久しぶりに

定休日の月曜日、自家用車の定期点検を行うためにディーラーへ向かいました。車を引き渡して待っていると、「タイヤにネジが刺さっています!」という驚きの連絡が。担当者から、「以前はクギが刺さっていましたね。」と言われ、「そうだった!」と思い出して驚きが倍になりました。幸い、タイヤの表面の一部に刺さっていただけなので、大事には至ることなく一安心です。

その後点検を終え向かった先は、ディーラー近くにある「喫茶アルプス」(土岐市肥田町)です。サラリーマン時代には週に何度もコーヒーを飲みに来ていた場所で、本棚の週刊誌を読みながら美味しいコーヒーを楽しんでいました。アルプスという店名のとおり、高原にある山小屋風のログハウス造りで、昔ながらのこじんまりとしたソファーとテーブル席のアットホームな喫茶店です。

ここのコーヒーは苦味の強いコーヒーチェーンと違い、マイルドで飲みやすいのが特徴です。土岐市内ではいち早く自家焙煎を始めており、入口ドア付近にコーヒー生豆の原袋がドーンと置かれています。1976年(昭和51年)創業のようですが、自家焙煎珈琲を始められたのは二十数年前らしく、私が通っていた頃には、キッチンの中から富士珈機の「煎っ太郎」で焙煎している光景を目にしました。キッチンの換気扇から煙がモクモクと出ていたことを覚えています。

久しぶりの訪れた店舗は以前と変わらず、玄関前に牧場にあるような大きなスチール製のミルク缶が飾ってあります。その反対側には、一回り大きく赤く塗られたミルク缶には「OPEN」の文字と、見慣れた光景でした。今日は本日のコーヒーの「マイルドブレンド」(430円)を注文し、ホッコリしながら過ごしました。

 自宅に帰ってから「喫茶アルプス」で検索すると、お店のホームページを見つけます。そこには、富士珈機1k焙煎機R-101の写真があり、「熱風式焙煎機」との説明書きが。???いつのまにR-101に熱風式が出来たのか?と富士珈機のサイトを見ると、熱風式と半熱風式の二つしかないことを確認し、たぶん半熱風式の誤記なんでしょうね。

焙煎機が「煎っ太郎」から「1k焙煎機R-101」に変わったんだと思ったら、「カリタ」のドリッパーで淹れているという説明にも??あれっ、以前は「コーノ」のドリッパーを使っていた記憶があるんだけど。さらに、蒸らしの20秒が必要な理由として、「コーヒーの粉に熱い湯を注ぐと、粉と粉の間の冷たい空気が追い出されます。そして、粉自身も温められるのです。こうして粉に湯が浸透していくことによって、粉の一粒一粒の繊維が広げられます。その結果、粉全体がふくらんでくるのです。この時間がおよそ20秒。これが蒸らしの20秒なのです。この状態になってこそ、コーヒーの成分を効果的に抽出させることができるのです。」 

 久しぶり来てみたら、ホームページがあることに気付き、焙煎機も変わり、知らないことの連続でした。でも、以前と変わらぬ美味しいコーヒーなのでした。