Human and Animal

 昨日の53日は父の命日でした。早いもので13年が経過しました。そんな事すら忘れかけているところに、妻から「3日はお墓参りだから!」と言われて気付くくらいですから、父もあの世から呆れていることでしょう。そんな訳で、朝から姉夫婦とともにお墓参りを済ませます。

 その後、妻のお供で出かけて用事を済ませ、午後から向かった先は現代陶芸美術館(多治見市)でした。424日から620日まで行われている、『Human and Animal 土に吹き込まれた命』を見ながら、日常にない空間に身を置いて、頭の中を目の前に見える物だけにしながら、ゆっくりとした時間を過ごします。

「人と動物という根源的なモチーフに、土素材を通じて向き合う国内外の5作家、ベス・カヴェナー(アメリカ)、スーザン・ホールズ(イギリス)、奈良美智(日本)、ステファニー・クエール(イギリス)、キム・シモンソン(フィンランド)による陶作品や関連作品、約100点をご紹介します。」とあって、5人の作家のモチーフやストーリーが異なるだけに、各ブロックごとに楽しめ、もっと作品を見てみたいという気持ちにさせてくれます。 

屋内施設であっても訪れる人も少なく、ソーシャルディスタンスが充分保たれた場所から一歩は離れると、アウトレットやショッピングセンターには車が溢れんばかり停まっています。そんな光景を横目で見ながらお店に向かい、少なくなったケーキとプリンを作り始めました。

時としてHuman(人間)のように珈琲屋をし、時としてAnimal(動物)のように何かを求めて彷徨う店主です。(ただ、じっとしているのが苦手なだけなのかもしれませんが。)