穴弘法へ

昨日はコーヒー豆の販売のみ行って、不足したケーキ類やクッキーの補充をしながら焙煎を繰り返しておりました。そんな時でも何人ものお客様がコーヒー豆を買い求めて来店され、充実した時間を過ごすことができたのです。

そんなお客様の中には、初めてまめ蔵でコーヒー豆を買われる方が三名あり、コーヒーの好みや、どのような方法で抽出されるかなどを尋ねながら、楽しい会話ができました。こんな日ばかりなら、豆売りだけでもいいや!と思ってしまいますが、現実は甘くなく、まだまだ店内での飲食に依存しなければなりません。

店を閉めてから、夕食後に一人、土岐津町高山で、11月4日から12日まで行われる「穴弘法のライトアップ」へ出かけました。ここ穴弘法は、戦国時代にこの地で命を落とした人々の霊を弔うため、元禄元年に開創された「慈光院梵燈寺」の跡です。廃寺となった後は荒れていましたが、明治時代に地元の人々の力で「古城山遍照閣」として再興され、弘法様として信仰を集め今日に至っている場所です。

穴弘法の途中には池があり、ライトアップされた木々の紅葉はまだまだといったところですが、池に映る光景は美しいものです。穴弘法と呼ばれる104体の石仏群には、訪れた人々が二本ずつロウソクをもらって灯していき、柔らかな光にぼんやりと照らし出される石仏が幻想的現れてきます。

会場の特設ステージでは、ギニアの太鼓ジャンベの演奏会が始まり、アフリカの音色が夜の空に鳴り響きます。どこか違う国に来たみたいな気分になると同時に、戦国時代の武将の霊が驚いて時空を跨いで現れるんじゃないかとも思ってしまいました。

秋を満喫しております。