■ 2016年12月 ブログ

娘が作ってくれた門松

 今年も次女が作った門松を店の前に設置しました。以前は私が作っていたものの、お店を始めてからは困難になり、次女が家の分と合わせて作ってくれます。なんやかんや言いながらも応援してくれる姿に感謝するばかりです。

 本来ならば28日までに門松を飾るとよいそうです。29日は「二重に苦」となり縁起が悪く、30日と31日は晦日や大晦日となって慌ただしくて、あまり良くないというのです。けれど、それぞれ都合というものもあるので、30日の夕方になってしまった訳で、無いより良いでしょ!ってことですね。

 さて、今日は私だけ出来なかったお墓参りでかけ、家族の車をスタッドレスに交換と、買い物のお手伝いなどで、これまで妻に任せっきりになった分の穴埋めをしなければなりません。

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年始の記念品作り

 お正月らしく少しは華やいだ気分になってもらいたい!けれど、店主は華やかな風貌ではないし、おじさん一人で切り盛りしているので、加齢臭をコーヒーの香りでごまかしているいる始末。

 そんなことから、年始の記念品として、手作りのドリップバッグを作ってみました。豆はブレンドで、若干粗目の細挽きの豆を11g使用し、できるだけ飲みやすくなるようにしてみました。準備した数は40個です。こんな事で、少しくらい「お年玉」気分になってもらえればと考えています。

 あっそうだ!シールに「御年賀」って入れたけど、「お年玉」にしてみようかな。大人になると「お年玉」は人にあげるばかりで、自分がもらう立場になることないからな~。

 そんな遊び心ばかりで1年が過ぎました。けれど、その遊び心が長く続ける秘訣だと思うのです。来年以降もそんな気持ちでやっていきま~す!

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完売御礼!

 朝一番からコーヒー豆の注文を複数受け付け、ほぼ一日中焙煎を繰り返していました。希望される種類を必要な分だけ焙煎し、焙煎したてを提供することで、お客様は皆さん喜んでお帰りいただけたので一安心です。お陰様で前日までに焙煎したものを含めて完売することができました。感謝!感謝!

 昨日に続いて普段よりも多くのコーヒー豆を購入いただきましたが、昨年と異なるのは年末年始の贈答用として購入される方が増え、他人様に勧めてもらえるコーヒーだと認めてもらえたようで喜びも増します。口コミで少しづつ利用者も増えており、カウンター越しでコーヒーの説明や試飲をする機会も多くなるのも実感でき、利用者の声を生かしながら新しいコーヒー豆の選定もしていきたいと思うのでした。

 一年の最後の営業日を終えて、僅かですが手ごたえを感じつつ、「地元で美味しいコーヒーを提供したい」という思いで始めた店の掃除を行うのでした。

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年末の焙煎計画

 今年の営業日も残すところ2日となり、今日と明日の焙煎計画で悩んでしまいました。少量焙煎で新鮮な焙煎豆を提供したいという反面、年末年始の4日間の臨時休業による在庫を極力減らすため、焙煎する豆の種類を躊躇してしまうのです。

 せっかく年末に来店されても、ある程度の品揃えがなければ満足頂けませんし、年明け以降に焙煎してから1週間以上経過した豆をお売りしたくないし、頭を悩ませたことから昨年の実績をレジシステムのデータで確認してみました。現在使用しているレジシステムだと過去の販売データが一目で分かるため、結構便利なんです。

 データ上では、今日の販売数が多くて明日は普段並となっていました。29日は仕事納めの翌日で来店が多くなり、30日は大晦日の前日ということもあり色々と忙しいといったところでしょうか。販売したコーヒー豆の内訳を確認して、現在の在庫から販売数を見越して焙煎してみます。

 あれこれ悩みながらコーヒー豆の品揃えをしたのですが、結局は一部の商品に偏ってしまい、昼と夕方に何種類も焙煎することになりました。幸いにもお客様へは希望する商品を提供することができホッとしていますが、明日はどうなることでしょうか?

