ヤモリ

 夏がく~れば思い出す~♪ではないですが、夏になれば我が家にヤモリがやってきます。今年もお風呂場の窓に張り付いた姿を見せてくれ、ちょっとしたマスコットといった感じです。

 吸盤状になった指先で、家の壁や天井、窓ガラスなどに張り付き、蚊・ブユ・スズメバチなど害虫を捕食しますが、我が家のヤモリも蛾を食べているところを見かけたことがあります。そうした害虫を捕食するところから、「家守り」や「屋守り」の意味で「ヤモリ」という名が付いているので、まめ蔵も守ってもらいたいと思っても、夕方には店を閉めてしまい明かりが無くなってしまうため、寄り付いてはくれないようです。

 コロナ禍が長く続き、さらに、円安やウクライナ侵攻による原材料の高騰によって、飲食店をはじめ多くの企業が苦しんでいます。そんなこともあってか、多治見市の珈琲屋らんぷ多治見店が531日に閉店し、土岐市内にあったコメダ珈琲 土岐下石店が719日、イオン移転に伴い閉店しています。飲食店には、まだまだ厳しい日々がつづきそうです。

 そんな中にあって、地元の製陶業の会社が本社二階にショールームに併設したカフェを始めるとか。異業種のカフェ参入にも、コーヒー抽出器具を製造していることもあって驚きはしませんでしたが、本社工場の場所は入り組んだ細い道を抜ける必要や、出入り業者の車が多いのに駐車場が少ないと聞くと、魅力的なカフェになるか少々気になるところです。 

 店を閉めるところや、新たに店を始めるところ、細々と続けるところと様々ですが、その店を守るのはヤモリではなく人間ですから、ヤモリ頼みは通用しません。でも、ヤモリのように強力な吸盤で、じっと大変な時を凌ぐ気持ちだけは持っています。