通知票

新型コロナウイルスの「第7波」と言われる、感染拡大が未だに続いています。そうした影響もあってか、まめ蔵に来店される方も減少しており、毎日、のんびりと店内で過ごしている店主です。長い目で見れば「こんな時もあったな。」と思えるだろうと呑気に考えている私は、データの把握は怠らないものの、その数字に一喜一憂することはないのであります。

 そもそも、まめ蔵を始める目的の一つに「自分が楽しめる場所作り」があり、店を大きくしたい、有名になりたいとか、儲けたいといった野望があるわけではありません。一人で経営することを前提としていたため、自分で出来る範囲は限られますし、年齢を重ねるごとに頭と体がついていけなくなる事は分かっていたので、長く続けることを念頭に置いて行動しています。そして、そのための努力は惜しまないようにと考えています。

 世間ではコロナ禍の世界を憂いている人が多いのですが、好き好んで自分で始めた珈琲屋が、世の中にとって必要かどうか審判を待つような気分であり、内心ドキドキしていたりしています。これまで7年間続けてきた事に対する通知票をもらうようなものです。幸い、毎日何人かのお客様がコーヒー豆を購入されるため、それだけでも存在意義があるのかもしれないと思っているしだいです。

 ちなみに、画像は西陵中学校3年B組の時の通知票です。褒められた成績ではありませんが、その頃の良い想い出だけが記憶にあります。なお、担任が記入する所見には、次のことが記録されていました。「①学習が受身的になっている。生活面でも活発な所がない。家庭学習のやり方でも工夫が必要だ。(先の実力テストの結果から)夏休みを期待する。必ず計画の実行を。②明るい性格、他人をひっぱる行動力はすばらしいですね。学習の方でもねばり強くやっていてよいです。残り少ない中学生活ですが、とことんうちこむまでの努力を最後に望みます。」とありました。 

 いったい、1学期から2学期への変化は何だったのか想像もつきませんが、変化できる成長期だったんでしょう。それから50年程年を重ねてきましたが、今でも成長し変化できるように生きていきたいものです。新型コロナウイルス、円安、政情不安といった時代に生きているからこそ、前向きに取り組むべきたと思っています。