秋を楽しむ

店の入口ドアの先には八剣神社の木々がみえますが、秋になるとその中のイチョウの木が徐々に黄色く色付きだします。そんなことから、時々、各務原市の「学びの森」にある、「冬ソナストリート」と呼ばれているイチョウ並木を度々訪問しているのです。

 2019年の12月3日は既に落葉となっており、2020年の1123日には見頃を少し過ぎたといった感じでした。今回は1025日と更に早い時期の訪問となることから、黄色いイチョウ並木とはなっていないと思われましたが、まだ落葉していないイチョウ並木を歩くのも悪くないと出かけてみました。

 通りには散策する人も少なく、散歩には好都合ではあるものの、落ちたギンナンの実が特有の匂いを放っています。木々の下には可愛らしい実が並んで落ちて、まるで美味しそうな果実のようですが、このイチョウの実であるギンナンは種が果実に包まれているように見えますが、あの黄色い実に見える部分は果実ではなく、種の外側の皮が液状に肥大したものだといいます。だから、実というよりも全てが種ということになります。

 そして、独特な匂いの成分は、おもに「酪酸(らくさん)」と「エナント酸」の2つだといいます。酪酸は蒸れた足の臭いのような、人間から出る排泄物系の臭い、そしてエナント酸は腐った油の臭いのような、腐敗臭を発っするんだとか。こんな悪臭を放つイチョウの実を食べようとした最初の人間は度胸があったもんだ。排泄物に腐敗物がブレンドされた中に入っている実を食べるんだから。 

 そんなギンナンの匂いから避けて、美味しいコーヒーの匂いを求め、近くにある珈琲工房ひぐち桜町本店に行きます。本日のコーヒー「コロンビア ウィラ」の香りを楽しいんで、帰路に着くのでありました。あっという間に過ぎ去る秋を楽しみます。