うさぎの神社

今年も残すところ2か月となりました。昨年の今頃も、「2年続いたコロナ禍での生活にもウンザリ」などとブログに記していましたが、そのウンザリも3年続いている訳です。徐々に新型コロナウイルスとの共生をしはじめてというか、緊張感を無くしながら暮らしておりますが、来年こそはマスクが不要な生活をしてみたいものです。(これも昨年言ってたな。)

そこで、当たり前の生活を取り戻せるよう、来年を先取りしてみようと向かった先は、2023年の干支である「卯」に纏わり、「幸せの杜」と呼ばれる「三輪神社」(名古屋市中区大須3丁目)でした。三輪神社は、元亀年間(15701572)奈良桜井三輪町から小林城(現在の矢場町交差点辺り)に移った牧若狭守長清が、深く崇敬する生まれ故郷大和三輪山に大物主神(大国主神・大黒様)を鎮め祭ったと伝えられています。

 先ずは、万松寺ビルの駐車場に車を入れ、大津通りから矢場町方面に歩いていきます。数分歩いてから左の路地に入ると、雑居ビルの谷間が急に明るくなり、三輪神社の鳥居が現れます。この鳥居は三輪鳥居あるいは三ツ鳥居と呼ばれもので、両脇に小さな鳥居を持つ珍しい作りとなっています。三輪鳥居の正式な通り方(八の字に回る)で通れば御利益は3倍なるとか。

御祭神の大物主神(おおものぬしのかみ)は大国主神(おおくにぬしのかみ)と同一と言われ、神話「因幡の白兎」で有名な うさぎの石造を設けています。このうさぎは神様のお使いであり、なでることで幸福が頂けるんだとか。また、なでた部分の痛みを取って頂けるとも言われているため、腰痛持ちの私は念入りに腰のあたりを触っておきました。

境内には「なでうさぎ」の他に、うさぎの形をした「おみくじ結び」や、うさぎの形の「絵馬」などがある他、うさ結構なぎをモチーフにした御朱印が人気となっています。私は昼時に訪問したのですが、妻から預かった御朱印帳を出した時には既に35番目でしたから、結構な数の人が御朱印を頂いていることになります。さらに、この御朱印は常に9種類ほどあるうえ、日にちや季節ごとに新たな御朱印が描かれることから、御朱印ガールと呼ばれるような収集好きな方には人気のスポットになっているようです。

うさぎはとても縁起のいい動物と昔から言い伝えられ、 ぴょんぴょん跳ねることから運気を上げ、また長い耳は福を集めるとされています。また、「卯」という字は左右に開かれた門の形から出来たと言われており、閉じていた門が開き「とび出る」という意味があるとされています。そのような意味からも卯年は「飛躍する」年なんだそうです。 

さらに、うさぎは穏やかで温厚な性質であることから、「家内安全」の守り神とも言われたり、株式相場では、「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる。」という格言があるように、卯年には景気が上向いたり、回復すると言われています。さて、どんな年になるんでしょうか?“神のみぞ知る”といったところです。