噂の?

 「噂のネボケKINGコーヒー」という看板の自販機、そして、KINGと書かれた三色の帽子をかぶる謎の男、思わず立ち止まってしまい、「おすすめ新発売」と書かれたボトル缶のコーヒーを買ってしまいました。

 KINGコーヒーの噂も聞いたことがなく、謎の男の正体も分からぬまま、「こだわり抜いたコクと香りの一杯」と書かれたコーヒーを飲んではみたものの、正直、普通の缶コーヒーとの違いが分かりません。「香料不使用/人工甘味料不使用」だろうとも、私には特別感はないのでした。まあ、275mlで130円なのですから、高級なコーヒーでもなさそうですしね。

 ついつい、自販機のキャッチフレーズに惑わされて買ってしまいましたが、この自販機は名古屋市北区に本社を置く株式会社テイスターが運営するものでした。ホームページによると、「おいしいのに安価な自社ブランド商品のKINGコーヒー・KING紅茶や、大手メーカー商品を低価格で販売し、売上げアップに貢献します。」という会社のようです。KINGコーヒーは、平成308月にテイスターオリジナルのKINGベンダーとして開発されていました。

 コーヒーの味が普通だったのは分かったものの、このおじさんはいったい誰なのか、なにがネボケなのか、なにが噂なのか、ホームページを見ても全てが謎に包まれたままです。赤・緑・青のボーダー柄の帽子は何を意味するのか、おじさんは王様なのか、意味が分かりません。ベトナムの超有名のメーカー、チュングウェングループのブランド、「キングコーヒー」と関係があるのかないのか、メールで照会しようにもアドレスも不明でした。 

 街を歩いて見つけた、謎のコーヒーでした。