ミュージアム巡り

多治見市東町のセラミックパークMINOで開催されている、「国際陶磁器フェスティバル美濃」の「セラミックバレーぐるっとパス」を2冊お客様からいただきました。東濃3市の工業組合、商業組合、行政機関などに販売された入場券を、「僕ら行かないから。」といって手渡していただいたのです。

 この陶磁器フェスティバルは1986年に始まり、今回が12回目となります。昨年開催予定でしたが、コロナ禍で今年に延期となり、さらに、感染拡大による緊急事態宣言会期が短縮されました。そして、地元の窯業関係者は観に行く方も少なく、こうして私の手元に入場券が廻ってくるのですから、フェスティバル開催の意義は限りなく少なくなってきています。

 そんな訳で、昨日はお店を臨時休業にし、「セラミックバレーぐるっとパス」(7館共通入場券)を利用し、まるっと一日ミュージアム巡りを行いました。ちなみに、7館とは、第12回国際陶磁器展美濃、岐阜県現代陶芸美術館、多治見市美濃焼ミュージアム、多治見市モザイクタイルミュージアム、瑞浪市陶磁資料館、土岐市美濃陶磁歴史館、可児市荒川豊蔵資料館です。  

 ちなみに、ぐるっとパスはスタンプラリーになっており、5施設以上のスタンプを押してもらうと、美濃焼ストロー、Re食器、マスクチャームなどが貰えるそうで、妻の目的はもっぱらそちらのようです。

 戦国時代の織部・志野から明治に栄えた西浦焼、戦後復興後の地場産業、そして現代美術の陶磁器作品を見ながら、改めて東濃地域での陶磁器産業を見直すことができます。私のように地場産業へ関わっていない者にとっても、そんな歴史を感じながら、この地で暮らすことの意味を考えさせられるから不思議なものです。もっと、地元の人が興味を持って貰えれば良いのですが、目先の事しか見えていないようで淋しく思ったりもします。 

 ちなみに、スタンプラリーの記念品は美濃焼ストローをもらいました。