花が ならんだ ならんだ あか しろ きいろ どの花見ても きれいだな』思わず口ずさんでしまうように、お店の前に植えたチューリップが咲き始めました。もっとも自分で植えた訳ではなく、妻が昨年の休日に球根を植えてくれたおかげなのですが、咲いてみれば、そんな事は忘れて気分よく花を見ているのです。

 実はこの「チューリップ」の童謡には2番、3番の歌があるのです。

2番:『ゆれる ゆれる チューリップのはなが かぜにゆれて にこにこ わらう どのはな みても かわいいな』
3番:『かぜに ゆれる チューリップのはなに とぶよ とぶよ ちょうちょが とぶよ ちょうちょと はなと あそんでる』

 まったく歌った記憶がないのですが、1番の歌詞が鮮明に覚えているだけに不思議な気分です。まさか1番を何度も歌っていたとは思えませんけどね。

 こうしてチューリップ一つで、心ウキウキしながらお店の前にでられるのも、ひとえに妻のおかげだと改めて感謝しコーヒーを淹れるのです。

 次は何を植えてくれるんだろ~かな?こんなこと言ってるときっと怒られるな!?

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コスタリカ

 これまで使用してきたコスタリカの豆の在庫が無くなり、ニュークロップの入荷待ちとなったので、その間のつなぎとして、同じタラス地区を豆を使用しています。

 これまでは標高が1700~1900mと高い場所の農園でしたが、今回使用する豆の栽培地区は1200mと若干低い場所となります。それでも1200mもある訳ですから、結構高い場所で栽培されているのです。

 コスタリカのコーヒーについては、ホームページの中でも説明していますが、意外と知られていないのが「非武装中立」の国だという事です。常設軍は1948年の憲法により廃止されており、このことで、コスタリカを「軍隊の無い平和な国、中立の国」と言う人も居て、今の安保法制に絡められることもあるようです。確かに非武装化で浮いた国費を教育費に投じ、観光立国として成長しているのですが、実態はかなり違います。

 コスタリカが加盟している米州相互援助条約(通称リオ条約)があり、同国には集団安全保障体制のバックアップがあるという事を意味します。1999年の麻薬取締協定の締約により、コスタリカの警備隊と米軍が共同で取締り、米軍のコスタリカ領への寄港と領土使用を容認しているのですから、事実上コスタリカのアメリカ軍事基地化を意味しているのです。

 その恩恵なのかも知れませんが、国民の生活レベルや所得も向上しているため、コーヒー産業の人件費も高い点や、アメリカとの太いパイプからコーヒー価格も高値で取引されています。もちろん国策としてコーヒーの品質維持管理があるのですが、アメリカとの強い関係が大きいようです。

 自分が口に入れるコーヒーの事をちょっと調べてみると、身近な課題と関わっていたりするものです。

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そうだ 京都、行こう。

 「そうだ 京都、行こう。」と新聞広告に出ていた、JR東海が1993年から展開している京都観光キャンペーンのキャッチコピーに誘惑された訳ではないのですが、妻が定休日に合わせて休みが取れたのが今日だったので、桜の開花を期待して京都日帰り旅行を決めたのでした。

 新幹線での日帰り旅行なので、京都滞在時間は午前10から午後5時までの約7時間となり、清水寺・銀閣寺周辺を路線バスを利用して巡ります。〇〇路線バス乗り継ぎの旅なら相棒は蛭子能収なのですが、今回は少し天然の妻と路線バスの旅を行うので、大きなハプニングが起きる事も無く、清水寺であられまじりのにわか雨に見舞われたり、買った土産物を置き忘れそうになったり、京都発の列車の時間を勘違いして乗り遅れそうになったりしたぐらいです。

 京都駅から市バスに乗って祇園で降り、知恩院から円山公園を散策しながら「ねねの墓」のある高台寺の桜を眺め、二年坂、三年坂、清水坂を通って清水寺に向かいました。小学校の修学旅行以来に訪れた清水寺でしたが、50年以上前の思い出が少しずつ蘇ってきます。

 清水寺の帰り道、五条坂の途中にある「清水五条坂ゆば泉」に立ち寄って、昼食に「京都ゆば膳」を注文しました。二階の工房の作りたて湯葉尽くしを美味しくいただいたのですが、お勧めできる大満足の食事です。

 昼食後、五条坂のバス停から銀閣寺前まで進みます。バス停から参道を歩き、現実世界と極楽浄土の境界を表している50m続く竹垣を抜けると、緑のじゅうたんを敷き詰めたような苔の庭園に佇む銀閣寺を眺め、わび・さびを感じて、哲学の道を東山文化に浸りながら散策したのでした。

