■ 2021年8月 ブログ

家飲み応援します

 「珈琲を家飲みして、今は不要不急の外出は避けてください。」そんな思いで店内飲食時間を短縮し、コーヒー豆の割引を27日から行ったものの、結果的にはあまり効果がなかったという印象です。27日から4営業日という短い期間でのお客様行動を見ても、来店客数の大きな減少はみられず、「これでよかったんだろうか?」なんて思ってしまいます。まあ、緊急事態宣言期間は先が長いので、9月からの人流の変化を見ていきましょう。

 土岐市内の感染者数は、相変わらず毎日5~7人が確認されています。県内の感染状況を見てみると、10代、10歳未満の人数が増えていることに気付き、夏休み明けの子供たちの感染者数が気になるところです。店内でおしゃべりしている人達は、いったい、不要不急の外出を避けた生活や感染状況の現実をどう考えているんでしょうか?

 お客様の会話の中で気になるのは、「経済を回さなあかんで」というもの。経済は回すものではなく、経済は回るものなんですがね。コロナ禍が終わって日常生活を取り戻せば、自然にこれまでお金が流れなかったところに行くし、経済は回っていきます。しかし、その時に安心できる収入があるかが課題であって、企業が利益を保留せず、お金を使える環境が保てるかです。 

 そんなことを考えながら、8月最後の営業日が終わります。9月になったら何かいいことないかな~!やっぱり、今と変わらない生活が続くんでしょうね。

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極楽駅へ

 東海三県において緊急事態宣言が発出されたことから、「定休日であっても人の居る所には行かないように!」と、妻から釘を刺されてしまいました。しかたなく、店の芝生を電動バリカンを使って草刈りします。けれど、小一時間もすれば終わってしまい、「さあ、どうしたものか?」と考えて、恵那市岩村町まで車を走らせました。

 岩村町には、旧国鉄明知線を1985年に引き継いだ第三セクターの明知鉄道が走っていますが、その路線の中に「極楽駅」があります。この極楽駅は2008年開業で、明知鉄道の全11駅でも最も新しい駅ですが、特に特徴のある駅ではなかったのです。しかし、2019年に駅舎の改修工事が行われ、駅名の「極楽」にちなんだ駅舎になったといいます。ちょうど、中学の恩師の家の近くであるため、久しぶりに挨拶がてら見に行こうと思ったのです。

 世の中には「極楽○○」とついた名所や施設は数多くありますが、「極楽」のつく駅は、江ノ島電鉄「極楽寺駅」(神奈川県鎌倉市)や南海電鉄高野線「極楽橋駅」(和歌山県高野町)が知られているものの、ずばり「極楽」と2文字の駅は全国でもここだけです。今回は人との接触を避けて車で行きましたが、電車で行けば恵那駅で切符を買う際に、「極楽まで1枚お願いします。」となる訳で、けっこう笑えますが、実際に、「極楽」行きの切符を買い求める観光客も多いようです。

 ホームにはお地蔵さんと黄金の筋斗雲の椅子(一人用)があり、赤い待合室の上にも筋斗雲が掲げられています。そして、待合室の中には「オッケー」の手の形をしていることから「OK観音様」と呼ばれる黄金の観音様もあり、お賽銭が置かれていました。この近くに極楽寺という廃寺があり、地域の歴史に根ざした名前や知名度アップを狙って公募で決められたそうですが、応募件数がわずか23件というから、ほのぼのしてしまうではないですか。

待合室を出て、岩村駅の方へ向かってホームを歩くと、「人は須(すべか)らく忙裏(ぼうり)に間を占め 苦中に楽を存ずる工夫を著(つ)くべし」と彫られた石碑がありました。案内板によると、地元ゆかりの幕末の儒学者・佐藤一斎による「言志四録」からの言葉で、「人は忙しさの中に静かな時が持てるように、また苦しみの中にあっては楽しみの心が持てるように工夫すべきだ。どうせやるなら楽しんでやろう。」と解説されています。

 コロナ禍での生活も1年半が過ぎようとしています。不安や緊張感が続く日々が続きますが、どうせ生きているんだから、そんなコロナ禍であっても、工夫しながら楽しんで生活していきたいものです。感染防止をしながら。

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速達です!

