電話注文

朝目が覚めると、自宅の裏手からウグイスの鳴き声が聞こえます。先日までは、まだ上手くなく「・・・ケキョ」でしたが、今朝は「ホーホケキョ」とはっきり聞こえました。

そんな日に、お客様からコーヒー豆の電話注文をいただきます。いつもなら、「これから買いに行くので準備しておいてください。」とか、「○○のコーヒー2つ。」といって来店されるのですが、今日の電話は石川県から「郵送してほしい」との依頼です。昨年まで来店されていたお客様が実家の石川県に戻られ、それから2度目の電話注文となりました。お客様のお母さんがリピーターの方々に出している絵手紙を大変気に入られていたので、今回は自宅の庭に咲いていた水仙を描いて同封することにします。

 遠く離れていても、こうして度々電話注文をしていただけることに、ただただ感謝するばかりです。最後に来店された際にも、餞別代わりの絵手紙を手渡していましたね。「比べるのは 昨日の自分と 今日の自分と 明日の自分」と添えた絵手紙には、少しばかり人と違う生き方をしていることに戸惑わず、自分の足元を見ながら進んで欲しいとの願いを込めました。

 そういえば、丁度その時にカウンターに座っていたお客様にも、経験談らしきものもを話してもらったことを思い出しました。もっとも、その方の経験談が参考になったかは分かりません。なにせ、普通とは随分違う生き方をされているので。

 何はともあれ、元気な声を聞けたことは良いことです。遠方からの電話注文を受けながら、焙煎への励みとなった瞬間でした。ウグイスの声とお客様の声で春を感じるこのごろ。