■ ブログ 2016年2月

芽が出た

 やっと暖かくなった今日、妻が店にやってきて、「チューリップの芽が出てきたよ!」と教えてくれました。店のドアを開けて花壇に目をやると、スロープ沿いに植えたビオラやパンジーの間から、かわいいチューリップの芽が一斉に顔を出しています。

 このチューリップは、昨年の10月に妻がビオラ等を植え替えた後、11月に入ってからチューリップの球根を植えてくれたものです。その球根が寒い冬を乗り越え、春の訪れとともに芽を出したのです。ドヤ顔というより、自慢そうに話す妻の顔を見ながら、どんな色の花が咲くのか今から楽しみになってきました。「球根を植えといて良かったでしょ!」という妻に感謝しつつ、春を感じる瞬間でした。ありがたい!ありがたい!

0 コメント

少年とコーヒー

 来店されるお客様の中で、時々中学生くらいの少年がコーヒーを注文されます。「ませた少年だ!」なんて思いながらコーヒーをテーブルに置くと、「う~ん。良い香りだ。」なんて言いながら飲むもんだから、再度「ませた少年だ!」と思ってしまうのですが、ミルクと砂糖を入れるのを見て、「やっぱ少年だ!」なんて安心したものです。

 実際のところ、コーヒーに含まれるカフェインが心配されるところですが、コーヒー一杯に含まれるカフェインの量は100mg~150mg(焙煎度や抽出方法による違い)あり、以前、カナダ保健省が発表した資料によると、健康な人のカフェイン摂取量は400mg/1日以下、妊婦は300mg/1日以下とされ、別の資料によるとカフェインの代謝量は大人や子供の関係なく、体重によって決まっており、一回当たり3mg/kgであれば問題ないので、仮に体重が40kgであれば120mgとなり、特に問題はないことになります。むしろカフェインの量は缶コーヒーの方が多いので、コーヒーの飲用が問題視されるものではないようです。

 私がコーヒーを飲み始めたのは18歳の頃ですから、何だか先を越されたような気分なんですが、それだけコーヒーが日常的な飲み物になっているということなのでしょう。本来人間には、苦い物や渋い物は「毒」、酸っぱい物は「腐っている」と感じるようになっており、危険な食物から自然に身を守るような仕組みになっています。それが成長過程の中で色々な食物と出合い、安全な食物と認識しながら味覚を鍛えていくのです。

 若い時から美味しいコーヒーなんか飲んだら、将来どんなコーヒーを飲むんだろう?なんて勝手な想像をしてしまいました。

0 コメント

多くの出会いの中で

 現在、新たなセカンドライフを始めているわけですが、度々友人から「よく一歩を踏み出せたね」と聞かれることがあります。長年サラリーマン生活をしていると、組織からの命令で動くことはできても、新たに創造する訳ではなく、過去の事例を踏襲したり、多少の小手先変更だけが上手くなるものです。そんな環境の中からゼロからの挑戦する訳ですから、やってはみたいものの一歩踏み出せないというのが現実かも知れません。

 正直なところ、不安は余りありませんでした。不安な部分を一つ一つ克服していけば良い訳で、むしろ自分には何が出来ない事かを明確にしていく作業を進める間に、妙な自信がついたものです。同じように新規開業する人達の中には、地に足がついていない方が意外に多かったからかもしれません。

 こうしたポジティブな考え方になれたのも、これまでの人生の中で多くの出会いがあったからです。出会いと言う点では本当に恵まれた人生だと思います。会社の上司との出会いの中で自己啓発に目覚めることができ、社外講師との出会いから元気のパワーをもらい、地域の友人達から楽しさを教えてもらいました。そんな多くの出会いの中から、ありのままの自分と向き合い、「比べるのは他人ではなく、昨日の自分と、今日の自分と、明日の自分」といった自己の成長を喜び、いつも前を向いてポジティブに生きる姿勢を求めるようになったのだと思います。

 そんな時、心理学者「アルフレッド・アドラー(1870-1937)」の存在をしりました。朝、時間を確認するためにスイッチを入れたテレビの中で、「性格は変えられる」「トラウマなど存在しない」「嫌われる勇気をもて」等々、常識を覆すような幸福論を掲げ、多く人に人生の指針として読まれている心理学者アルフレッド・アドラーを取り上げていたのです。その中で、アドラーがゴールと考えた幸福とは何かと言う内容が、とてもスッキリと心に届き共感できました。