 入口ドアが開いて、郵便局の配達員が、「速達です!」といって封筒を渡してくれました。封筒の差出人を見ると、土岐市役所の危機管理室からです。「あ~、コロナ対策のね」そう言って封を開けると、「緊急事態宣言中の酒類・カラオケの提供自粛について(事前周知)」と題して、岐阜県が緊急事態宣言の適用を受けることにより、飲食店等に要請される内容を事前に連絡するというものでした。以下、その概要

対象業種

飲食店:飲食店(居酒屋を含む。)、喫茶店等

カラオケボックス等で、食品衛生法の飲食店営業許可を受けている店舗

要請内容

営業時間の短縮:午前5時から午後8時まで

・終日、酒類の提供を行わないこと

・カラオケ設備の利用をしないこと

時短営業や酒類の提供停止などの命令に応じなかった場合は、最大30万円の過料が課されることがあります。

要請機関

緊急事態宣言適用日から令和3年9月12日(日)まで

協力金

1店舗あたり4万円~ 

岐阜県のホームページを見れば分かることなんですが、ご丁寧に速達で知らせてくれます。でも、まめ蔵はそもそも酒類を提供していませんし、カラオケもありません。店主が根っからの音痴でもあり(家族全員)、カラオケなんて何十年もやっていません。ですから協力金もこれまで一度ももらったことがありません。速達郵便料金374円を無駄にさせてしまって申し訳ありません。

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お伝えします

 25日、東京や大阪など13都府県に出されている緊急事態宣言の対象地域に、北海道、宮城、岐阜、愛知、三重、滋賀、岡山、広島の8道県を追加するほか、まん延防止等重点措置を、高知、佐賀、長崎、宮崎の4県に新たに適用されました。また、その期間は、これまで対象となっている地域と同じく27日から来月12日までになります。

 そんな訳で、あらかじめ決めていた店内飲食の短縮営業をお知らせするため、コーヒー豆を購入されるリピーターの方々へ案内葉書を出しました。今時ならばツイッターやフェイスブック、インスタグラムなんてのを使ってフォロワーに周知するんでしょうが、自分らしく下手な絵手紙を印刷した葉書を使用します。(そもそもフォロワーいないしネ)

 ここ数年は、過去1年または半年間に利用された方を対象に案内葉書を出しましたが、今回は登録して頂いた全ての方々に出します。もう何年も来店されていない方であっても、こんな形で営業を続けていることを知らせるためです。同時に、緊急事態宣言を意識してもらえればという思いがあります。

 一応、コーヒーの家飲みを勧めている以上、少しばかり協力しようということで、期間中のコーヒー豆を10OFFで販売します。こんなんで応援になるか知らんけど。東京は相変わらず高止まりって感じの数字です。(パラがあるから?)岐阜県はまだまだ増え続けている状況で、この緊急遺体宣言で少しは減少することを願うばかりです。でも、また冬にも感染拡大するんだろうな~。 

 まあ、とりあえず、お客様にお伝えしてみる店主であります。

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一つの選択

岐阜県における新型コロナウイルスの感染者数が、過去最高の300人を超える数字が発表されようとも、来店客数の推移は大きく変化することなく、このままいけば横ばいの状態が予想されます。飲食店にとっては大変ありがたいことなのですが、それも時と場合によります。今は、従来型のウイルスとは感染力が異なり、今後も多くの方が感染するであろうことを実感しており、ありがたさよりも不安の方が増しています。

先日、東京で暮らす息子さんが感染されて自宅療養になったものの、容体が悪くなったために救急車を呼んだにもかかわらず、保健所の判断で入院できなかったという話を聞きました。そのため、居ても立っても居られず、東京まで看病しに行くということでした。よくテレビで取り上げている話だと他人事のように考えていることでも、身近な出来事だと知ることができます。今、岐阜県でも既に100人以上の方が自宅療養を強いられており、いずれ同じような事態になるのではないでしょうか?

