今日もWebセミナー

今日は生豆商社によるWebセミナーです。内容はというと、インドネシアのコーヒーと発展目覚ましいタイのコーヒーについて、石光商事(株)の橋本智紀さんが紹介してくれます。インドネシア・タイ産コーヒーの基礎情報と新型コロナウイルス、現在の状況、考えられる弊害、生産者とのつながり、共にワークすることの重要性といった、これまでの他産地セミナーと同様です。

 まめ蔵では、インドネシアのマンデリン・ビンタンリマを常時扱い、タイのサイアム・ブルームーンはスポットで扱ったことがあります。そして、今回も接客しながらの「ながら視聴」での参加となりました。

 インドネシアというとジャワ・ロブスタをイメージしますが、アラビカ130万袋、ロブスタ940万袋の生産量から分かるように、ロブスタが全体の90%近くを占めています。そのコーヒーの栽培面積の95%が小農家であり、全生産量の半分を自国で消費している国であることを改めて知りました。

 タイにおいてもロブスタがメインに生産されており、インドネシアと同じく自国消費が多く、コーヒーを輸入している状況を聞くと不思議な気分になります。輸入されるコーヒー豆については関税が高く設定されており、コロンビアやブラジルといったコーヒーを扱うカフェではかなり高額なコーヒーとなるようです。また、小規模ながら高品質なアラビカの精選も行われており、ナチュラル、ハニー、アナエロビックといった処理方法も取り組みされていると聞くと、一度、飲んでみたくなります。

 生豆商社のセミナーですから自社扱い商品のPRとなりがちですが、買い付けの仕組みや取引業者の内容など、いかに品質のよいものを安定的に仕入れるのかなど、商社目線での捉え方も参考になります。また、最近特に頻繁に出てくるSDGsへの取り組みについても取り上げられ、現地輸出業者が農家への支援として取り組んでいる内容も知ることになります。でも、これって当然やるべきことなんですが。 

 今年も昨年に引き続き、こうしたWebセミナーの受講が増えそうです。カッピングできないWebでのセミナーには限界があるな~。