休眠打破

日本気象株式会社は、215日に2024年第4回桜の開花・満開予想を発表しました。北海道から鹿児島までの全国約1,000か所のソメイヨシノについて、今年の開花・満開予想を行っており、今シーズンは全国的に休眠打破の時期は平年より遅くなった見込みですが、休眠打破後の気温が平年より高めと予想され花芽の生長速度も速く、休眠打破の遅れを取り戻すため、全国的に平年並みか平年より早い開花となるとのこと。

 何度も「休眠打破」という言葉が使用されますが、桜の蕾(花芽)は、冬に入る前にいったん休眠し、成長を止めるそうです。そして、冬の厳しい寒さによって再び目を覚まし(休眠打破)、そこからは春の暖かさによって成長していくようです。

つまり、冬にある程度寒くなることが早い開花には必要だというのです。そのため、九州は東京よりも気温が高いため、「寒さ」による目覚めが遅くなり、東北などは寒い分、目覚めは早いのですが、「暖かさ」が足りない遅い分、成長が遅れことから、「寒さ」と「暖かさ」のバランスが絶妙な東京が、今年も開花のトップバッターの予想が出ています。

そんな桜のニュースが出始めたことから、今年も「桜のロールケーキ」を作ってみました。もっとも、このニュースの前にお客様から「まだ作らんの?」と言われたこともあるのですが、イチゴやイチジクといったロールケーキと違って“映える”ことのない地味なロールケーキなので、少しばかり躊躇していたのです。原価は生地に混ぜた桜葉のパウダーや、生クリームに入れた桜のジュペ、桜餡など、地味なのにイチゴやイチジクと変わらないだけに迷っていたのです。 

そんな迷いも、桜の開花予想のニュースが作り始めるキッカケになった訳で、ある意味「休眠打破」効果なのかもしれません。ちゃうか?