従来、まめ蔵のお客様の来店状況は、午前中よりも午後からの方が多い傾向にありました。しかし、最近では午前中の来店客数が午後を上回っており、人の動きが変わってきているように感じています。地方の小さな店の話なので、私が全体の人流を変える術もありませんし、小さな店の行動が何か新しい変化を生むわけでもありませんが、自分が今、出来ることをして行こうと考えています。

具体的な案としては、1.店内の飲食を中止して豆売りだけにする。2.来店客の増える週末だけを豆売りにする。3.店内飲食のみ時短営業する。などを考えました。いつも利用されるお客様にも話して反応を見ながら、最終的には3番目の店内飲食のみ10001600の時短営業にすることとしました。

実施するタイミングについては、現在、まん延防止等重点措置が適用されている、愛知県、岐阜県、三重県と北海道について、自治体からの要請を受け、緊急事態宣言を発出するかどうか政府が検討していることから、正式に緊急事態宣言を発出された時を予定しています。 

コロナ禍における、地方の小さな珈琲屋が考えた一つの選択です。

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ガレリア織部へ

 JR多治見駅北口から北東へ200mほどの場所に、20186月にオープンしたギャラリー&カフェ・ガレリア織部があります。昨日、友人が「821日(土)から知人が絵画展をしているので行ってみたら?」と声をかけてくれたので、さっそく出かけてきたのです。 

 そこで絵画展を行っているのは、尾張旭市在住の石上誠さんです。石上さんは名古屋市を中心に東海、関西地方の百貨店などで個展を開いてこられましたが、岐阜県内では初めてのようです。

 フライヤーの裏面に書かれた ART BASE PROJECTの文章によれば、「親しい人と会いづらくなり、閉塞感が満ちる日々。だがいずれは必ず、立ち込める深い霧は消え去り、蒼穹を仰ぎ見る。その変貌してゆく刻は、時空を超えて常に清新な希望を生み出すだろう。私は、有為転変の体現とともに、人と人の間や人と自然を繋ぐ心に沁み入る絵、艱難に向かい合う人々の背中を優しく、時に力強く支えられる絵を描きたいと切に思う。」と書かれてあります。

 ちょうど会場にいらした石上さんと話すことができ、「コロナ禍の中、作品を見た人の勇気につながったり、癒やしになったりすればうれしい。」と言われたとおり、コロナ禍だからこそ生まれた思いが作品に込められていることを感じます。この先どうなるのか不透明ですが、こうした絵画に触れる時間も大切にしたいものです。 

 この絵画展を勧めてくれた友人が、石上さんへまめ蔵のコーヒー豆を差し入れしていたことがあり、「あのコーヒー、美味しかったですよ!」と言ってもらえ、ちょっと嬉しくなって帰ってきました。

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シークレット花火

 昨夜は、土岐市内でシークレット花火が打ち上げられました。これは、土岐市内を中心とした20代~50代の30名ほどのメンバーでボランンティア活動している「優志の会」が、821日(土)の2000より、市内8カ所で打ち上げ花火を3分間程度行ったものです。 

 昨年は市内6カ所でしたが、今年は8か所に増えたため、我が家からは、西陵中学校のグランドと土岐紅陵高校のグランドからの2カ所から、夜空に打ち上げられる花火を同時に見ることができました。二階のベランダから妻と一緒に見ていましたが、一階のリビングで見ていた母も久しぶりに観る花火に喜んでおりました。

新聞折込のポスターには、「土岐の花火は咲き続ける 素敵な夢を叶えましょう」と書かれています。昨年は、「コロナに負けるな土岐!!」「未来ある子供たちに!希望ある未来を!!」でした。子供たちの感染が増え続けている状況を考えると、複雑な気持ちになってしまいます。 

ちなみに、シークレット花火に使用されたものは、上空約90メートルで花火が開く2号玉と2.5号玉を使用し、およそ3分間かけて各所で計75発が打ち上げられたようです。

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まだまだ先は長い

岐阜県では、20日に新型コロナウイルスの感染者数が310人と、4日連続して300人を超える感染者数を記録しています。土岐市を含む東濃地区においても感染者数が増加し続けており、次のような東濃5市による「緊急事態宣言」を発出されました。

「新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、東濃の多治見、土岐、瑞浪、恵那、中津川の五市は二十日、独自の「緊急事態」宣言を発出した。期間は多治見、中津川両市がまん延防止等重点措置の指定を受けている九月十二日まで。五市合同でコロナに関する宣言を出したのは初めてで、連携して対策に臨むことを目指す。」(821日中日新聞Web版)

