珍客

最高気温が30度超えの午後、店の入り口ドアの前に一羽のキジバトが鎮座しておりました。「コーヒー一杯飲ませてくれよ~。」なんて言う筈もなく、入りたそうに座っていたのです。

白いハトではないので、平和の使者としてまめ蔵に来てくれたとは考えられず、「お客が少なさそうだから入ってやろうか。」と応援してくれているとも思えず、たぶん暑いから日陰に涼みにやって来ただけかもしれませんが、店主はちょっとだけ幸せな気分になりました。

キジバトで思い出したのですが、南米に生息するホウカンチョウ科のジャクバードが熟したコーヒーの実を食べることから、未消化のまま排泄されたコーヒー豆を使った、ジャクバードコーヒー(Jacu Bird Coffee)ってのがありました。ジャクバードはハトではないですが、キジの仲間のようですから、キジバトを集めたらキジバトコーヒーってのも出来るかも?(そもそもコーヒーチェリーが無い) 

インドネシアのジャコウネコの糞から取り出した「コピ・ルアク」といい、ペルーのウチュニャリ(ハナグマ)の糞をから取り出した「カフェ・ウチュニャリ」など、キナ臭いコーヒーがウケているコーヒー業界です。そんなものには関心を持つこともなく、来店してくれたキジバトさんにホッコリするのでした。