おど観光やなへ

梅雨明け後の猛暑が続く中、涼を求めて自宅から29km程離れた、愛知県豊田市小渡町の「おど観光やな」へ行ってきました。矢作川上流にある旭地区設けられたやな場には、夏休みとあって家族連れが何組か訪れており、やなに流れる川の水にタモ網を入れる光景を見ながら、鮎の塩焼き、鮎の田楽、鮎の甘露煮、小鮎のフライ、鮎ご飯という、鮎ずくしの鮎御膳をいただきました。

 豊田市内には、矢作川沿い3ヶ所・巴川沿い4ヶ所と合計7ヶ所もやな場がありますが、ここ「おど観光やな」はお値打ちに鮎が食べられる場所だと思います。ただ、地元のじいちゃん・ばあちゃんが運営しているため、注文時やレジ打ちに時間がかかるものの、のんびりとした時間を過ごすつもりでいれば気になりません。

 家族用に「お持ち帰り用」の塩焼きなどを購入した後、店内に置いてあったパンフレットに載っていた「風鈴寺」の増福寺へ立ち寄ります。ここでは、平成15年から旭地区に流れる矢作川や支流に吹く川風を感じてもらおうと、「夢かけ風鈴」という行事が始められました。風鈴の短冊に願い事を書いて奉納され、増福寺の境内の様々な場所に飾られています。臨時駐車場となっている「おど夢かけふうりん駅」のバス停前から、風鈴のアーケードを通って向かいますが、風鈴の音が暑さを忘れさせてくれました。 

 増福寺のホームページによれば、禅宗において悟りの世界を表す漢詩『風鈴の頌』には、「東西南北どのような方向から風を受けても風鈴は変わらずチリンチリンと鳴り響きます。人生に於いてどのような風が吹こうと同じように平常心を保てばいい。」とった教えがあるとか。でもな~、暑さでボーッとしたり、腰痛を堪えていると、中々平常心ではいられないものですよ。(修行が足らぬのか?)