土岐市では、23日〜9月12日に児童館、児童センターを閉鎖。図書館など3施設は入場数を制限するほか、美濃焼伝統産業会館とどんぶり会館では作陶体験を中止。開館する施設でも新規予約を停止。既に予約がある場合も利用は午後8時までとするなど、市の関連施設に限って制限を行い人流を抑制しようというものです。だって、民間に制限を強制するだけの財源がありませんからね。

感染者の内訳も若い世代に移っていると言われているものの、実際に数値で示されていないので、820日のデータを見ながらグラフを作成してみました。すると、高齢者から4050代へ感染者の中心が移行しているどころか、本当に若い20代や10代が中心になっていることに驚かされます。県のデータでは、1歳未満、10歳未満、10代と区別されて表記されていますが、これらを合わせると20代の数字と同じくらいになります。

 10代と言えば小・中・高の児童生徒が中心ですから、夏休みが終わって学校に集まり交流が増えてくれば、当然ながらますます感染が増えてくることが予想されます。文科省は「夏休みの延長は各自治体の判断に任せます。」なんて言ってますが、今日、コーヒ豆を購入された市内の小学校関係者に尋ねると、「たぶん変更はないのでは。」とのこと。入れ替わりに来店された私立小学校の関係者の方も、「明日、会議があるけれど、延長はないかも。」とのことでした。悩ましいですね。

 ワクチン接種が進んだといっても、60代、70代、80代の方も含まれています。たった一日を抜き出してグラフにしているため、正しい全体像を掴むことにはならないと分かっています。しかし、高齢者も油断出来ないことや、若年層からの家族感染が広まっているといわれる実態も理解できます。

 感染防止に疲弊している世間の状態は承知しているものの、コロナ禍では辛抱強く付き合わなければならないのも事実なのです。そんなことを書き留めていたら、今日も東海三県の感染者数が過去最高を記録したというニュースが流れました。まだまだ、先は長いのです。

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思案中

 「岐阜県内33市町などで計324人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日当たりの感染者数としては初めて300人を上回り、5月14日の155人を超えて過去最多となった。」(817日岐阜新聞Web

 こんなニュースが出た翌日に、マスクをしないで来店されるお客様があり、ちょっと嫌味な言葉を告げたら、「気分悪いから店変える!」といって、そのグループはお帰りになりました。しばらくは、そのグループのご利用は無くなるでしょうが、正直、ホッとしている店主です。

 岐阜県知事は16日に記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染が急拡大しているとして、政府に「まん延防止等重点措置」の適用を要請したと明らかにしました。そして、政府は岐阜など10県に重点措置の追加適用を決定し、適用期間を20日から9月12日としました。現在、県内15市町の飲食店を対象に、特措法に基づいて営業時間の短縮を要請していますが、土岐市は対象となっていません。(いずれは対象になるでしょう)

 新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいる反面、「ワクチン接種したから大丈夫。」と勘違いしている方々が人流を増やしています。厚生労働省のQ&Aでは、「ファイザー社の新型コロナワクチンは、・・・臨床試験においてワクチンを2回接種した場合の有効率は約95%と報告されており、100%の発症予防効果が得られるわけではありません。」と説明しています。ただし、今、爆発的に増えているデルタ株においては、2回接種後にも発症してクラスターになっている事例も散見されます。こんなこと、最初から分かっていた事なのにね。 

 さあ、どうしようかな?さらに市内の感染者が増えれば、店内の飲食を中止してコーヒー豆の販売だけにするか、只今、思案中です。

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ドミニカのコーヒー豆

カリブ海に浮かぶ島々のなかで二番目に大きい島、イスパニョーラ島の東側約3分の2を占める国がドミニカ共和国です。西側にはハイチ共和国があり、国の面積は48,442平方キロメートルと九州に高知県を合わせた広さに、人口約1,073万人(2019年:世銀)の国民が住んでいます。

 今回、初めてドミニカ共和国のコーヒー豆を仕入れてみました。カリブ海近隣諸国で有名なコーヒーとしては、ジャマイカのコーヒーが知られています。けれど、ドミニカ共和国のコーヒーは長い歴史があり、海抜700m1500mの山岳地帯で栽培され、品質の高いコーヒーが取れることで有名です。世界の中では生産量36位(2019FAO)となっています。

