ホタルの小径

昨晩は、土岐市鶴里町のホタルを見に行きました。もう何年続けて観に行っているでしょうか。コーヒー豆を購入されるお客様の中に、「鶴里ホタルの里づくりの会」の会員の方がおみえになって、ホタルの幼虫にエサとなるカワニナ(巻貝の仲間)与えて育てたものを、3月に川に放して6月に幻想的な光を放つまでのご苦労を知り、この時期になるとつい出かけてしまいます。

鶴里公民館に車をとめて掲示板を見ると、今年はホタルの数が少ないように感じます。近くにお見えになった「鶴里ホタルの里づくりの会」の会員の方が、「気温が21℃以上にならないと沢山飛ばないんです。今年は気温の低い日が続いたから。」と教えてもらいます。それでも、「柿野温泉近くが多く飛んでいるよ。」との情報を得て、「ホタルの小径」を目指して歩きます。

整備された田んぼ道を歩いていくと、徐々にホタルが光を放つ光景が見に入りました。近くには何組もの親子連れが散策され、「あっ、あっち!あっち!」と子供の声が聞こえてきます。そんな微笑ましい親子連れを横目に柿野温泉近くに着くと、急に多くのホタルが飛び交っていました。そんなホタルの一匹が私の手元にとまったので、思わずカメラを向けたものの、暗闇の中ではボンヤリした光しか映りません。残念。

鶴里公民館では、今日、618日(土)の午後7時から「ホタルまつり」が開催されます。「ほたるの夕べ・ミニコンサート」として二胡奏者による演奏会が行われ、その後、参加者でホタルの鑑賞をすることになっているようです。以前のような地元の方が作る団子等の屋台があったり、プロが作る猪鍋が無料で振舞わうイベントは無いそうです。 

昔は当たり前だったホタルが舞う光景も、今では人の手によって守らなければ目ることが出来ない時代になっています。人が住み、生活すればするほど自然が破壊される。持続可能な開発ってものが、そもそも矛盾するものだと思うばかりです。