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老眼だもの

 メガネを使い始めたのは中学生の頃だったかな。その頃は近視だけだったのが、乱視も入るようになり、メガネを使う方の多くがそうであるように、何度も買い換えて今日に至っています。先日も、右目の見え方が悪くなったので、度数を少し上げて買い換えました。

 ところが、遠くが見易くなったことと引き換えに、近くがこれまで以上に見え難くなったのです。そうです。老眼のせいです。焙煎したコーヒー豆をハンドピックする時や、本を読む時などはメガネを少しずらして調整していましたが、更に眼が疲れやすくなってしまいました。老眼鏡を使えば良いのでしょうが、いちいち替えるのは面倒だし、遠近両用メガネも使い勝手が悪そうなので、今後も痩せ我慢を続けることになるでしょう。

『見えにくくなってもいいじゃないか 老眼だもの』 相田まめ蔵

 随分前に聞いたことがあります。「年老いて耳が聞こえ難くなるのは、余計な事は聞かなくていいし、目は見え難くなるのは、余計な物を見なくていいって事だ。」そうです。でも、年老いた人を沢山見ているのですが、年老いた人ほど余計な物を見たがり、聞きたがるような気がしてなりません。思うよういかないのが人間なのかもしれませんね。

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お菓子屋さんではないですが

 今日は定休日なのに朝からお店に来て、何種類かのコーヒー豆を焙煎し、ロールケーキやりんごケーキを作って箱詰めしています。こうしてケーキの箱が並んでいると、お菓子屋さんのようですが、れっきとした珈琲屋さんなのです。

 お菓子屋さんではないのですが、今日ばかりは特別に持ち帰り用の箱が並ぶのには訳があります。市内にある障害者の作業所から依頼された、今年最後の作業日に渡すクリスマス兼用のケーキを準備しているのです。作業所のお世話をしている方が以前からの知り合いということもあり、昨年から年に一度だけ持ち帰り用を作ることになりました。

 一応、製菓の営業許可は取ってあるので、店内でクッキーの販売や手作りケーキの提供はできるのですが、一人で全て行っていることから、ケーキ類のお持ち帰り分まで作ることができないため、店内のみでの提供にしています。今後もその方針には変更がありませんが、ここの作業所の分だけは依頼されたら用意しようと思っています。

 さてさて、あと2種類ほど焙煎することにしましょうか。珈琲屋さんですから。

 

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クリスマスも終わり

 クリスマスに合わせてコーヒーに添えるお菓子にマドレーヌを作りましたが、思った以上に好評でホッとしています。普通のマドレーヌでは面白くないので、チョコレートを溶かしてチョコっとコーティングしてみました。イチゴ味とバナナ味の2種類を作ったのですが、バナナが受けが良かったかな?

 年末の準備や大掃除のためか、来店者の数が少なかったおかげで、朝に作ったマドレーヌの足らなくなることもなく、無事にクリスマスのサービスも終えることができました。けれど、お菓子のことばかり考えていたおかげで、コーヒー豆が不足する事態に!年末なので2回分購入される方が多く、朝昼晩と少量ずつ焙煎しても棚がガラガラになってしまいます。一度に沢山焙煎すれば良いのですが、残れば鮮度が落ちるので少量焙煎に留めておきたいし、悩ましい限りです。あすの定休日は半日焙煎をすることになりそう。

 世間ではクリスマスでご馳走を食べたりプレゼントを買いに出かけたりと、何だか賑わしい雰囲気ですが、我が家は娘が出かけてしまっているので、いつもと変わらない食卓を囲むことになりました。考えてみると、キリスト教にまつわるクリスマスのイベントが終われば、仏教の寺院である寺の鐘の音を聞きながら新年を迎え、神道の神社で初詣を行う訳で、日本人ってのは不思議な人種です。何でも受け入れられる寛容さなのか、無頓着というか、世界中がこんな感じなら紛争も少なくなるのではないかと思います。

