ウクライナ侵攻

ロシアはウクライナに侵攻するのか?この問いに対して、多くの専門家と言われる人々が、「しない。」と答えていました。しかし、現実にはロシアによるウクライナ侵攻が行われ、ロシア軍が首都のキエフ市内に入ったという報道もありました。

 国連安全保障理事会はロシアを非難し、ロシア軍の即時撤退などを求める決議案を25日に採決する見通しだといいますが、そうそも、常任理事国のロシアが拒否権を行使すれば廃案確実であり、国連なんて所詮、机上の議論だけに終始してしまうのです。

 中国はロシア・ウクライナともに経済的な結びつきが強く、アメリカとは対立する立場であり、ロシアのウクライナ侵攻を称賛こそしないものの、決して非難はしないというあいまいな立場を取ることで、台湾侵攻へのシナリオをイメージしているのではとないかと思えてきます。

 ロシアを非難する国ばかりかと思えば、ニカラグアの反米左派政権を率いるオルテガ大統領は、ロシアの行動は自衛措置と強調した上で、「(親ロ派地域で)選挙や住民投票が行われれば、ロシア併合さえ望むだろう」と擁護しています。また、米国や隣国コロンビアとの対抗上、ロシアからの軍事支援を頼みにしているベネズエラのマドゥロ大統領は、「ドネツクとルガンスクは、ウクライナで権力を握るファシストによる虐殺から自分たちを守るため、人民政府の機能を担っている」と述べ、独立を事実上追認したようです。

 この現実に対して、『もう、戦争するのはやめようよ 平和にコーヒーでも飲もうよ ロシアがウクライナ東部を独立承認したことも軍事攻勢に出たことも賛同支持している ニカラグアとキューバとベネズエラのコーヒーがあるんだけれど、飲む? 飲まない?』こんな質問がありました。

 まめ蔵ではニカラグアの豆を取り扱っており、思わず反応してしまいましたが、これまでどおり販売するつもりです。そもそも、昨年行われた大統領選挙では、オルテガ氏は反体制派やジャーナリスト、活動家への組織的な収監、嫌がらせ、脅迫を行っており、プーチンと同じく独裁政権への道を進んでいます。コーヒー豆による外貨収入の一部はオルテガ政権へ入るかもしれませんが、生産者にとっては別次元の話だからです。 

 でもね、グローバルな社会で生きている以上、自分の行動も、ある程度意識しながら決定しなければいけないと思えるんです。口先だけにならないために。