PayPay使えませんが

先日、PayPayから営業の電話がかかってきました。「お客様から、まめ蔵さんがPayPayを扱っていないので、扱えるようにしてほしいと本部に連絡がありました。」とのこと。正直、「そんな訳ないだろ!」と思いましたが、「見つけた感のある店。PayPayが使えなくても行きたくなる店にしたいんです。」と丁重にお断りしました。「そうですか。」に、「ま~ね~!」と無い髪をなびかせてやりましたが、電話ではそんな光景は伝わりません。

 もっとも、誰にも見つけられることなくヒッソリと営業を続けることになるかもしれませんが、時々「美味しいと聞いたんで。」といって来店される方があります。そんな口コミのお蔭もあってか、3月・4月のコーヒー豆の販売上位に「まめ蔵ブレンド」が顔を出してきました。初めて来店されるお客様が「先ずはブレンドで。」といって購入されるケースが多い傾向にあるため、感覚的なものではなく数字に表れているのです。

 そうしたお客様が「いつから営業されているんですか?」と尋ねられるように、見つけた感のある店ではあるものの、その「見つけた」が必ず喜びに繋がるとは限りません。出来るだけ心を込めて接客してはいるものの、人によっては感じ方が違う事もあります。あるお客様からは「珈琲専門店なのに、こんなフレッシュを出すんか!二度と来ない!」といって憤慨された方がおみえになりました。

 良い意味で期待を裏切ることもあれば、こういった場合もあるものです。口コミにしても「悪い口コミ」も存在するので、そのたびにブレることのないようにしています。大切なのは、わざわざ足を運んでいただいたお客様を、どうやってお迎えするかなのですから。そのためにも、出来るだけ新鮮でよいコーヒーを準備し、楽しめるスイーツも用意しなければなりません。やるべきことは沢山あります。 

 PayPayが使える以上の満足を提供するために。