 帰り道では平安神宮に立ち寄り、「桜みくじ」という桜色のおみくじを引き、願い事を記入して隣の枝に巻きつけるのですが、枝一面が桜色になって満開状態でした。それにしても、平安神宮の大鳥居から神門までの広さや、壮麗な朱塗りの宮殿建築には目を見張るものがあります。やはり京都に来ると歴史を強く感じるのは他に類を見ないですね。

 今回は、定休日を利用した京都日帰り旅でしたが、またいつか続きを巡ってみたいものです。それまで健康に留意して楽しくお店を続けていきま~す。

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さくらの日

 今日、3月27日は「さくらの日」だそうです。3(さ)×9(く)=27の語呂合せと、七十二候のひとつ「桜始開[さくらはじめてひらく]」が重なる時期であることから、日本さくらの会が1992(平成4)年に制定し、日本の歴史や文化、風土と深くかかわってきた桜を通して、日本の自然や文化について関心を深めるなんだとか。

 そんな訳で、今日も桜のロールケーキを作りました。今週は毎日作ることになり、朝の貴重な時間をクッキー作りや焙煎の時間に充てられないのはちょっと厳しかったかな~。でも、お客様に喜ばれて毎日売り切れになるのだから良いのかも。桜のロールケーキに桜のプリン、ガトーショコラの桜クリーム添えと桜尽くし(たった3種類)なった一週間でした。 

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ほのぼのと

 今日は比較的のんびりとした時間を過ごすことが出来ました。そうは言っても朝にはロールケーキを作り、昼と夜には焙煎を行っているので、じっとしている時間は意外と短いのですが、いつもよりお客様と会話が多く持てたからでしょうか。

 会話が多く持てるのは、カウンターに座った方とコーヒーの話をしたり、コーヒー豆を購入される方へ試飲を出したりする時間が持てたからですが、そんな会話の中でも何度かほのぼのとした気分に浸れることがありました。

 ご夫婦別々に来店されてコーヒー豆を購入される方は、夫婦それぞれの異なる豆が好きなのですが、奥様が来店される際にはご主人の好きな豆を購入され、今日ご主人が来店された際には、「妻が好きな〇〇をもらいます。」といって互いに相手を思いやった行動をされることです。ご家庭でコーヒーを淹れる様子が想像でき、ほのぼのとしちゃいます。

 ご夫婦二人でコーヒー豆を選びに来られた方には、気になる2種類の豆を試飲してもらったのですが、二人とも同じ豆を気に入ったようで、同時に顔を見合わせて同じ嗜好に満足したかのように笑顔になる様子に、ほのぼのとしちゃいました。

 他にも、お嫁さんと仲の良いお客様とのお話や、桜のロールケーキで家族の会話が弾んだ話など、ほのぼのとした時間を感じられたのも、春という季節が影響しているのかもしれません。やっぱり春はいい季節だ!

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新しい出会い

 お店には日々色々な方々をお迎えしています。常連さんや懐かしい方、不安そうに初めてドアを開ける方など、店の中に広がるコーヒーの香りでお出迎えできることが、何よりのおもてなしだと思いながらコーヒーを淹れています。

 そうしたお客様の中には、時として同業者とおぼしき方も時々お見えになります。メニュー表を何度も見たり、店内の様子をチェックしたり、挙動不審とまではいかないまでも、ゆっくりコーヒーを楽しむ雰囲気ではありません。私としては何一つ隠すこともないので、質問されれば何でも答えるのですが、たいていの場合は黙ってお帰りになります。

 今日は、これまでに自分から「お店をやっています。」と話していただいた二組目の方が来店されました。多治見市内で「Jikan ryoko(ジカンリョコウ)」という、コーヒーとパンのお店をされているご夫婦です。開業一年目の私と違って経験豊富な方なので、大先輩という訳です。セカンドライフで「楽しいが一番!」なんてお気楽にやっている私と違って、バリバリやっている方から見たら未熟者ですが、町の珈琲屋として長く続けられるよう、少しずつでも成長していきたいと思っています。

 定休日には「Jikan ryoko(ジカンリョコウ)」さんのお店に行ってみたいと思ったのですが、店内に入った途端にタイムスリップして戻ってこれないなんてことはないだろうな~?そんな訳ないか!

