スーパーのリニューアルに思うこと

2021 9 月より全面建替工事のため休業していたバロー瑞浪店が、建て替え工事が終了してリニューアルオープンしました。お客様からの情報では、売場面積が拡大し、野菜・魚・肉といった生鮮部門を中心に旬の食材を豊富に取り扱うなどの配置が目立っているようです。

以前から、スーパーマーケットのバローではエブリデー・ロープライス(Everyday Low Price)の店舗を増やしており、特売商品や特売期間などの条件付き安売りではなく、あらゆる商品をいつでも低価格で提供するという店舗への切り替えをしています。

エブリデー・ロープライスを導入する事業者のメリットは、消費者に自店が常に低価格で商品を提供しているという印象を与え、競合店との差別化が可能となることです。また、競合店に対しては価格競争を仕掛ける意欲を削ぐ効果が期待できます。なにより、特売の広告宣伝費削減や商品の調達管理の労力とリスク回避などのメリットがあるのです。

 一般的に小売業界では、特売という一定期間の値下げを行い、チラシなどの広告を利用して周知し集客を狙う手法がとられています。ところが、コロナ禍が続く今日では、特定日や特定時間の集客は避けるべきものとなったため、集客や売上げの平準化につながるエブリデー・ロープライスは、今の時代に合っているのかもしれません。ただ、コロナ禍でその存在意義を高めているものの、本当に魅力的な店舗にするかが問われています。

そこで、バローでは野菜・魚・肉といった生鮮部門に力を入れており、バロー瑞浪店でもお客様の情報と合っているようです。その分野が得意のディズカウントスーパーである株式会社タチヤを2005年(平成17年)に子会社化しており、品揃えが深く、特殊なサイズやこだわり商品など、販売数が比較的少ない商品を取り揃えている店舗を目指しているようです。

顧客が「そこに行けば必ず欲しいものが見つかる」という期待を持って、その店だけを目的に来店してもらうため、既存店に比べて生鮮食品の強化をしていますが、こうした店舗の事を「デスティネーション・ストア(destination store)」というそうです。確かに道の駅などはそうした傾向は強く、わざわざ遠方であっても旅の目的地を道の駅にしている人を多く見かけます。

 海辺の何もない町、森の中や人通りの少ない住宅地、なぜこんな辺鄙な所にあるんだろうと思えるカフェやレストランに、驚きや興味を持ちながら出かける人がいます。正に、そこへ行くために旅したいと思わせるお店が増えているのも確かで、先日も、住宅地の中にある洒落た蕎麦屋へ妻と行ってきましたが、食事をする以上の体験ができるのが、デスティネーション・ストアかもしれません。 

 スーパーマーケットのバローを通じ、地方の珈琲屋が考える店舗のあり方を想像してみました。“ショッピングには、リアルショップならではの面白さがいっぱいだ!”という文章をネット上に見つけましたが、“面白さ”って結構難しいだよな~。だって、店主が冴えないオジサンですからネ。

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コメント: 2
  • #1

    ぞーーり (水曜日, 20 7月 2022 17:43)

    道の駅どんぶり会館のソフトクリーム丼面白〜い
    そのうち食べに行きます(~‾▿‾)~

  • #2

    まめ蔵 (水曜日, 20 7月 2022 19:22)

    ソフトクリームはスジャータのカップなんだけどね。