サニーさんファームへ

今年に入ってから、月曜日の定休日以外に臨時休業はありませんでした。毎年、コーヒーセミナーに出かけたりして臨時休業していたのですが、コロナ禍の影響でWebセミナーに変更になってしまい、東京や大阪、神戸へと出かけることが出来なくなったのです。

 その代わりにというわけではないのですが、昨日は妻の休みに合わせて臨時休業し、日頃から妻に任せっきりになっているお墓の掃除をすることにしたのでした。二人で1時間余りかけて掃除をし、先祖に手を合わせて墓地を後にします。

自宅に戻ってからは、お雛様を一人で飾った妻の要望に答え、可児市に今年1月オープンしたイチゴ園へ行くことにします。向かった先は可児市大森に新しくできた、「サニーさんファーム」です。「章姫」と「よつぼし」の2種類のイチゴを食べ比べることができ、バリアフリーのハウスやトイレもあって利用しやすい環境でした。

気になったのは、新規就農者が始めた既存のイチゴ園とは違って、受付対応やスタッスの年齢層などが微妙に違和感を覚えたことです。とても良い印象だったのですが、これまでの行ったイチゴ園と何が違うのか分からないまま帰宅し、撮影した写真を何気なく見ていると、入口正面の看板に書かれた「SUNNY sun FARM」の下に、「YOKOI GROUP」と書いてあることに気付きます。そして、調べて分かったのが、オーナーである横井三二さんの存在でした。

横井三二さんは、可児市二野で株式会社横井モールドという、プラスチック射出成形用金型の設計・製造・販売を行う会社の社長さんです。農園を作ったきっかけは、ベトナムのバグザンで会社を経営している横井さんに、バグザンの市長から「ここで日本のいちごを作ってほしい」と相談されたことからだといいます。ベトナムのいちごは硬くて酸っぱいそうで、ベトナムの人たちの力になれればと決意して全く違う農業の分野に取り組んだそうです。

もっとも畑違いの素人ですから、一から勉強や研究を始め、工場近くに試験的なビニールハウスを建てて栽培を始めます。試行錯誤のうえ栽培は順調進みました。そして、可児市大森に約700坪の畑を購入し、地域の人にも食べてもらえたらとの思いで今年1月、「サニーさんファーム」としてオープンしたとのこと。 

この農園では、「よつぼし」という品種のイチゴが食べられます。三重県、香川県、千葉県と九州沖縄農業研究センターの4カ所が共同で開発したイチゴで、「甘味」、「酸味」、「風味」が揃って「よつぼし」級に美味しいことから名づけられたそうです。私としては、イチゴ園の生まれた背景を知ると、その社長さんに「よつぼし」をあげたくなったしだいです。イチゴは四つ星級に美味しいかって?実際に食べてご確認ください。