 アドラーは、他者を仲間と見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられること。そのためには「自己への執着」を「他者への関心」に切り替える必要があるといいます。そのための条件としてアドラーが挙げるのは「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」。これらは決して道徳的な価値観などではなく、幸福に至るための「手段」だといいます。ありのままの自分を受容し、無条件で他者を信頼する中で、「私は誰かの役に立っている」という貢献感を実感すること。それこそがアドラーが考える幸福だといいます。そして、アドラーは、幸福に向かって自力で課題に立ち向かっていけるよう働きかけることを「勇気づけ」と呼び、自己と他者を常に勇気づけていくよう呼びかけているのです。

 人の心に影響を与えてくれる多くの出会いに感謝したと同時に、どのかでアドラーが提唱する生き方に共感できる考え方を、人との出会を通じて学んだのだと気付かせられ、これからも出会うであろう多くの人達との関わりを大切にしたいと思うのでした。そして、昨日も素敵な出会いに恵まれたんです。 

0 コメント

確定申告

 新規開業後はじめての確定申告のため、パソコンの前で会計システムとにらめっこしながら、何とか申告関係書類を印刷しました。これで郵送すれば一息といったところです。

 レジシステムのデータと同期することができる会計システムにしたので、一週間に一回ぐらに領収証やレシートの入力をすればいいだけなので、比較的楽だったのですが、新規開業時の固定資産台帳に登録する項目や減価償却期間など、初めて経験する事柄に対して、様々なサイトやQ&Aを参考にしながら、それらしく完成させました。

 間違っていたら「税務署さんごめんなさい!」ってことで、真面目に収入と支出を計上して自信もあってか、意外と気楽な気分でいます。

0 コメント

コーヒーの科学

 予約しておいた本が届きました。それは、『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』 (ブルーバックス) 旦部 幸博 (著)です。ブルーバックスといえば、講談社が刊行している新書で、自然科学全般の話題を専門家ではない一般読者向けに解説・啓蒙しているシリーズであり、高校生の頃に帰り道の書店で見つけ、アインシュタインの相対性理論に初めて触れて以降、様々な分野に興味を持たせてもらった思いで深い本です。

 高校生の時から40年近く時が過ぎ、珈琲屋となった今、こうしてブルーバックスの本に出会うのも何か不思議な気分です。あの頃は、専門用語や得ないの知れない現象に対して、自分が理解しているような感覚になり、科学者になったような夢の世界に誘ってくれましたが、この「コーヒーの科学」では、自分がこれまで学んだ内容や深く掘り下げた部分に導いてくれて、さらに自分自身で検証したり学ぶ意欲を引き出してくれます。

 これまで多くのコーヒー関連本を読んできましたが、また少年の頃のような気分で何度も読み返すことになりそうです。コーヒー好きの方やコーヒーに関わる人にはお勧めの一冊です。

0 コメント

コロンビアを楽しみました

 この一週間の間、コロンビアの原産地呼称制度に認定された、4地域のコーヒー豆を紹介しましたが、ある友人が「自分が飲みたいだけじゃないのか?」と言ってきました。本当にその通りで、自分だけで楽しむには何キロも生豆を仕入れる訳にもいかず、お客様に手伝っていただこうという面も正直あったのです。同時に、コロンビアの事も知ってもらいたいし、コロンビア・コーヒーといっても色々ある事実を実感してもらいたいのでした。その中で、これまでと違った魅力のある豆が見つかれば、新たに採用したいという、モニタリングの意味合いもあります。

 自分の好みもありますが、お客さまの反応も様々で、「あれ美味しかったワ!」「昨日買った豆が気に入ったので、今日も買います!」などのご意見や、「いつものコロンビアがいいな」といったものなど様々、次回来店された方の感想を踏まえて取り扱いを考えてみる予定です。前回はグアテマラを特集しましたが、その時よりもコロンビアの方がお客様の反応も多くあり、楽しく焙煎やコーヒーを淹れることが出来たのが一番の成果でしょうか。さて、次回は何をしようかな~。

0 コメント

友人からの手紙

 友人から葉書が届きました。ほぼ同時期に同じ職場に配属となり、その後それぞれ異動になって違う場所にいくことになりましたが、自分と同じような役職でサラリーマン人生を終えた仲間です。早期退職も1年違うだけですが、私は珈琲屋となり、彼は田舎暮らしを始めました。

