今日は臨時休業日

今日はお店を臨時休業にし、瑞浪市内の中京学院大学瑞浪キャンパスに出かけてきました。昨年、ここの短期大学部健康栄養科で「フードデザイン」履修学生にコーヒーについて話をしましたが、今年も再びお声がかかったというわけです。

大学の授業はリモート学習と対面学習を組み合わせ、学内での密集を避けるような形態で運営しているそうです。対面授業といってもコロナ対策用のマスクとフェイスガードを全員が着用しながらですから、性別や顔形もよく分からず相手に話すと言った具合。そんな状況でパワーポイントを使用しながら説明していきました。

あらかじめ準備したコーヒー産地の動画を映したり、テーブルの前に複数の抽出器具を並べて説明し学生の反応を見てみると、昨年の時とは少しばかり違います。前回は日本人学生2名の参加がありました。しかし、今回はネパールから27名、スリランカから1名の全員留学生で、内心「ここは日本の大学なの?」ってな気分になってしまいます。

話す相手がマスクとフェイスガードで顔が見えないこともあり、とても不思議な感覚になりながら学生さんに話した内容は以下のとおり。

1.コーヒーは農産物

2.コーヒー生産地

3.コーヒーの歴史

4.日本におけるコーヒーの飲用

5.コーヒーの成分

6.いろんなコーヒー器具

7.コーヒー産業とCOVID-19

8.ネパールのコーヒー

9.スリランカのコーヒー

10.コーヒーの焙煎体験

11.ネパールコーヒーを飲もう

 受講者が全員留学生ということもあり、積極的に質問を投げかけたり、コーヒーの試飲を数人に行ってもらうなど、飽きさせないような工夫をするも、一名が居眠りをしておりました。教員から注意されていましたが、徹夜のアルバイトで生活しているのですから致し方のないのかもしれません。

後半には、5組に別れて手網焙煎の体験をしてもらいました。事前に自撮りした動画を見てもらって段取りを説明するも、やはり28名の人たちが一度に動くと目が行き届きません。「もっと高い位置で!」、「もう少し早く振って!」、「そうそう、そのくらいでストップ!」と、右往左往しているのが私自身といった有り様です。

最後にネパールのコーヒーを飲んでもらいましたが、意外にも多くの人がネパールのコーヒーを飲んだ経験があります。昨年は「初めてネパールのコーヒーを飲んだ。」という人がほとんどだったのに、学生たちの出身地が違うのでしょうか? 

 ご縁あって、今年も学生さんにコーヒーの話をする機会をもらいました。その学生が日本にやってくる理由や背景、今後の進路などを知るたび、自分がどう関わっていったらよいのかを考えながら準備を進めてきました。ネパールとスリランカはいずれもコーヒー産地ではあるものの、留学生のほとんどがコーヒーについての知識は少なく、普段飲用しているのはインスタントコーヒーやコンビニのカフェラテくらいです。ある学生から「ネパールのコーヒーは輸出しているんですか?」と質問されました。珈琲屋として何を伝えるべきか?そんなことを考える貴重な臨時休業日となったのです。

 正直、疲れたワ~。