ラジオドラマ

定休日の午前中には、母親を掛かりつけの病院へ送り迎え、妻から依頼された用事を済ませる他、店に必要な買い物をします。そんな車での移動の際にFM GIFUを流しているのですが、1020分から放送されている「OH! HAPPY STYLE」の中で、国際協力を様々な形で実現している「独立行政法人国際協力機構 JICA 」の活動についてのラジオドラマがありました。

そのタイトルは、「JICA TRUE STORY~不破直伸・Project NINJA~」。不破直伸さんは三重県生まれで、ボストン大学大学院卒業後、日本で投資銀行に勤務し、企業の資金調達などを担当しながら、プライベートではアプリ開発で起業にも関わってきました。妻のウガンダ転勤に主夫として同伴。現地のサッカー仲間との出会いから、JICAウガンダ事務所で職業訓練校の業務調整を手伝ったことがきっかけとなり、その後、日本でJICAの民間セクターの経済開発に携わり、2018年にエチオピアへ渡られました。そんなところから話は始まります。

7話中、先週の第3話では、エチオピアで妊婦の子宮収縮を図る検査装置を開発する女子医学生の話です。「エチオピアの地方部では必要な検査装置がなく、亡くなる妊婦や赤ちゃんがいます。自分たちで開発した検査装置は、輸入品の4分の1以下の価格で提供でき、これなら地方部の診療所でも活用してもらえると彼女らは言います。」そんな熱い思いを持った起業家の取り組みを応援する内容でした。

 今週の第4話では、畑の中で自転車を押しながら歩く様子を見て、不思議に思い質問すると、「貧しくてトラクターが買えないから、自分たちで自転車にセンサーを取り付け、種を均等に蒔けるようにしているのさ。」と青年は答えたそうです。与えられた物ではなく、自分たちの環境下で出来る工夫をする、情熱溢れる若者たちとの交流を描き、彼らのビジネス・イノベーション創出に向けた起業家支援活動「Project NINJA」を立ち上げています。

Project NINJAは(Next Innovation with Japan)の文字からとったもので、多少コジツケっぽいところは感じるものの、日本らしくて不破さんは気に入っているようです。そして、JICAの開発途上国におけるビジネス・イノベーション創出に向けた起業家支援活動として20201月に始まりました。そんな活動を漫画にしたものをJICAのサイトで見つけました。ラジオドラマと同じ内容でしたが、最後のページには、「国際協力」という単語が世界から無くなる日が来るとしたら、それが僕らのゴール。僕らがいなくても、自律的に発展することこそが本当の成功なんだと思う。と書かれています。自分が若くて能力があったら、挑戦してみたくなります。実際には叶わぬ夢なのですがね。 

ラジオを聴いてみたら、自分の知らない世界がありました。