ドミニカのコーヒーを選んだ理由は、コーヒー豆の品種がCosta Rica95(カティモール系)だったからという単純な理由です。コロナ禍前まで、何度かCOEのカッピングセミナーに出かけた際、同じ品種の豆をカッピングしたことがあり、機会があれば仕入れてみたいと思っていたのです。

Costa Rica95はカトゥーラとティモール・ハイブリッドの交配種であるカティモールの一種で、コスタリカ国立コーヒー協会研究所 (CICAFE) により選別を繰り返して開発されました。本来、ティモール・ハイブリッドを親として持つことで、さび病に強いという特性が最大のメリットであるカティモールの性質があるのかと思いきや、どうやらカティモールの一種でありながら、さび病への耐性が低いことがWCR(World Coffee Research)のリポートに出ていました。

コーヒー農家にとっては、風味の良さと病害虫への耐性というポイントは死活問題に関わるものです。そういう点では、Costa Rica95生産者にとってあまり人気のある品種なのかもしれませんが、私がカッピングした印象はとても良いものでした。そんな個人的な嗜好で豆選びをし、お客様へ選択肢の一つとして提供しようとする、まったく我がままな店主なのであります。 

 先ほどまでサンプル焙煎を繰り返し、中深煎りで明日から提供できるよう準備しています。商品名は「ドミニカ キスケージャ ワイニー」で、精製プロセスはナチラスとなっており、甘い香りのコーヒーです。気になる方はどうぞ!

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カフェオレを確かめる

 先日、久しぶりに来店された珈琲狂との雑談の中、「ドトールのカフェ・オ・レが予想以上に美味しい。そこらの店よりもいい。」なんて言われたものだから、普段は甘いコーヒー飲料を飲まない私ですが、確かめるべくコンビニへ行って、ドトールのカフェ・オ・レを買ってみました。

 同時に、飲み比べるためコンビニで手に入る他のカフェオレを探すも、多くがカフェラテの飲料が多く、ドリップかエスプレッソか比べる要素が異なるため、一応、カフェオレの飲料であること表記している、ミニストップのカフェオレ、グリコのカフェオーレを購入してみました。

 3商品の原材料は次のとおりの記載です。

ドトール:生乳(50%未満)(国産)、コーヒー、砂糖、乳製品(一部に乳成分を含む)

ミニストップ:乳製品(外国製造、国内製造)、砂糖、生乳(50%未満)、コーヒー、植物油脂、デキストリン/乳化剤、(一部に乳成分を含む)

グリコ:生乳(50%未満)(国産)、乳製品、砂糖、コーヒー、果糖/カラメル色素、pH調整剤、香料、乳化剤、(一部に乳成分を含む)

 この3種類の商品を見比べただけで、ドトールが一番シンプルな原材料だと分かります。実際に飲んでみると、ドトールが違和感のないシンプルな味わいです。グリコは甘さが先にやってきて、苦味が後からやってくる感じ。ミニストップは強い苦味の先に、その後に強い甘みがくる感じです。それらに比べると、ドトールは飲みやすさが際立ちます。 

 でもね、やっぱり、コーヒーはブラックで飲む私にとって、甘いカフェオレを3種類飲むのはキツイ。結局、「ドトールのカフェ・オ・レが予想以上に美味しい。そこらの店よりもいい。」なんて気持ちになれなかったのです。

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澄ヶ瀬ヤナ

 昨日から今日にかけて、台風9号が九州から中国、四国地方にかけて北上し、この地方でも強い風と断続的に激しい雨が降りました。そんな天気の中、あらかじめ予約していた上矢作町にある「澄ヶ瀬ヤナ」へ行きます。矢作川上流・清流の上村川沿いに期間限定で営業する「ヤナ」で、月曜日が定休日となっているため、祝日となる月曜日に運よく予約の取れたこともあって、3年ぶりの訪問となりました。

ヤナは、台風の影響で川の水量が多くなために取り払われています。そのため、ヤナ場で水遊びをする子供たちの姿を見ることなく、雨の降る中で焼き鮎や五平餅などを楽しみました。 