 昨年の夏には彼が移住した長野県の売木村に妻とともに訪問してきましたが、冬は寒さが厳しいと聞いていたので、興味はあるものの足が遠のいています。なにせ、今年は車のタイヤもスタッドレスに変えることもまく、家とお店を往復するだけの生活がメインで、彼が撮った写真(葉書)のようにダイヤモンドダストが見られるような極寒の場所には縁遠いのです。

 手紙の内容を見ると、1月の最低気温はマイナス17℃を記録したとか、田舎暮らし最初の冬を迎えて心配していましたが、それなりに楽しく生活しているようです。お互いのグログを見ながら、それぞれのセカンドライフの様子を垣間見るだけとなっていますが、落ち着いたら又、売木村を訪問したいと思っています。

0 コメント

イベント準備

 明日からコロンビア・コーヒーを紹介するイベントのため、定休日を利用して4種類の豆を焙煎し、商品棚にセットして、レジシステムにも商品を登録しました。残りの時間を使ってクッキーとロールケーキを焼いて、これで一安心といったところです。

 前回はグアテマラのコーヒー産地を紹介するイベントを行いましたが、まだまだコーヒー好きの方に認知されていなかったこともあって、こうしたイベントへの関心が薄かったと感じました。けれど、こうした取り組みは自分が行いたかった事のひとつであり、今後も気長に続けていこうと思っています。先日、遠方より来店されたお客様から、「コーヒー好きの僕には嬉しいイベントです。」と言われたこともあって、背中を押されたような気持になりました。

 珈琲屋として学ぶことや経験することは山ほどあります。毎日コーヒー豆をご購入いただくお客様へ、今以上に満足を提供出来るよう一歩一歩進んで、何かしら形にしていと考えています。

0 コメント

嬉しいプレゼント

 今日はバレンタインデーということもあり、お客さまへ前日に焼いたチョコブラウニーをコーヒーに添えました。ウエイトレスもいないので、おじさんから貰ってもどうかと思ったのですが、お店からのほんの気持ちです。

 家に帰るといつものように、我が家で唯一の男性としてチョコレートをいただきました。二人の娘と妻、そして母親から愛情いっぱいのプレゼントです。とは言うものの、倍返しのホワイトデーと半分以上女性陣に食べられてしまう現実もあるのですが、それでも毎年貰えるチョコレートに感謝しつつ、幸せな家庭であることに喜びを感じます。

 お店でも、お客様から嬉しいプレゼントを頂きました。初めて来店された数組の方から、美味しいコーヒーだと褒められて、いくつかコーヒー豆ご購入いただいたのです。いろいろなお店でコーヒー豆を購入されている方から、自分のコーヒー豆を気に入っていただき、リピーターになっていただけることで励みになります。本当に、何よりの嬉しいプレゼントでした。

0 コメント

手紙

 来週から始めるコロンビアのコーヒーを紹介するイベント案内状には、コーヒーを題材にした絵手紙を印刷しています。これまで、コーヒー豆を購入いただいているリピーターの方々に対して、合計で4回手紙を出しているのですが、DM(宣伝ハガキ)としての目的以上に、これまでご購入いただいた感謝のメッセージとして絵手紙にしています。

 イベント案内状となる部分は表面下部の1/2となってしまいますが、このやり方が自分にには合っていると思っています。サラリーマン時代にも、お世話になっっているご婦人方(けっこう年配が多い)に、年に一度「母の日」にカーネーションの絵手紙を書いて出していたことから、こんなやり方にたどり着きました。これが自分らしくて一番良いと思っているんです。

 お客様に限らず、人に心を伝えることは難しいものです。ましてや携帯の普及によって早く直接伝わるだけに、ちょっとした誤りが大きく誤解されたり、意に反して無視されたりしてしまいます。手紙の良さって、見返す回数が確実に多くなり、見る度に相手のことを想像させる力があるよう思えるんです。

0 コメント

コロンビアのコーヒー豆を紹介します

 昨年はグアテマラのコーヒー豆を紹介するため、グアテマラ8地域の内、6地域の豆を準備して1週間ご紹介しましたが、今回はコロンビアの原産地呼称制度に認定された4地区の豆を取り上げることにしました。