 さて、クリスマスも終わりました。本気で年賀状を出す準備をしましょうか。

 

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ルワンダ・コーヒーの焙煎

 ルワンダのコーヒー豆が届いてから連日サンプル焙煎を行い、焙煎度合いをようやく決めることができました。一ハゼ終了後の中煎り温度帯を何回も調整し、ルワンダの豆の特徴である適度なフルーティーな酸味、飲み干した後の甘味が残るような焙煎度合いにしたのです。

 正直、もっと酸味を出したい気持ちもあるのですが、お店を利用される方の嗜好を考えると現状ではベストだと考えています。「これが、このコーヒーの味です!」といって、お客様に好まれないコーヒーにしてしまっては意味がないですから。

 そうなると、1月からの販売に向けてメニュー表の変更や、レジシステムへの登録とバーコードの作成等、やるべきことが沢山あります。リピーターへの案内ハガキも出したいのですが、自分の年賀状も書いていないのですから、案内ハガキの方は後回しになってしまいそうです。

 あれこれやりながら、サンプル焙煎したコーヒーを飲んで思いました。「せっかくだから本日のコーヒーに使っちゃおう!」って。そんな訳で、1月販売開始に先立って、ルワンダのコーヒーをお客様に飲んでもらいます。

 

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冬至

 冬至になっても年賀状の準備ができません。毎年の事ながらお尻に火がつかないと、中々本気モードにならないことが習慣になってしまいました。

 そんな中でも、冬至を楽しむカボチャの煮物と柚風呂だけは、我が家の定番行事として行われます。季節の筋目を感じながら生活することは、出来そうで意外に難しいことですから。

 そもそも、冬至は北半球で太陽の位置が1年で最も低くなる日で、日照時間が最も短くなります。そのため、古くから中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日で、以後は再び太陽の力が強くなる事から「一陽来復」と言って、この日を境に運が上向くとされていました。

 そして、さらに運がよくなるようにと「ん」がつく物を食べていたのです。これを「運盛り」と言って、れんこん、にんじん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)など、これら「ん」が2つ入る物として好んで食べられていたそうです。ちんみに、カボチャは漢字で書くと「南瓜」、「なんきん」となって、ちゃんと「ん」が2つ入ります。

 今日は、家の庭に実った小さな柚を常連の方々にお裾分けし、ちょとした季節感のプレゼントをさせてもらいました。 

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千の丘の国

 

 アフリカの真ん中に位置し、国土が丘陵地に覆われていることから、「千の丘の国」と呼ばれているのがルワンダです。ルワンダと聞いて思い浮かべる人が多いのが、1994年にルワンダで発生したジェノサイド(大量虐殺)ではないでしょうか?特に2004年に制作された映画『ホテルルワンダ』を見て、そのイメージが膨らんだ人が多いのではないかと思います。ちなみに、『ホテルルワンダ』の舞台となったホテル・デ・ミル・コリン(Hôtel des Mille Collines)とは「千の丘のあるホテル」を意味します。
 そんな暗い過去のあるルワンダですが、今では国内どこにいても夜の散歩が可能な東アフリカで一番安全な国となり、丘の多い地形の中でコーヒーの栽培が盛んに行われるようになり、地図にあるように多くの産地が存在しているのです。以前からルワンダのコーヒー栽培については興味があり、産地セミナーに参加したり、ルワンダで活動している方々の話を聞く機会があったのですが、ポテト匂や品質が安定していないなど、生豆商社の中でも輸入を積極的に行わない状況が続いていました。

 ところが、今月に入って生豆商社よりルワンダ・コーヒーの取扱いを始めるといメールがきました。ルワンダ西部のニャマシュケ地区の全18ウォッシングステーションから出来の良い単一ウォッシングステーションの原料を買付するそうです。継続的に安定した品質のコーヒーが入る反面、クロップごとに味が微妙に変わるかもしれません。リスクを減らすためにはしかたのないことかもしれまんね。

