ベトナム・サイゴンへ

今日は定休日の月曜日ですが、いつもの時間に店へ行き、お世話になっている焙煎機の煙突掃除を行います。焙煎機の内部も開け、溜まった灰やチャフを取り除いて綺麗になりました。取り外した煙突の穴を覗きこみ、「そういえば、愛岐トンネル群の特別公開が125日まで行われているんだっけ!」と思い出します。ならば、ちょっと様子を見に行こうと定光寺まで行くことにしました。

 紅葉が見頃なら、多治見駅から電車で向かおうと考えていましたが、定光寺近辺の駐車場は既に満車で、愛岐道路から見えるトンネル群を歩く人々が延々と続いているではないですか。「こりゃ、屋外でも密状態、紅葉どころか人を見に行くようなものんだぞ!」と、愛岐トンネル群の散策を諦めます。

 長いコロナ禍での生活への反動なのか、多くの人が国内各地の観光名所に溢れていることを実感します。そこで、海外に目を向けて「ベトナムのサイゴンへ行こう!」じゃないですが、ベトナム料理のサイゴン(可児市)へ向かいます。早い話、昼食にベトナム料理を食べるだけなんですが。

 可児市役所前のテナントに入っているサイゴンは、ベトナム人の奥さんと日本人のご主人夫婦が営むベトナム料理店です。6070代くらいのご夫婦なので、随分前から営業されていると思いきや、20114月オープンとか。私と同じようにセカンドライフで始められたんでしょうか?(ちょっと無口なご主人のようだったので、詳しくは聞けませんでした)

注文したのは、「Ph  フォー・ボー」(牛肉の米麺)と「Bánh xêo バイン・セオ」(お好み焼き)です。フォー・ボーは初めにスープを味わって、添えられたレモンを絞って酸味を加え味変させます。さらに、パクチーをちぎって麺と一緒に食べると、あっさり味のスープと独特の香り、ツルツルの喉ごしが楽しめます。バイン・セオは、米粉とウコンで作られた生地で海老や野菜を包んだもので、「お好み焼き」と書いてありましたが、おせんべいみたいにパリパリの皮なので、お好み焼きとは異なる食感です。それをレタスで巻いて酸味のあるソースで食べます。軽い口当たりなので、おやつ感覚です。

食事の後に、ベトナムコーヒーをいただきます。練乳入りの甘ったるいコーヒーをイメージしていましたが、出てきたのは一見して普通のコーヒーです。苦手なロブ臭を覚悟して一口飲むと、「えっ、ブラックでも美味しい!」と驚いてしまいます。メニューをよく見ると、「バター焙煎」とあります。苦味の強く風味の弱いロブスタに風味やコクをつけるため、焙煎後のコーヒー豆をバターで炒ったものだったのです。意外とイケル! 

今日は人混みを避け、一人、ベトナム旅行気分を味わうのでした。