 ホームページを変更したりリピーター様への案内状を発送する作業ができたので、ちょっと一息といったところです。ハガキの表に使用したコロンビアの風景は、これまで販売してきたコロンビア・マグダレナSUPの名前の由来でもある、ウィラ県に流れるマグダレナ川です。少しでもコーヒー産地へ想いを馳せていただければと願って使用しました。

0 コメント

三寒四温

 御嶽山がきれいに見える快晴の天気だと思ったら、雪が降りそうな寒い日が続いたり、気温の上下幅の大きさに体調を崩したりします。そんな時に「三寒四温ですから、少しずつ春になりますね。」なんて言ったりして、三寒四温という言葉を春先に使ったりするものですが、どうやら間違って使っていました。

  三寒四温(さんかんしおん)とは冬季に寒い日が3日ほど続くと、そのあと4日ほど温暖な日が続き、また寒くなるというように7日周期で寒暖が繰り返される現象だそうで、日本付近の天候はシベリア高気圧だけでなく、太平洋の高気圧の影響も受けるため、三寒四温が日本でははっきりと現れることはなく、一冬に一度あるかないかという程度だそうです。そのため近年では本来の意味から外れて、春先に低気圧と高気圧が交互にやってきたときの気温の周期的な変化、という意味合いで使用されることが多くなっているんだとか。

 お客様との会話の中で何気なく使っている言葉なのですが、知っている人からすれば、「何を言っているんだ!?」ってことになるため、何だか気恥ずかしくなってしまいます。三寒四温以外にも日常で使っている言葉や習慣などにも、本来の意味合いと異なる事も意外とあったりして、ちょっと立ち止まって確かめることもしなければと思いました。

0 コメント

ワクワクとゲラゲラ

 先日見たテレビ番組で、町工場の再生のための自社製品開発セミナーを取り上げており、その中で「ワクワクシート」なるものがありました。横軸に自社の技術・資源を、縦軸には自分をワクワクさせることを記入させるのですが、中々ワクワクが出てきません。

 ある社長は、アパレル勤務の経験から「美しいもの」を取り上げて、「美術館のような工場」へと具体化させていくのです。セミナー講師は、「自分が本当に好きでないことは続かない。」と話していましたが、ビジネスとしてワクワク感は出発点であっても、それだけで道が開ける訳ではないと思うのです。

 毎日コーヒーの焙煎や抽出、コーヒー産地のことを知ることはワクワクの連続です。これだけでお店の経営が続けられたらいいのですが、自分のワクワクするやりたいことと、お客さんの求めていることが両輪として機能しなければ成立しません。「自分のワクワクすることにお金を払ってくれるのは誰か?」、「自分のワクワクすることをどのように表現すればお金を払ってもらえるのか?」を考える事が必要になります。

 そのために行いたいことを頭の中にめぐらせながら日々お店に立っているのですが、うまく繋げていく術がみつかりません。だから毎日ゲラゲラと笑うことにしています。大きな声で笑うことで縺れた糸が解れるように、頭の中を整理させてくれます。中途半端な笑い方ではなく、「ゲラゲラ」と声をあげて笑うこと何だか元気が出てくるんです。

0 コメント

早くも節分

 年齢のせいなのか、時の過ぎる速さに追い付いていけない私ですが、もう2月の節分を迎えました。ありがたいことに、毎日コーヒー豆を買いに来ていただけるお客様に恵まれ、焙煎する日々を楽しんでいます。

 今年も節分行事を行うため、柊鰯(ひいらぎいわし)といって柊と鰯の頭で作ったお飾り(?)を玄関に飾っています。今回は母親が庭の柊で準備してくれました。でも、鰯の頭がちょっと下過ぎるようですが。

 柊鰯(ひいらぎいわし)はこの地方では一般的で、スーパーには鰯とともに柊も売られています。臭いの強い鰯の頭や柊のように尖ったものは、古くから魔除けや厄除けとして用いられ、「門守(かどもり)」といって御守の類を門口に飾り、おまじないとする風習として行われています。

 子供の頃に聞いた昔話では、 鰯の頭を焼いて、その臭いと煙で鬼が近寄る事が出来ないようにし、それでも、鬼が中に入ろうとすると柊のトゲが目を刺すとか、鰯の頭を焼いた煙で鬼をおびき出して、柊のトゲで鬼の目を刺して追い返す。といった内容だったと記憶しています。なんか鬼が可哀そうになるような話ですね。

 豆まきは家族そろって行っており、我が家の恒例行事として出来るだけ続けていきたいものです。

0 コメント