WHITE TEA

妻が「同僚からお土産で高価な紅茶をもらった。」といって、スリランカの「WHITE TEA」なるものを見せてくれました。確かに白い袋に入っおり、中身は一般的な茶葉と異なり、一つの茶葉が大きく、そして白っぽいではないか!

紅茶や緑茶等は、全て茶の木(学名カメリア·シネンシス)という同じ植物の葉から作られており、加工方法と酸化発酵度が異なることで性質が決まる(緑茶は無発酵、鳥龍茶は半発酵など)ことは知られているところです。ところが調べてみると、このホワイトティーはほとんど発酵をさせずに作られるそうなのです。

春先の短い期間に、芽吹く直前の若い新芽を細心の注意を払って手摘みしますが、この際、長くとがった茶葉は軽く白い産毛に覆われており、これがホワイトティーの名前の由来となっているとか。(白い袋に入っているからではなかった)

そして、収穫後の加工は最小限で行われ、最初は萎凋(いちょう)といって、屋外や温度調整された室内で茶葉を萎れさせます。その後、茶葉を保存するために天日干や日陰で干して乾燥させるといった単純な工程のみです。多少乾燥途中に発酵されますが、それでも、紅茶や緑茶と比べれば少ないのです。(緑茶は無発酵です)

こうして作られた茶葉は、スリランカではシルバーチップやゴールデンチップと呼ばれ、希少価値の高い高級茶葉として販売されています。聞くところによると、アラブの上流階級などでは不老長寿や滋養強壮などの薬効が期待され珍重されているそうです。 

ホワイトティーを淹れるには、お湯の温度は7080°で5分以上ゆっくり蒸らしてからティーカップに注ぐと良いとのこと。さっそく淹れてカップに注ぐと、当たり前ですが白く濁っておらず、やや黄色がかった透明な液体です。口に含むと優しい香りが広がり、渋みを全く感じません。紅茶というよりも、ハーブティーと言った方が分かりやすいかも。なかなか貴重な経験をさせてもらいました。

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コメント: 2
  • #1

    帰山人 (水曜日, 16 8月 2023 12:48)

    ん? 発酵が《緑茶と比べれば少ない》?

  • #2

    まめ蔵 (水曜日, 16 8月 2023 13:11)

    素早いご指摘ありがとうございました。一部修正させてもらいました。