 そこで早速仕入れを行い、今日届いた豆を焙煎してみました。中煎りにしてみましたが、生豆商社の説明にあるように、アプリコットのような香りと柑橘系の香りで、飲んだ後、甘味がふわっときて、後味すっきりといった感じです。明日もサンプル焙煎をしてみて1月からの商品に組み込もうと思います。

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有難いことです

 12月に販売したコスタリカのブラックハニーも完売し、2度目の購入のため来店される方に「完売になりました」と言いづらい思いもしましたが、お勧めしたコーヒー豆を気に入っていただき有難いことです。

 また、先週来店された際に、コーヒーメーカーで美味しく淹れられないと言われた方へ、簡単なアドバイスとブレンド100gをお勧めしたら、「豆を替えたら美味しく淹れられました」と、新たに200gお買い求めいただきました。お店のコーヒー豆の良さを知ってもらい、本当に有難いことです。

 昨日は、家族連れて来店された方々へお出ししたクッキーが好評で、「めっちゃ美味しい!コーヒーに合う。」と言ってもらえたり、お子さんが喜んで食べている姿に、「こんなに喜んで食べるの初めて!」とお帰りの際に沢山クッキーをお買い上げいただきました。有難いことです。

 自分の提供する商品に対して、直接反応のある仕事は励みになりますし、責任もついてまわります。期待を裏切らないためにも手を抜かないで、またお客様の喜ばせたいものです。今後も「有難いことです」と言えるように。

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我が家の忘年会

 土曜日の晩は我が家の忘年会でした。といっても、私と妻と次女の三人だけの年に僅か数回居酒屋に出かける中で、年末ということで「忘年会」となっているだけなのです。もともとお酒に弱い家族で、家でも晩酌はしないため、居酒屋気分を味わう食事会というのが正しいのかもしれません。場所は土岐市駅裏にある「味ごよみ」です。私も妻も評判だけは知っていたので、訪れるのを楽しみにしていました。
 運転手役の娘には申し訳ないのですが、妻と二人で福島の地酒「写楽」を頂きます。このお酒は娘の同級生が以前贈ってくれたこともあり、久しぶりの美酒に満足です。刺身の盛り合わせやカキを食べながら、女将おすすめの美濃加茂の酒「津島屋」も飲んでみます。この辺から酔が回ってくるのですが、美味しい料理と美味しいお酒に酔いしれた我が家の忘年会となりました。
 毎回、娘から「めっちゃ時間の短い飲み会じゃん」と言われてしまいますが、お酒に弱い我が家にはちょうど良いのです。これ以上長居したら家に帰れなくなってしまいますからね。

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焙煎セミナーへ

 今日は、UCC神戸本社にあるUCCコーヒーアカデミーで開催された、焙煎セミナーへ参加してきました。講師は札幌でコーヒー店を経営している後藤栄二郎さんで、世界大会等でカッピングや焙煎の上位入賞経験のある方です。

 今回のセミナーには24名の参加者があり、私のような自家焙煎店の店主やスタッフ、ネット通販でコーヒー豆を販売する人、カフェ経営者で新たに焙煎機を導入したい人など様々です。

 そのため、焙煎経験の有無や焙煎機の大きさや性能など、参加者の希望するレベルや知識の差があるので、講師の伝えようとする意図と違って伝わったり、固定観念にとらわれてしまって数字を意識し過ぎる人など、大人数でのセミナーに起きやすい現象もありました。それを強く感じたのは質問の時間です。

 私はというと、普段1kg焙煎機を使用しているので、プロバットの12kg焙煎機が動いているだけでウキウキし、ハゼ音がするたびワクワクしちゃって、自分が焙煎している訳でもないのに、ついニヤイヤしてしまうのでした。

