一つの選択

岐阜県における新型コロナウイルスの感染者数が、過去最高の300人を超える数字が発表されようとも、来店客数の推移は大きく変化することなく、このままいけば横ばいの状態が予想されます。飲食店にとっては大変ありがたいことなのですが、それも時と場合によります。今は、従来型のウイルスとは感染力が異なり、今後も多くの方が感染するであろうことを実感しており、ありがたさよりも不安の方が増しています。

先日、東京で暮らす息子さんが感染されて自宅療養になったものの、容体が悪くなったために救急車を呼んだにもかかわらず、保健所の判断で入院できなかったという話を聞きました。そのため、居ても立っても居られず、東京まで看病しに行くということでした。よくテレビで取り上げている話だと他人事のように考えていることでも、身近な出来事だと知ることができます。今、岐阜県でも既に100人以上の方が自宅療養を強いられており、いずれ同じような事態になるのではないでしょうか?

従来、まめ蔵のお客様の来店状況は、午前中よりも午後からの方が多い傾向にありました。しかし、最近では午前中の来店客数が午後を上回っており、人の動きが変わってきているように感じています。地方の小さな店の話なので、私が全体の人流を変える術もありませんし、小さな店の行動が何か新しい変化を生むわけでもありませんが、自分が今、出来ることをして行こうと考えています。

具体的な案としては、1.店内の飲食を中止して豆売りだけにする。2.来店客の増える週末だけを豆売りにする。3.店内飲食のみ時短営業する。などを考えました。いつも利用されるお客様にも話して反応を見ながら、最終的には3番目の店内飲食のみ10001600の時短営業にすることとしました。

実施するタイミングについては、現在、まん延防止等重点措置が適用されている、愛知県、岐阜県、三重県と北海道について、自治体からの要請を受け、緊急事態宣言を発出するかどうか政府が検討していることから、正式に緊急事態宣言を発出された時を予定しています。 

コロナ禍における、地方の小さな珈琲屋が考えた一つの選択です。