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売木村より来店

 昨年から長野県の売木村へ単身移住した友人が、嫁さんと一緒にお店に来てくれました。予想外の田舎暮らしを始めた友人に、嫁さんとしてどのような想いがあったのか興味がありましたが、意外にも自分の妻と共通した部分もあって、妻から「同じ同じ!」って突っ込まれてしまいました。サラリーマンの夫を支える妻には共通の苦労があるようです。

 友人からは売木村近くで作られたトマトジュースとトマトジャムをお土産にいただきました。市販のトマトジュースと違って、とっても甘いトマトの果汁を楽しみながら、トマトジャムの味が気になったのでした。明日の朝は、トマトジャム入りのヨーグルトが食卓に並ぶんだろうな~。

 冬の売木村は最低気温-17℃を記録し、凍傷になりかけたという友人の話を聞くと、夏に訪問するのが一番だと改めて思うとともに、ブログだけでは理解できなかった生活ぶりや作業の様子を知り、次回はどのように変わっているのか、再び訪問する楽しみが増えたのでした。

 今日もコーヒー豆を購入する方があり、朝・昼・夕と7回焙煎をすることができ、コーヒーの香りに包まれて仕事ができたうえ、友人との再会に喜びも倍増となった一日でした。感謝!感謝!

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小さいコーヒーカップ

 家の庭にスイセンが満開となって咲いています。球根で育つスイセンは毎年同じ場所に咲いてくれるので、我が家では春を告げる有難い花となっているのです。

 スイセンの学名は「Narcissus tazetta(ナルキッサス・タゼッタ)」です。「tazetta」とは、イタリア語で「小さいコーヒーカップ」という意味だそうで、こんな可愛いコーヒーカップでコーヒータイムを過ごせたら、きっと楽しい小春日和の昼下がりを過ごせそうですね。こじつけっぽくなりますが、身近な花まで珈琲屋と関係があることに驚かされます。

 インフルエンザ完治後一週間が経過しましたが、有難いことに毎日コーヒー豆を購入いただいており、リピーターの方を始め口コミで来店される方も絶えません。そうした方々の期待を裏切らないためにも、これからも健康に留意して「生まめを、まめに焙煎し、楽しくまめに暮らす」を実践していきたいと思うのでした。

 今日も初めて来店され、コーヒー豆を購入いただいた二組の方々が、スイセンのように何度もお店に顔をだしていただけるよう、「美味しくな~れ」と願いながら焙煎をしていきます。そんな事を考えていたら、スイセンの花がデミタスカップ(小さいコーヒーカップ)に見えてきました。

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ニュークロップ入荷待ち

 コーヒーは農産物であるため、その年の生産量の増減や品質に差が生じます。そのため、年間を通じて安定した商品の提供ができるように、生豆の選定を行ったり、ブレンドを作成するよう念頭に置いているのですが、今回、コロンビア マグダレナSUPとコスタリカ セントタラスSHBの2種類が商社の段階で在庫が無くなり、ニュークロップ(お米なら新米)の入荷待ちとなってしまいました。

 お店で扱うコーヒー生豆は、スペシャリティー・コーヒーと呼ばれるような高品質なもので、単一農園や特定生産組合に限られたものがほとんどのため、大量生産されるものとは異なり、どうしても全体の生産量に限りがあるために、在庫が無くなるという事態になってしまうのです。昨年は比較的ニュークロップ入荷までの隙間の期間が短かったのですが、今回は3カ月近く間が空いてしまうので、手持ちの在庫が無くなり次第、できるだけ同じような産地の生豆を使用することにしました。

 そんな訳で、コロンビアは、ナリーニョSUPを使用し、コスタリカは、コスタリカSHB コーラルマウンテンを使用することにします。お客様の反応が良ければ、定番の商品として増やしてもいいかなって思っています。 

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ありがたい。ありがたい。

 6日ぶりに店に行き、常連のお客様に申し訳なく思いながら店を開けたのですが、以前と変わらぬ方々に訪れていただき、ありがたい限りです。

 口々に「どうしたの?」「身内に何かあったの?」と聞かれたり、ホームペジを見た方からは、「もう大丈夫?」と心配されたり、この店がお客様にとって大切なものになっている事を感じると、「ありがたい。ありがたい。」思うばかりです。

 土日の2日間には多くの方々に利用され、焙煎豆の棚もスカスカになりました。明日の定休日も朝から焙煎が出来るので、体を休めながらマイペースで仕事ができそうです。つくづく健康が一番だということが身に染みる出来事となりました。

