平和な暮らしに感謝

新年を迎え、元旦には下石公民館主催の「新春歩け歩け大会」へ参加し、約7000歩(妻の万歩計より)の運動をし、二日の朝は「とろろいも」を家族全員で食べました。この地方の伝統として、元旦は亭主が雑煮を作り、二日はとろろ芋を擦って準備をし、主婦が正月くらい家事の負担を減らすことになっていますが、その伝統を僅かに続けている一人です。

 そんな平凡で平和な正月を過ごしていた最中、1月1日の午後4時10分に石川県能登地方で震度7もの地震が発生し、ここ土岐市でも震度4を記録する揺れがあったのです。家族のスマホが鳴り響き、テレビの画面らは緊急地震速報のアラートが表示され、この地方へも大きな揺れがやって来ることが分かり、家族中の緊張感が高まります。

 その後、津波警報が出されて避難を呼びかけるアナウンサーの声が響き、東日本大震災を思い起こさせると思った矢先、輪島市内での大規模火災の映像が映し出されると、神戸淡路大震災の記憶がよみがえりました。SNSに投稿された被害状況を見ると、想像以上に被害が大きいことが分かり、被災された方々の事を考えると正月気分も消えてなくなります。

 さらには、1月2日の午後5時47分、テレビの画面から、日本航空の旅客機が羽田空港に着陸しようとしたところ、機体から火の手が上がる映像が飛び込んできます。どうやら、今回の地震の救援物資を運ぶ海上保安庁の輸送機とぶつかった可能性が高いということです。日本航空の機体には367人の乗客と12人の乗員が乗っていたようですが、全員脱出したという情報があるものの、海上保安庁の乗員には死者があるようです。

 二日連続して災害と事故が続き、正月早々震撼させるニュースばかりとなりました。「地震」の「震」には「辰年」の「辰」という文字が入っているからか?などと一瞬思ってはみたものの、「農」にだって入っているから関係が無いことが直ぐにわかります。実際、『新選漢和辞典』(小学館)によると「辰」の字源は、「辰は、三月、房星の支配する農業の時季になり、草木が芽を出して変化するとき、雷が震(ふる)うことをいう。房星をもさす。他の説に、農具ともいい、貝殻の中から肉が出て動いている形ともいう」

と説明されています。 

 いずれにしても、今年は国内で様々な出来事が起こりそうです。これまで以上に、日々の平和な暮らしに感謝しながら暮らしていきたいものです。