 講師からの説明で興味深かったのは、焙煎するうえでの考え方です。

①素材の個性を掴むこと

 生豆の所見(色・香り・粒の揃い具合)。1ハゼ中盤の香りの強いポイントでを何度と決めて、いつもそこの味わいを判断のポイントとすること。

②焙煎から数日後の味わいを確認し、焙煎からどのくらいが美味しいか味わいのピークを知る。(個々の違いも知る)

③珈琲を知れば知るほど不安定要素が多いことと、そもそも、どんなポテンシャルがあるのか分からない新しい試みの豆が生産されているので、常に興味を持って確認すること。その際に、何故この味、香りになるのかを背景を思い描く。

④カッピングは積み重ねた確かなスキルである。日常的な味をチェックできる環境を作り、必ず比較対象を作ること。また、高品質のコーヒーだけでなく、様々なコーヒーを飲んで味を知ること。

⑤焙煎の目的は豆の個性を引き出すことであり、そのためには、「生豆を知り」、「産地を知り」、「味鑑定を知り」、「焙煎機を知り」、「お客様を知る」

 コーヒーの焙煎を学び始めたとき、「師匠」だとか、「先生」といった言葉が出てきて、意外に閉鎖的な世界だと感じたものです。特定の人を師に仰がなかった私には理解できず、できるだけ多くの人に出会って話を聞いたり、数多くの本を読んだりしながら実際の焙煎を通じて検証してきたので、今回の経験はとても良い時間となったのでした。

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竹の子クリスマス会

 今夜は土岐手話サークル竹の子のクリスマス会でした。毎年この時期になると多くの会員と家族が集まり、総会とクリスマス会だけは非常に賑やかなサークルになりますね。

 今年は、大人37人と子供10人、その内で聴覚障害者は8人の参加となり、例年並みなのですが、子供たちの元気パワーが昨年以上に会場を盛り上げてくれました。

 顔を見合わせながらの楽しい会話の中で、昼の部の手話コーラス「365日の紙飛行機」、手話劇とコーラスの「世界に一つだけの花」、身近な話題の〇✖クイズやボール投げゲーム、そして定番のビンゴでのプレゼント交換など、2時間半があっという間に過ぎてしまいました。

 手話サークル竹の子にとって、このクリスマス会は1年で一番のイベントになっており、夏ごろから手話劇構想を考えたり、小道具や子供達への指導と練習といった影の苦労が多く、当日の豚汁(例年はおでん)の仕込みといった面も含め、役員総出での準備が必要です。もちろん、私もケーキ作りでお手伝いしてはいるものの、全体から見れば少しばかりの協力になってしまいます。

 それにしても、このイベント全体を盛り上げてくれたのは、やはり子供たちでした。元気な掛け声が飛び交う会場は、いつもの例会とは違った雰囲気にしてくれます。感謝!感謝!でした。

 一つだけ残念だったのが、美味しい豚汁が大量に残ってしまったことです。さて、依頼された動画をアップロードしますか。

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まめにハンドピック

 朝に焙煎したコーヒー豆をカウンターの隅でハンドピックしていると、お客様が帰り際に覗いて、「面倒な事やるんですね!」と、驚かれてしまいました。「多くの自家焙煎店がやっていることで、普通のことをやるだけですよ。」と答えましたが、「まめやね~。」って言われちゃいました。けれど、まめにハンドピックするのは特別なことじゃなく、良いものを正直に届けたいだけなんです。

 そんな会話をしながら思い出したのが、札幌市内に3店舗の自家焙煎店を経営している、丸美珈琲店のオーナーである後藤栄二郎さんの話です。後藤さんはバリスタ大会を見学した時に、面白い司会者だな~と思った人で、よくよく調べてみると

2009年のドイツ開催「ワールド・カップテイスターチャンピオンシップ」で世界第3位、「ジャパンコーヒーロースティングチャンピオンシップ2013」で優勝といった経歴の持ち主でした。

