秋の味覚、一つ頂きました

 秋の味覚といえば、この地方では「栗きんとん」が有名ですが、無性に食べたくなるローカルフードに「いもういろう」があります。隣町の駄知町にある妻木屋菓子舗のもので、地元でも予約しておかないと手に入らないと言われる名物です。木枠の蒸し器で時間をかけて蒸すため数に限りがあり、午前中には完売してしまいます。

実は、昨日の昼に妻が電話をしたところ既に完売となっており、無いとなると更に食べたくなって、今朝、店を抜け出して買いに行ったのです。季節商品の「いもういろう」は秋にしか食べられないため、今年、初の味を噛みしめて「本日のコーヒー」ケニア マサイAAを飲んでおります。

食べごたえのある大きさで、1個150円(消費税込)とリーズナブルとあって、私が店を出ると次のお客さんが入って行きました。これでは、午前中に無くなってしまうはずです。商品棚には他のお菓子は並んでおらず、閑散とした店内ですが、手書きで大きく書かれた「いもういろうあります」の文字のとおり、今はこの商品が店の看板商品なのです。店の奥では、店主が「いもういろう」の仕込みをしている姿が見えます。古びた菓子店ですが、そんな風情のある店だからこそ、この「いもういろう」が食べたくなるのかもしれません。 

秋の味覚、一つ頂きました