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3.11

 2011年3月11日午後2時46分過ぎ、職場で大きな揺れを感じました。激しい揺れではなく、まるで船に乗っているような長い周期の揺れで、直ぐに、遠方で大きな地震が発生したことが想像できたので、慌てて休憩室のテレビのスイッチを入れてNHKを選曲していると、東北全般で巨大地震が発生している事が分かりました。次女が青森県十和田市で学生生活を送っているので、急いで安否確認の電話をします。電話口では無事のようでしたが、校舎内で余震に怯える叫び声が聞こえます。一先ず安心し妻へ連絡しましたが、再び電話をするも携帯電話はそれ以降つながりませんでした。

 数日後、次女が公衆電話から連絡してきました。仮設の公衆電話に順番待ちをしている人達が多いので、短い会話しか出来ませんでしたが、元気な事や余震で不安なことから友人と共同生活していることなど、これまでの経緯を知り、家族全員が一安心したものです。

 その後、原発事故の影響もあって、目に見えない放射能に対する恐怖も手伝い、青森にいる事への不安が募ります。マスコミから流れる情報以外にネットでは過剰に反応する人々も多く、関東方面から西日本へ移住する人達も現れるなど、必要以上に心配していた時期もありました。

 震災から数カ月経過し具体的な現状が見えた頃、年婚25年目の私達夫婦は記念の旅行先を東北に決めました。仙台から岩手に向かうルートです。仙台空港の上空からは、テレビから幾度も放映されたものと同じく、津波みに呑み込まれた風景が確認できます。空港周辺にも瓦礫となった車が何台も道路の周辺に見られました。そんな景色を含め、今を生きていることを実感しながら想い出の旅としたのでした。

 それから早くも5年が経過しようとしています。連日テレビの画面からは「忘れない」を連呼していますが、現地の人々にとっては忘れるはずもなく、忘れてしまう自分たちへの戒めとして叫んでいるように思えてしまいます。あの時、娘の事を心配した気持ちを昨日のように感じながら、今日、「3.11」を迎えています。

 

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ラジオを聴きながら

 やっと熱も下がってベットから起き上がろうとしても、関節や筋肉の痛みで思うように動くことが出来ず、少しばかりのお粥を食べて、書斎あった携帯ラジオをベットの傍らに置きました。

 この携帯ラジオは、妻が4年前に入院生活を送った際、私が置時計と一緒に購入したものです。数カ月の入院生活になるので、気晴らしのために妻へ渡したのですが、今回のように自分自身が使うことになるとは思いもしませんでした。数カ月と数日では比べものにならない程の病気なので、一人寝室で隔離されるのも残りわずかになりますが、ラジオを聴きながら4年前の事を思い出していました。

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インフルエンザ

 昨夜から体がだるく、食事もそこそこにして早めに就寝したのですが、微熱が続いてよく眠れませんでした。腰などの関節も痛むので、血圧の薬をもらうことになっていた今朝、医師に相談してインフルエンザの検査を受けることに。結果はB型インフルエンザです。頭がボーっとしていたこともあって、携帯の写メもぼやけていますが、はっきりとBの上に黒いラインが見えます。これで臨時休業決定です。楽しみに来店される、あの人この人に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだな~。一人ひとり休むことをお知らせする訳にも行かず、次回来店される時に平謝りするしかないですね。

 体が資本の自営業なので、多少の無理はしなければいけないのですが、お客様にインフルエンザのウイルスを巻き散らかすこともできませんから、今回は開店後初めての休養という事で、頭を切り替えたいと思います。 

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春に向かって

 今朝は、庭に咲いた紅梅に雪が積もり、「梅に鶯」どころか「梅に白雪」になってしまいました。北日本が大荒れになっていたようですが、春に向かって寒波の最後のあがきといったところでしょうか。数日後には、裏庭から鶯の鳴き声が聞こえ始めることでしょう。

 お店でも春に向けて「桜のロールケーキ」を作ってみました。生地には桜葉のパウダーを練りこみ、生クリームに桜のJupeを入れ、桜あんを包んでみました。イメージは桜餅といった感じです。しばらくは、苺のロールケーキと並行して作っていこうと考えています。

 四季のある日本では、季節を感じながら風景を眺めたり、季節ごとの食を楽しむことができますが、コーヒーに関して言えば収穫期といった筋目はあるものの、季節を感じるコーヒーは無いが残念ですね。「春の〇〇ブレンド」なんてものを出す店もあるのですが、個人的には無理があるような気がするんです。

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