ショック

 菅首相が新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種をめぐり、7月末完了の目標達成が一部自治体で困難な見通しとなっていることについて、「報告を受けた時、私も実はショックだった」と明かしたそうですが、いまさらながら、我が国の裸の王様にショックは感じません。

それよりも、コーヒー生豆商社からの次のようなメールにショックを受けました。『エチオピア イルガチャフィー セラム G1(ナチュラル)に関しまして、今クロップの在庫をもって当面の間、欠品することとなりましたのでご連絡申し上げます。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。既に原袋の受注は停止させていただいております。理由についてご説明いたします。セラムG1は輸出業者であるモプラコ社が、品質に見合う原料をオークションより調達し、その原料を元にモプラコ社所有のドライミルにてセラムG1に仕上げていただいております。ただ、エチオピア国内で2019/20クロップより始まった新しい制度により、コーヒーの流通に変化が生じました。その為、モプラコ社と弊社が求めるセラムG1品質のコーヒーがオークションより調達ができない状態にあります。20214月時点で未だに求める品質に見合うコーヒーとは出会えておらず、見通しも不透明な事を踏まえまして、2020/21クロップに関しては断念することとなりました。』

まめ蔵で扱っているエチオピアの豆は、ナチュラルのセラムG1とウオッシュドのベレカG12種類がありますが、91の割合でセラムG1が売れており、売れ筋商品を失うことにショックを隠せません。メールを見てから、原袋の発注を諦め20kgを急いで注文しました。ところが、しばらくして生豆商社より電話があり、「品薄で20kgの注文をお受けできません。10kgでお願いします。」とのこと。小規模自家焙煎店では制限されてしまうのはしかたがありません。ショック。 

そんな訳で、本日到着した10kgと在庫の8kg程でセラムG1の販売は終了となります。コーヒー生豆商社からは、『2020/21クロップに関しましては、もう一つのパートナーであるファルコン社より、精選工場からダイレクトに仕入れる方法を選択いたしました。新たな商品「イルガチャフィー ブナブナ G1 ナチュラル」を販売いたします。入荷時期としては7月頃を予定しております。「セラムG1」とは一味違った上質なコーヒーをご期待いただけると幸いです。』とありますが、一味違ったら既存のユーザーからの反応が心配です。
 昨年から始まったエチオピアのCOEオークションを見ても高値が目立ち、こうなることは目に見えていたんですが、現実になると今後の品揃えに苦慮してしまうのでした。品質を落とすのはイヤだしな~。