この澄ヶ瀬ヤナでは、中央に大きな囲炉裏があり、薪で45分程かけてじっくり鮎を焼き上げます。そのため、水分は少なくなるものの、頭から尻尾まで丸かじりできる柔らかさになっています。到着した頃には鮎を事前に焼き上げた後であったため、囲炉裏に70匹以上竹串に刺して焼いている光景は見ることは出来ませんでしたが、竹串を持って丸かじりする鮎は美味しい!
 秘伝のたれで焼いた五平餅、刺身コンニャク、稚鮎の天ぷら、小鮎の南蛮漬け、サービスの漬物を食べながら、久しぶりに夏の恒例となった食事をしたと満足したのでした。

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インペリアルコーヒースタウト

中日新聞の地方版に、昨年の豪雨で倒れてしまった、瑞浪市大湫宿の御神木を香りづけに使用したというクラフトビールが、釜戸町の工房で本日発売されるという記事が載りました。その誌面を見た瑞浪市に住む姉夫婦が、以前、私が「カマドブリュワリーに行ったけど、完売で買えなかった。」と言っていたことを思い出し、車で数分の場所にある醸造所に出かけ、わざわざまめ蔵まで届けてくれました。

 クラフトビールは3本セットのもので、PI-NE-IPA(パイナップルヘイジーIPA)(730円)、大湫大杉エール(600円)、窯焚物語~第3楽章~寝落ち インペリアルコーヒースタウト(800円)です。私が珈琲屋をやっているということもあり、インペリアルコーヒースタウトが入ったセットを選んでくれました。

 コーヒーフレーバーのクラフトビールは、「窯焚物語」シリーズとやらで、これまで第一楽章:着火の儀、第二楽章:窯焚きセッション、第3楽章:寝落ち、第四楽章:霞む稜線と名付けられた三作目になります。添えられた説明書きには、『コーヒーの香り高さを引き出しつつ、スッキリとした味わいと、甘みが絶妙なバランスのインペリアルスタウトです。コーヒーのアロマに包まれ、寝落ちしそうに心地よい時間を…。』とあります。ほぼ下戸の私は一口飲めば寝落ち確定です。

 続いての説明では、『夜も更け酔いが回り眠気がよぎったところで「コーヒーでも」と器に注がれた黒い液体。薫り高いアロマに少々の癒しとカフェインに覚醒・・・するはずだったのだが様子がおかしい。酔いは醒めるどころか深くなり、激しい眠気まで襲ってくる。「何かおかしい・・・。」見ればコーヒーを注いでくれた男は深い眠りに落ちている。大事そうに抱えるボトルにはしっかりと「インペリアルコーヒースタウト」と書かれているではないか。飲みすぎには注意されたし。』一口飲めばお酒だって気付くワ!

 インペリアルスタウトとは、19世紀にイギリスから帝政ロシアや北欧、バルト諸国に輸出されていたことからその名がついたビールです。海上輸送期間中に傷んでしまうのを防ぐため、高めのアルコール度数と濃厚な味と香りに仕上げているのが特徴で、このビールも8%とほぼ下戸にはキツイ。

 一般的に、スタウト(黒ビール)を作る工程には、麦芽を一旦80度前後の熱風で乾かして成長を止める「焙燥」を行い、その後、100度以上の高温で麦芽を焦がす「焙煎」を行います。その際に、コーヒー豆を焙煎した時のような香りが付くといわれていますが、このクラフトビールには原材料にコーヒー豆と書かれてありました。どうやって着香しているかは不明ですが、確かにコップに注いだビールは黒くてコーヒーの香りがします。 

 ほぼ下戸には8%というアルコール濃度、そして強い苦味、正直「美味しいです」と言えないインペリアルコーヒースタウトを、妻にも協力してもらって何とか一瓶空けることができました。同時に、目眩のように目が回ってリビングのソファーに横になり、30分程眠りにつきます。まさに、「酔いは醒めるどころか深くなり、激しい眠気まで襲ってくる。」状態になります。ただし、「何かおかしい・・・。」どころか、「やっぱり、こうなるんかい!」と、お酒の飲めなくなった自分自身を慰めるのでした。

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「コーヒー摘み取り」の絵

 日々の出来事など、とりとめもなく書き綴っている店主のブログです。そんな稚拙なブログにも関わらず、時々コメントをいただくことがあります。それも、何年も前のブログに対して。どうやって見て頂くことになったのか?正直、書き留めている自分自身が驚いてしまいます。

