いよいよ値上げか

昨年からコーヒー生豆の価格が上昇しており、1割から2割ほど仕入れ価格が高くなっています。当然、当店で販売しているコーヒー豆も価格修正して反映させるべきですが、今の所は大きな修正を行っていません。

 ここで珈琲屋を始めたのが、「この町で品質の良いコーヒーを手頃な価格で提供したい。」という思いがあったからで、コーヒーで儲けようという目的ではなかったのです。しかし、この店を長く続けるためには一程の収益は必要ですから、コーヒー豆と店内飲食との収益バランスを考えながら価格設定をしてきました。

 幸いにも年々コーヒー豆を購入するお客様が増え、全体の売上に占めるコーヒー豆の割合が高くなり、カップのコーヒーよりもコーヒー豆の方が多くなっています。そうなると、販売価格を据え置いていることが足枷になってきます。コーヒー豆が売れて嬉しいのですが、売れば売るほど儲けが少ないといった痛し痒し状態になりそうです。

 生豆商社によれば、春以降入荷するコーヒー生豆の価格が3割程上昇する模様です。さすがにそうなれば価格を見直す必要が出てきます。今のところは、新しく入荷するコーヒー豆を仕入れる度に価格改定をするのも面倒なので、一定期間をおいて一斉に変更する事を考えていますが、とりあえずホームページ上のコーヒー豆価格を非表示にし、「時価」とでもしておきましょうか。

 既に多くの食品や食材が値上がりしています。今後は嗜好品の価格もさらに上昇し、消費の冷え込みが起きる事でしょう。そうなれば、必要な品物しか売れなくなる時代がきます。しかし、そうなった時に、「まめ蔵のコーヒー豆は買いに行こう!」と言ってもらえるか、内心、通信簿をもらうような気分になっています。ちょとドキドキします。 

 必要な物は残り、必要でない物は無くなる。当たり前のことが起きるだけなのです。