タローマン

先日、お客様から愛知県美術館で開催されている、『展覧会 岡本太郎』のフライヤーをいただきました。岡本太郎の作品と言えば、小学生の頃に大阪万博で見た「太陽の塔」、

名古屋市北区にある久国寺にある、岡本太郎が制作した梵鐘「歓喜の鐘」、そして、青森県の星野リゾート奥入瀬渓流ホテルに宿泊した際に見た、東館の巨大暖炉「森の神話」、西館の大暖炉「河神」があるため、是非、見てみたいと思ったのです。

ところが、開催期間中(114日~314日)の月曜日には祝日は無く、定休日に見に行くことが出来なではないか。「なんだ これは!」と落胆してしまいます。かといって、落ち込んでばかりいてはしかたがないので、NHK教育TVで2022年7月1918日深夜)から730日(29日深夜)まで、平日深夜クロージング直前の枠で放送されていた、特撮テレビドラマTAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』10話をNHKのTAROMAN特設コーナーで観ることにしました。

♪♪ ばくはつだぁ!ばくはつだぁ!ばくはつだぁ!げいじゅつだー!べらぼうなゆめはあるか でたらめをやってごらん じぶんのなかにどくをもて じぶんのさだめ(運命)にたてをつけ うまくあるな きれいであるな ここちよくあるな マイナスに飛び込め タローマン なんだ これはー! ♪♪

元々、NHKNHKエンタープライスが主催者として参加する『展覧会 岡本太郎』大阪展のプロモーション用の企画だった岡本太郎式特撮活劇では、10話の前編・後編の二部構成となっており、毎話このテーマ曲が流れるために耳に残ってしまいました。さらに、活劇の最後には「・・・。そう、岡本太郎も言っていた。」としめくくる言葉が入ります。第1話「森の掟」では、「深く考え込むより、衝動こそが大事なのだ。そう、岡本太郎も言っていた。」といった具合で、クスッと笑いながら岡本太郎を感じることが出来るのです。

ちょっと心動かされてしまうのが、第7話「手-赤」「手-青」の言葉です。「財産でも知識でも、蓄えるほど人は偉大さを失ってしまう。過去の蓄積に拘ると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きが出来なくなる。積み重ねじゃない、積減らしなのだ。そう、岡本太郎も言っていた。」です。

そして、第9話「午後の日」の、「自分で指一本動かさず、自分の責任において何もしない。組織の人間関係に血道をあげていないか?賭けるなら自分自身に賭けるしかないんだ。そう、岡本太郎も言っていた。」なんてのも、そうそうって頷きたくなります。

 ただし、最終話となる第10話「太陽の塔」では、タローマンが地球を爆発させて、「人類全体の運命もいつかは消える、それでいいのだ。無目的に膨らみ、輝いて、最後に爆発する。そして、平然と人類がこの世から去るとしたら、それが僕には栄光だと思える。そう、岡本太郎も言っていた。」となり、地球が爆発したらアカンだろ~!!となってしまいました。 

特撮テレビドラマ『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』を観て、愛知県美術館で『展覧会 岡本太郎』を見られなくてもいいわ。そう、まめ蔵の店主も言っていた。

追伸:妻にフライヤーを見せたら、「毎週月曜日が休館日じゃないよ!」と言われてしまいました。確かに隔週月曜日です。見に行けそうです。