閉店率の高い業態ワースト5

2015年5月にまめ蔵を開業してから、まもなく8年を迎えることができます。そして、9年目、いや20年目を目指して、コツコツと日々を積み重ねていけたらといいと思っています。飲食店という業界でよく言われていることに、「1年で4割、3年で7割が閉店する。」というものがあります。その中にあって、持続可能な低空飛行の状態で8年間を楽しく過ごせたことは、本当に幸せなことなのです。

 そんな事をぼんやり考えながらYouTubeを見ていると、飲食系の動画の中に「閉店率の高い業態ワースト5」といものがありました。それによると、ワースト5は次のようになっていました。

1位:居酒屋・ダイニングバー

2位:BAR

3位:カフェ

4位:ラーメン屋

5位:イラリアン

この中で、居酒屋やBARといった分野は1年で8割が閉店しているとされ、カフェは差別化がしにくい点や、自分の世界観に入りやすく視野が狭くなったり、参入しやすさから設備投資を疎かにするといった指摘がされていました。

確かに、窯業界から参入してみたものの、1年を待たずして閉店したカフェがあったり、開業2か月で「飲食店はやるもんじゃない。」と取引業者の社長に愚痴る現実を見ると、閉店率の高い業態であると実感します。ましてや、個人店ではなく従業員を雇用するような規模になれば、なおさら厳しい現実が待っているのかもしれません。

最近はコロナ禍で苦しんだ飲食店業界も、ようやく明るい兆しが見えてきたと言われていますが、現実には、コロナ禍で身に付けた「新しい生活様式」から元に戻ること少なく、物価高と給与据え置きという壁が立ちはだかるなど、一部の人を除いた大多数のお客様の消費行動は地味なものになるのではないでしょうか。 

まあ、最初から持続可能な低空飛行を理想としている私にとっては、大空を飛びまわる夢など持ってはいないので、日々の暮らしに喜びを感じるだけで幸せなのです。「美味しかったです。」、「また来ます。」という言葉を頂ける生活が続くよう、ただ精進するだけですから。