 後藤さんの話は、札幌の著名人を紹介するサイトで知ったのですが、概要は次のようなものでした。

『丸美帽子店を経営する祖父と、ペケレット湖園のジンギスカン店を営む父に憧れ、小学生の頃から夢は「社長になること」だったという一風変わった少年で、大学卒業後、様々な業界の創業者に話を聞き珈琲専門店の可否茶館へ就職します。特に珈琲好きだった訳ではなく、ビジネスとして飛び込んだこの業界でしたが、きちんと人に勧められるようなるため珈琲の猛勉強を始め、現在に至ったそうです。ただ、商売の基本理念は祖父からの影響が大きんだとか。

 嘘のない商売、まっすぐな商売、商品は良いものを取り揃える、それは、お客様に対して正しいものを出す、また、取引先に対しても信頼を得られるようなやり方をすること。商売を中心として、関わる人や物、そして従業員も含め、きちんと生活できることが成り立って商売が続けられるということを実践していた祖父の影響を受け、商売において一番重要なことは、商品、お客様、取引先、いずれに対しても絶対的に信頼を得られる、本当に良い物を、そして正しい行為が商売には不可欠だと子供のころから聞かされていた。』というものでした。

 まめ蔵の「まめ」にも同じような想いが込められています。真面目にコツコツと行うことは、意識することなく自然にできるような店にしたいと日々努めているつもりです。その一つが「まめにハンドピック」ってことです。

 ちなみに、その後藤栄二郎さんの焙煎セミナーが神戸で開催されるので、来週の月曜日に出かける予定です。

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久しぶりのマドレーヌ

 久しぶりのマドレーヌってタイトルだから、昔付き合っていたマドレーヌさんが来店された訳ではありません。マドレーヌとは当然、洋菓子のこと。名称の由来は諸説ありますが、マドレーヌという名前の女性が作ったというのは共通しており、さぞかし綺麗だったのでしょうね。そんな女性とお友達になりたいものです。(戯言いってます)

 そのマドレーヌを久しぶりに作った理由は、手話サークル竹の子のクリスマス会で使用するためで、昨日作って寝かしておいた生地を、今朝から数回に分けて50個程を焼いたのでした。クリスマス会にはマドレーヌの他にリンゴケーキも用意するので、これは一昨日から焼き始めています。ちなみに、パッケージには竹の子キャラクターのシールを作って貼りました。

 クッキーはお持ち帰り用に焼いていますが、ケーキ類はテイクアウトにしておりません。保冷剤やケースの準備が必要なことや、そもそも作る量が少ないため、テイクアウトしてしまったら、お店で提供することが出来なくなってしまうからです。時々、「ロールケーキを持ち帰りたい!」といったご希望があるのですが、そんな訳で出来ないのです。

 けれど、サークルからの要望には応えるべく必死になって作っているのです。だって、手話通訳のお手伝いも仕事柄できる機会は少ないですし、勉強会の講師も担当できないといったこともあり、こんな時ぐらいしか貢献できませんからね。クリスマス会には美味しいコーヒーを淹れて提供するので、少しでも温まってもらえたらうれしいです。

 竹の子のクリスマス会といえば、例年のごとく手話劇や手話コーラスなどの出し物が楽しみですが、今年はどんな内容になるのか今から楽しみ!楽しみ!

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コーヒーの酸味を楽しむ

 コーヒーの飲用が喫茶店から広まった日本では、苦味の強い喫茶店の味に慣れ親しんでいるので、コーヒーの酸味が苦手な方が結構多いのです。「酸っぱい=まずいコーヒー」「苦い=うまいコーヒー」といったイメージが定着しており、缶コーヒーのキャッチコピーに「炭火焼き」なんてついていると、ついつい美味しそうとイメージしてしまう方も多いのでは?お店に来店される方も注文時に、「酸味の少ないコーヒーを!」と言われる方も少なくありません。

