ブラジルコーヒー

こうしてブログを書きながら、日々の出来事や感じたことを記録していますが、後から読み直してみた際に分かりやすいよう、出来るだけ簡潔にまとめようと思ってはいるものの、文才がないためにダラダラと書き留めています。同様に、コーヒー豆を購入されるお客様が質問された内容にも分かりやすく答えたいのですが、無駄に長く説明してしまうのです。

 そんな経験をしている私にとって、雑誌等に掲載されるコラム欄の文章は大変参考になります。今回も、『現代化学』(東京化学同人)6月号の「カフェ・シミック」(著:旦部幸博)のブラジルコーヒーについての文章を読みながら、原稿用紙5枚程の中にブラジルでのコーヒー栽培の歴史、産地情報、精製方法による香味特性などが簡潔にまとめられいる文章を読み、納得しながら学ぶことができました。

 ブラジルコーヒーが「ストロングコーヒー」と呼ばれる、乾式精製からくる単糖類が増加による褐色色素(メライノジン)や苦味成分を多く生成させる仕組みや、乾式精製が非水洗式=washuedとの対比で使われた非水洗式=unwashuedが洗っていないという悪い語感だったことら、その呼称をナチュラルnaturalに改めて、自然派志向としてウケたことなど、興味深い内容でした。

 全世界で生産されるコーヒー豆の3040%を占めるブラジルコーヒーについて、店で取り扱う農園や地域のことだけでなく、幅広く知識として備えることは珈琲屋として必然だとしても、それを分かりやすくお客様へ伝える術は、日頃から学ぶことが大切だと改めて思うのでした。 

 なお、同誌面においては、「2年間で進化したコロナウイルスと対コロナ技術」、「コロナコミュニケーションに思う」、「なぜワクチンを嫌うのか」といったコロナ関連のコラムもあり、楽しく読ませてもらいました。(他の専門的な内容はさっぱり分からん)