久しぶりのコーヒーイベント

今日は店を臨時休業にし、2年ぶりとなるコーヒーイベント、「SCAJ2021」へ行ってきました。今年のテーマは、”Connecting to a Sustainable Future = コーヒー業界の「持続可能な未来」を考えるだそうです。カフェ、喫茶等の飲食業がコロナ禍で業績が振るわず、それらに卸していた焙煎業者が四苦八苦していたこともあって、「なるほど。」と思わせるテーマです。(?)

 本来は、コーヒー産地を含めた持続可能な未来を示すのでしょうが、産地よりも業界内の規模や業態によって、それぞれの未来に差が生まれてきそう気がします。先ずは自分たちの未来が優先される世の中ですから、コーヒー産地だけが取り残されるようなことがないよう願いばかりです。

 地方のちっぽけな珈琲屋である私は、大きな渦に巻き込まれないよう、時々今回のように池の外に出ては、大海の様子を窺いながら、自分の持続可能な未来を模索するのでありました。百聞は一見にしかずを実践しながら、会場をくまなく見て回ります。

 今回の会場は例年と異なり青海Aホールのため、何だか倉庫の中でイベントが行われているような気分です。会場内にはコンビニやフードコートもなく、弁当も早期完売となり、正直、長居しにくい環境下でのイベント・スペースです。

 会場のレイアウトも例年と雰囲気も違うものの、入口前には定番のコロンビア・ブースがあります。アンティオキア、カウカ、クンディナマルカ、ウィラの四地区のコーヒーを飲み比べた後、UCCブースでは、タブレットに自分の好みの味覚を指定し、個別にブレンドしたコーヒーを淹れてくれます。同様に、スマホで入力した好みの味を全自動で淹れる、AIカフェロボット「root C」の展示もありました。

 生豆商社のブースが少なく残念でしたが、電動ミル、手挽きミルのブースが目立っていた印象です。カフェのブースも少なくなるなかで、小川珈琲には人集が出来るほどなのに、丸山珈琲はブースも小さく対照的です。それと、業界初の『SCAJコーヒーマイスターアンバサダー』に就任した、EXILETETSUYAが立ち上げた移動式スタイルのコーヒーブランド「AMAZING COFFEE」も出展していましたが、場所が悪いのか、本人がいないためか、ちょっと盛り上がりに欠けてました。 

 コロナ禍での2年ぶりのコーヒーイベントということもあり、海外からの出展が少ないことや競技会が会場内で行われないなど、いつものような見ごたえは無かったものの、逆に、来場者が想像以上に多かったのが印象的でした。おかげで人混みに酔ってしまい、早めの帰宅となったのでした。(疲れた)