 そうした傾向から、今では酸味が重要視され、都市部のコーヒー専門店では浅煎りの酸味の際立つコーヒーが多く飲まれるようになりました。その背景には、90年代後半にコーヒーの国際品評会として作られた『カップオブエクセレンス』において、評価フォームの一つに「酸味」の評価が入っており、美味しいコーヒーには酸味は欠くことのできない要素になっていったこともあります。

 また、SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)によるスペシャルティコーヒーの判定・評価の概要には、1. カップ・クォリティのきれいさ、2. 甘さ、3. 酸味の特徴評価、4. 口に含んだ質感、5. 風味特性・風味のプロフィール、6. 後味の印象度、7. バランス、とあり、酸味の特徴評価について具体的に、『コーヒーが如何に明るさを持つか。明るい爽やかな、あるいは繊細な酸味がどれ程であるかが評価対象。良質の酸味は、コーヒーに生き生きとした印象度を与え、繊細さ、しっかりとしたバックボーンを与えるもの。酸度の強さではなく、酸の質について評価をする。反対に、刺激的な酸味、不快な印象度を与える酸味、爽やかさ・キレの無い酸味、劣化した嫌な酸味は、スペシャルティコーヒーには有ってはならない。』といった、酸味の重要性が明記されています。
 コーヒーの酸味は、生豆の品種と焙煎の度合いによって決まります。酸味を感じる成分はコーヒー豆に含まれる抗酸化作用のある成分の一つ「クロロゲン酸類」の味によるもので、「クロロゲン酸類」の成分は焙煎度いが浅いと強く出て、深いと弱まります。つまり焙煎が進んで中煎りから中深煎り、深煎りと進むにつれ酸味は弱くなっていくのです。そのため、都市部の店舗では浅煎りに特化して酸味を売りにしている所も出ているようです。酸味の強さではなく、酸の質が問われなければいけないのに、刺激的な酸味や不快な印象を与える酸味を良いものだとして販売する店も存在します。

 そうしたコーヒーの酸味は経験を増やさないと美味しく感じることができません。この酸味は良いものだと言っても、美味しいと感じてもらえなければ独りよがりな味になってしまいます。そんな意味もあって、今回、コスタリカのブラックハニーを取り上げてみました。既に常連の方々に試飲をしてもらっていますが、評価はマチマチです。けれど、こうしたイベントを行うことで普段飲まないコーヒーを飲む機会が生まれ、新しい楽しみが増えることを期待しています。ついつい敬遠されるコーヒーの酸味も、美味しさの一つと感じることができればもっと楽しみが広がるはずです。

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花壇の植え替え

 早くも12月に入りました。いわゆる先生も走るという師走でして、慌ただしい世間ですが、私の方は相変わらずマイペースで生活しております。

 そうは言っても年末になるので、今朝は妻と一緒にお墓掃除に出かけ、その後に店の花壇の植え替えを行いました。あらかじめ相談して日程を決めておいたので、雨が降らないか心配していましたが、前日の夜の雨は朝にはあがってくれたおかげで、何とか作業も始められます。

 先ずは、これまで植えていた百日草などの花を抜いて、土を掘り返して根を取り出します。芝生の根がかなり侵食しているので、深く掘って根を切り落とすのが一苦労です。10時には一旦店を離れ、ホームセンターへ苗や肥料を購入しに出かけます。昨年はパンジーとビオラを混ぜて植えましたが、ビオラの方が丈夫で綺麗だったので、今回はビオラのみを30個用意しることにしました。さらに、妻からの要望でチューリップの球根を40個追加し、ビオラの間に植えることになりました。

 そうして植え替え作業が終了したのは午後1時過ぎ、二人共慣れない屈んだ作業が続いたため、腰痛や筋肉痛が心配です。それでも、花が満開に咲いた様子を浮かべながら、綺麗に並んだ苗を見ると気分晴れ晴れになるのでした。