 先日も、2018310日のブログにコメントをいただきました。その日は、焙煎したグアテマラのコーヒー豆をハンドピックしている際、欠点豆の中からトウモロコシをみつけました。カウンターに置いてある「コーヒーの摘み取り」の絵を眺めながら、グアテマラの空の下で働く農夫を想像し、「トウモロコシの先住民とコーヒーの国民」(著:中田英樹)を読み返したという内容でした。

 今回、その本の著者である中田英樹氏から、次のようなコメントを頂戴したのです。『突然の書き込み、失礼いたします。ご紹介頂き、光栄に存じます。この絵がお店に飾ってあるとのこと。是非機会があれば、こっそりと拝見させにお伺いしたいと思いました。この絵もかなりの考えることがありまして。この絵を購入されたのは2005年頃ではないでしょうか?あの頃、この真上から見る俯瞰のアングルがブームになっていました。これを最初に採用した青年にインタビューしたことがあります。彼は、内戦中には、国軍のヘリコプターに乗って、このアティトランコ湖畔の山中に潜む、絶対に同じ村の顔見知りであるはずのゲリラを発見するという任務に就いていました。皮肉としか言いようのない、残酷な歴史の一片ですよね。コーヒーの花、私も見たことがあります。綺麗ですね。』というものです。

 「コーヒーの摘み取り」の絵は、開業前にいただいた小さな御土産用の絵です。あまりにも小さいのですが、コーヒー豆を収穫する真上からのアングルが気に入っていたので、知り合いの画材屋さんに頼んで額にいれてもらったものです。「餅より粉が高い」となりましたが、コーヒー産地であるグアテマラの「コーヒーの摘み取り」の絵だと、一人悦に入っていたのでした。

 その後、「トウモロコシの先住民とコーヒーの国民」という本に出会い、「コーヒーの摘み取り」の絵には、コーヒー・プランテーションへの出稼ぎを余儀なくされ、そこで重労働を強いられ、しかしわずかな収入しか得られない底辺の人々の歴史がそこに表現されているのだと知ります。

 そして今回、この真上から見る俯瞰のアングルがブームになったキッカケが、内戦中のヘリコプターから見えた景色だったと知り、さらに複雑な歴史が込められているように感じました。著者が「この絵を購入されたのは2005年頃ではないでしょうか?」と言っていますが、1996年に署名された和平合意により内戦終結になったものの、その後もしばらく履行されず、混沌とした時代背景を示しています。 

 そんなコメントを頂いたので、再び「コーヒーの摘み取り」の絵を見ながら、読み返し始めたのです。

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ハワイなう?

 今日の午後、集団接種会場で新型コロナワクチンの二回目接種が終了しました。「これで旅行が行けるぞ!」ってな訳もなく、感染対策はこれまで同様に行わなければなりません。そこで、テレビCMで見た、「マクドナルドで、ハワイなう!」を思い出し、ハワイ州観光局の公認の本格的ハワイアンメニューと宣伝している、「ガーリックシュリンプ」と「マックフィズ 渚のブルーハワイ」でハワイ気分を味わうことにしました。

 しかし、案の定、期待は見事に裏切られ、「ハワイなう!」どころかハワイを探してもどこにもみつかりません。私の前にあるのはエビバーガーと青くて甘い炭酸飲料です。分かっちゃいるけど・・・。たった数百円でハワイ気分を味おうっていう、浅はかな魂胆が悪いのです。せっかく、ハワイ土産のアロハシャツを着ていたのにね。

 私のように、ワクチンの二回接種後に旅行に出かけたいと思っている方は多く、店内でも、旅行のパンフレットを広げて作戦会議を練っている女性グループを見かけます。最近では、折込チラシの中にも各地のツアー案内をよく見ます。気持ちは分からなくなないですが、ワクチンを接種しても発症予防効果は100%ではなく、ワクチンを接種した人から他の人への感染がどの程度防げるかはまだ分からないことが多いのです。

 この頃のデータを見ると、高齢者の感染者数や重症化の割合が少ないことが分かってきてはいますが、ワクチン接種後にも感染者は必ずいることを忘れてはいけません。ですから、まだしばらくは、現状のまま感染予防をするというのが一般的となっています。 

 ところで、ワクチンの二回目接種後には、副反応で熱が出る事例が多いようです。お客様の中にも数名お見えになって、仕事を休んだということでした。さて、私の場合はどうなるんでしょうか?

