「とら」を食す

 「昔、昔、とある年末、神様が動物たちに、『元旦に自分のところへ訪れた1番から12番目までの動物を1年ずつ交代で、その年の大将してあげます。』と言ったそうな。これを聞いた動物たちは、喜んで元旦に訪れる計画を立てていました。ところが、猫だけはその話を一部聞き逃していまい、いつ神様の元へ行けば良いのか分かりません。そこで、ねずみに尋ねますが、ねずみとしては一人でもライバルを減らしたいので、嘘で元旦の次の日だと伝えます。そして、猫は元旦の次の日に神様の元へ向かったものの、その時には他の動物たちも神様もいなかったといいいます。」

 そんな逸話が十二支の順番にはあるそうで、今年は寅は3番目に神様のところへ訪れたことになりますね。そんな寅年に便乗し、「とら」に関係するものを食べることにしました。正直、元旦からの御雑煮、御節、二日とろろ、と定番料理が続いてこともあり、飽きてきた頃ですから。

 そこで、昼食に土岐プレミアムアウトレットにある、大かまど飯「寅福」でランチを楽しみます。寅に福が付いているから何だか縁起が良いではないですか。その後、バロー三起屋(土岐市泉町久尻)の「とらや」で鯛焼きを購入し、自宅へ帰って食べようとしていると来客があります。その手土産は山秀製菓輔(土岐市泉森下町)の和菓子で、栗きんとんを羽二重餅で包んだ栗乃伴とともに、「トラ」の形を模した和菓子も入っておりました。 

 運よく「とら」が続いたので、トラの饅頭と一緒にコーヒーを淹れて飲むことにしました。ただし、コーヒーはトラジャ・コーヒー(虎じゃコーヒー)ではなく、まめ蔵ブレンドです。珈琲屋さんの中には、「寅年」にちなんで「トラジャ・コーヒー」を押すところもあるんじゃなかろうか?なんて思いながら、「とら」を食した一日でした。