花見ドライブ

 春の嵐のような日曜日でしたが、定休日の月曜日は風があるものの、暖かな良い天気となりました。そこで、近場の花の名所をドライブしようと、先ずは可児市へ車を走らせます。

 可児市の西端にある標高313mの山、「鳩吹山」の麓には可児川下流域自然公園があり、カタクリ群生地で有名です。先週の新聞に取り上げられたこともあり、駐車場には多くの車が停まっています。淡い紫色の花は満開を少し過ぎたようで、奥の斜面には多くの花が咲いていましたが、手前の斜面は僅かに残っている程度でした。

 カタクリの花は気温によって花の角度を変えるそうで、暖かくなるとカタクリの花が逆立ち一番綺麗に見えるといいますが、昨日の雨の影響もあってかほとんどが下を向いています。そんなカタクリの花は、種から発芽し1年目は芽を出すのみで地上部は枯れ、2年目~6年目は春に葉を1枚だけ出すのみ、7年目にようやく葉を2枚出して花を咲かせるといいます。まめ蔵も7年目を迎えます。さて、コロナ禍でどのような花を咲かせることができるでしょうか。

 次に向かったのは、各務原市内を流れる新境川の両岸にはおよそ1200本の桜が立ち並ぶ、別名「百十郎桜」とも呼ばれる桜並木です。日本さくらの会選定「日本さくら名所100選」にも選ばれている桜の名所ですが、まだ5分咲きといったところでしょうか。花見に訪れる人も少なく、ゆっくり散歩するにはちょうどいい感じでした。

 各務原市から帰路に向かう途中に立ち寄ってのが、2004年までは成瀬家の個人所有だった犬山城です。この犬山城内に植えられている桜は、成瀬家の東京の自宅にあった桜から分け木して、1961年~1965年にかけて植えられたそうです。残念ながら、ここの桜は3分咲きといったところです。平日にも関わらず観光客が多く訪れており、町家を改装した飲食店や雑貨店が軒を連ねる、城下町のメインストリートには足を踏み入れことなく帰りました。本当ならば、花見の後に田楽でも食べたいところでしたが、あまりにも多い人出に退散した次第です。 

 人混みを避けるように花見ドライブを楽しみましたが、緊急事態宣言解除から、再び人の動きが活発になってきそうな予感です。さて、どうなることでしょう?