今日はWebセミナー

 今日の14:0015:30は、コーヒー生豆商社のWebセミナーでした。石光商事()の花岡風香さんと、元 石光商事()コロンビアエリア担当でもあった、ユーエスフーズ()代表取締役 杉本幸広さんによる、コロンビア産コーヒーの基礎情報や商品特性についての話です。

 石光商事の花岡さんが若い女性で、正直「こんな若い人が買い付け担当なんだ!」と驚きました。事前に準備されたプレゼンも丁寧に作りこんであったものの、さすがに質疑応答になると、先輩格となるユーエスフーズの杉本さんが助け舟を出すといった感じです。

コロンビアの北部と南部の地域特性や、栽培されるコーヒーについての違いについて分かりやすく説明されましたが、知らなかったのが、「さび病」対策による栽培品種の割合が変貌していることでした。2009年には、カトゥーラ54%、カスティージョ31%、ティピカ16%だったものが、直近の数字では、カトゥーラ25%、カスティージョ71%、ティピカ4%と、高い病害耐性を備えているカスティージョが多くを占めていたのです。

カスティージョはコロンビアのコーヒー研究所 (Cenicafé) で開発された比較的新しい品種です。同研究所において病害に強い品種の開発を目標として1960年代後半から研究・改良が行われてきました。カトゥーラとティモール・ハイブリッドの交配を繰り返してコロンビアという病害耐性を持つ品種が開発されましたが、さらに風味特性の良いものを目指して選別と改良が繰り返されて誕生したものがカスティージョだということです。

ちょっと残念だったのは、コロンビアを説明する冒頭で、フアン・マヌエル・サントス前大統領が左翼ゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)と停戦合意し、ノーベル平和賞を受賞したことを評価したような話があったことです。けれど、この停戦合意にはFARCメンバーが人質の拉致や殺人への責任を問われず、さらには議会に議席を与えることになりました。そして、FARCに譲歩し過ぎだと多くの批判をあびており、停戦合意をめぐる国民投票では反対票が50.24%と多数を占めていたのです。 

毎回ながら、接客しながらのWebセミナーではストレス溜まります。