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珈琲電話相談を見て

 ある方が、「夏休み子ども珈琲電話相談」をブログにアップされました。その一部が次のようなものです。(無断で転載してます)

Q:なぜ大人は苦くて不味いコーヒーを飲むのか?

A:人それぞれってことです

Q:地球温暖化でコーヒーが飲めなくなるのは本当か?

A:コーヒー以外にも目を向けて

Q:カフェインレスは不味いのになぜ値段が高いのか?

A:売れないから割高になっちゃうんです

Q:すごく値段が高いコーヒーはなぜ酸っぱいのか?

A:その方が売りやすいからね

Q:精製にいろんな種類があるのはどうしてか?

A:もっともらしく高い値段で売れるから

 一見茶化して書いているように思われるかもしれませんが、全て真実であり、コーヒーを売る側やコーヒーを買う側も、きちんと理解しておかなければならない内容だと考えます。

 牛乳だらけの甘い飲料をコーヒー(カフェ)といって提供する店側や、苦くて不味いコーヒーしか飲んだことがないのに、「コーヒーは苦くて不味い」と決め付けてしまう消費者も「人それぞれ」なのです。ましてや、そんな人たちは「地球温暖化でコーヒーが飲めなくなるかもしれませんよ」といって煽ったり、「心配だ、心配だ」といって内容を確かめもしないのです。

 だから、「コーヒーはフルーツだから、酸っぱいコーヒーはいいコーヒーなんですよ」といった売り手の言葉に疑問も持たず、「特別な精製方法ですから」との説明にありがたがったりします。コーヒーを売る側は「これが普通の販売話法なんだ」と疑わず、コーヒーを買う側も「ありがたい情報だ」と信じ込んでしまっているのが現実かもしれません。茶化しているどころか笑えない実態がそこにはあります。

 しかし、こうした笑えない実態はコーヒーの業界だけではなく、全てのビジネスにはつきものです。安く仕入れたものに付加価値を付け、いかに高く売るのかを考えるのがビジネスの常識ですし、そのための情報や〇〇士、〇〇チャンピオンといった肩書のようなものは売る側にとって貴重な飯のタネなのですから。

 だからこそ、売る側は正しい情報をプラスとマイナス面も含めて知らせ、買う側に判断を委ねるくらいの余裕が欲しいものです。私はそう思っているのですが、その上手い術を持たない不器用な店主ですから、「夏休み子ども珈琲電話相談」に相談したいくらいですが、そこは大人ですから自分で解決しなければなりません。 

 ところで、今回のブログでは、『本年は東京オリンピック大会などのため、新たな「夏休み子ども珈琲電話相談」はありません。そのかわりに、過去5年分を一挙に再放送します。ぜひ、夏休み中のお子さんとご一緒にお楽しみください。』などと説明されていますが、単にサボっただけではないかと考えているのは私だけでしょうか。

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サザエさん展を見に行く

 定休日を利用し、名古屋・栄のナディアパークで始まった、人気アニメ「サザエさん」の放送開始五十周年を記念した巡回展「サザエさん展 THE REAL」を見に行きました。アニメ「サザエさん」は1969(昭和44)年105日に放送が始まり、国民的アニメとしてこれまで多くの人に親しまれているのはもちろん、我が家も昭和の雰囲気を醸し出す家庭だったので、子供ころからとても親しみがあります。今でも、日曜の六時半には必ずテレビにサザエさんが映し出されています。

 会場には、磯野家の玄関やオープニング映像を再現した撮影スポット、「縁側ボーリング」、「パンケーキダーツ」といったゲーム、同アニメのワンシーンに来場者が声を当てる「アフレコ体験コーナー」などもあります。アフレコブースに入って短いシーンに声を当てますが、再生すると思った以上に声が裏返ったりして笑えます。

 展示の目玉となっているのは、家族七人を再現した人形「リアルサザエさん」です。日本を代表する特殊メークアーティスト・Amazing JIROさん率いるクリエーター集団「自由廊」の作品が展示されています。ただ、顔の形・目・耳・鼻・口などを特殊メイクで再現したサザエさん一家は、かわいいというよりリアルすぎて少し怖いといった感じ。 

 子供を対象にした展示ではありますが、ちょっとホッコリした時間を過ごすことが出来ました。

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