ハイブリッド焙煎?

久しぶりに炭火焙煎をしてみました。それは新たな実験の為。(?)新たなハイブリッド焙煎が生まれるか?を検証する為です。簡単に説明すると、カネフォラ種(ロブスタ)のコーヒーノキで作られた炭で、アラビカ種のコーヒー豆を焙煎すると、何かの化学変化によって香味に変化が生まれるかという検証です。

 速攻で、「そんわけないだろ!」とツッコまれることを承知で、先ずは、2008年にスタートしたアウトドアブランド「ハイランダー」が発売している「珈琲木炭」に火を起こします。この炭は、「コーヒーの木から生まれた火持ちのよい木炭」として、ベトナムのコーヒー豆を採取しおえた古木を原料として作られた炭です。

役目を終え廃棄される運命にあるコーヒーノキの木々ですが、廃材となる量は半端ではないようです。意外と知られていませんが、ベトナムはコーヒー生産量世界2位の国であり、そのほとんどがカネフォラ種(ロブスタ)ですから、今回のような検証に打ってつけという訳です。(コーヒーノキは20年経つと伐採廃棄されるようです)

 以前も炭火で焙煎をしましたが、その時と同様にコーヒーの香りに炭の香りが付着します。いかにも炭火で焙煎した香りなのですが、使用したコーヒー豆がグアテマラ産のティピカということもあって中煎りにしたため、炭の香りに負けてしまった感じがします。

 肝心な特別な香味が生まれるかと問われれば、何も特別感はなく普通と言えば普通でした。でも、こうした事ってのは実際にやってみないと分からない事なので、その点においては「普通の炭火焙煎と変わらない」ということが分ったという事になります。まあ、夏休み最後の実験と考えればよろしいかと思いますが。子供の頃にやってたら、楽に宿題が出来たのにな~。 

 ちなみに、アウトドアブランド「ハイランダー」では、コーヒーノキの炭の売上の一部を202011月設立された日本語学校の運営に役立てているとのことです。