干柿づくりの季節

今週に入り、近畿や関東地方で木枯らし1号が吹いたと発表されるなど、全国的に北風が強まりました。そもそも、この木枯らし1号は、その年に初めて吹く北寄りのやや強い風のことを指すそうです。冬の訪れを知らせる風として知られており、晩秋から初冬にかけて吹くのが特徴ですが、気象庁が発表し始めた歴史は意外と浅く、昭和になってからでした。

気象庁ではもともと「木枯らし1号」は扱っておらず、マスコミからのリクエストで発表がスタートしたため、関東と近畿のキー局向けに天気図で判断して発表しており、ローカル局の東海地方では発表が無いということをお天気キャスターが話していました。ただ、「木枯らしが吹いた」という話を聞くだけで、急に寒さが増したように感じるから不思議なものです。

そんな気候の中、妻が例年のように干し柿作りを始めました。ベランダの吊るされた渋柿が、茶色萎んで甘くなってくるのは数週間後になります。その間、空模様を気にしながらシートを被せたり、外して干したりとコマ目に動く妻の姿が想像されます。さて、今年はどんな感じに仕上がるでしょうか?

干し柿といえば、東濃地方には干柿の中に栗きんとんを入れた「栗柿」や「栗福柿」といわれる銘菓があります。秘密のケンミンSHOWでも岐阜中津川の高級スイーツとして紹介されなど、地元でも購入な和菓子となっています。今年は、妻が作った干し柿に栗きんとんを入れ、オリジナルの栗柿でも作ってみようかな。