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コーヒーの淹れ方

 午前中に来店されたお客様が帰り際に、「コーヒーメーカーを貰ったけど、美味しく淹れられない。どうしたらいい?」と質問されました。詳しく聞くと、ミル付きのコーヒーメーカーで、挽き具合の調整は2段階しかなく、コーヒーカップに微粉が残るようです。限られた機能のコーヒーメーカーでは、利用する側が調整するしかなく、挽き具合や豆の使用量で試す方法をお話しました。次回、来店された時には感想を聞いてみたいと思います。

 コーヒー豆を購入いただいている方の半数近くがコーヒーメーカーを利用され、それ以外は主にペーパードリップが中心で、中にはコーヒープレス、モカエクスプレスと言われるマキネッタの利用もあります。それぞれの個性に合わせた利用方法が存在するため、抽出の仕組みや特徴を理解して使い、自分好みのコーヒーを淹れなければなりません。あくまでも嗜好品ですから自分が美味しいと思えるコーヒーが一番なのですが、コーヒーの挽き具合や豆の量、注湯温度による味の変化などくらいは理解して欲しいものです。

 そんなこともあって、カウンターに座られたお客様から質問されると、ついつい色々なパターンで試飲をしてもらっちゃいます。実際に見て味わえば理解してもらいやすからなのですが、お客様の反応を見るのが楽しいということもあります。多くの方がテレビでやってたからとか、誰々さんが言っていたといって、曖昧なままの情報でコーヒーを淹れていますが、実際にお湯の温度を計ったり、注湯時間をタイマーで計測したりする人が殆どいないのが現実なのです。

 夕方に来店されたお客様からは、「コーヒー教室やっていませんか?」と質問されました。お話を聞くと道具にこだわっていらっしゃるようで、お店で使用しているドリップポットが気になるようです。最新のドリッパーや銅製のドリップポットなら美味しく淹れられるとお考えのようで、どうも形から入られるパターンらしく、答えに困ってしまいました。

 ハンドドリップでコーヒーを淹れることは楽しいことだと思っています。コーヒーを淹れる相手のことを想い、香り豊かな数分間の時間を過ごした後、部屋にコーヒーの残り香が余韻となって漂う生活は、誰かが淹れてくれたコーヒーを思い出させてくれます。「コーヒーの淹れ方」ってものは、もっと楽しく考えたらいいのにと思うのです。

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クリスマスソング

 クリスマス用のコーヒーパッケージの評判も良く、コスタリカのブラック・ハニーも順調に販売できて気分がいいのです。気分が良くなったついでに、BGMもクリスマス用の物にしてみようと、ジャズ・ピアニストのビージー・アデールのCD「マイ・ピアノ・クリスマス」 を流すことにしました。

 ビージー・アデールは、2010年に72歳で日本デビューしたことで話題となったアメリカのジャズ・ピアニストで、J-POPを数多くアレンジしており、YouTubeで演奏を何度か聞いたことがありました。今回はベタなクリスマスソング、「レット・イット・スノウ」、「サンタが町にやってくる」、「ジングルベル」、「星に願いを」ほか、誰もが知ってるクリスマス・ソングばかりを収録したもので、ボーナストラックには、J-POP史に残るクリスマスの名曲「クリスマス・イヴ」(作詞・曲: 山下達郎)のカヴァーを収録しています。

1.Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow
2.Santa Claus Is Coming To Town
3.Jingle Bells
4.Winter Wonderland
5.Have Yourself A Merry Little Christmas
6.Santa Baby
7.Sleigh Ride
8.Silver Bells
9.The Christmas Song
10.God Rest Ye Merry Gentlemen
11.Deck the Halls
12.Frosty The Snowman
13.White Christmas
14.O Little Town Of Bethlehem / When You Wish Upon A Star Medley
15.Christmas Eve
 多くのお店がクリスマス一色になって装飾を施したりしていますが、派手なことが苦手は私としては、「あ~クリスマスなんだ」と気がつく程度の演出にしたいのです。だって、似合わないじゃないですか!イケメン・マスターじゃないんですから。

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