大縣神社梅園 梅まつり

日曜日に来店されたお客様から、犬山市にある大縣神社の境内の梅が8分咲きになっているとの話を聞き、母親の介護保険の再認定手続きの合間を縫って覗いてきました。

この大縣神社には、全国の著名な梅園・神社よりご奉納された梅をはじめ、紅白340本のしだれ梅を集めた梅林があります。221日まら321日まで「大縣神社梅園 梅まつり」が行われていることから、月曜日の平日であっても多くの人が訪れていました。紅梅はほぼ満開で、白梅は8分咲きといったところでしょうか。

 境内には本社に付属した姫之宮があり、玉比売命(たまひめのみこと)が祀られていることから、女性の守護神として安産・子授け・婦人病、特に縁結びの神様として信仰されています。1月に妻と訪れた際には、若い女性が手を合わせる姿を見たものです。

その裏手には良縁成就の「むすひ池」があります。授与所で祈願用紙をお受けとり、その用紙に願い事を書いて用紙の中央にお賽銭を乗せて池の水面にそっと浮かべご祈願します。祈願用紙が早く沈めば願の成就が早く、遅く沈むと縁が遠いとされ、また沈んだ位置が近くであれば身近に、遠くであれば遠方に縁があるといわれていることから、縁結び占いのスポットとして人気です。

「むすひ」とは、人と人とを結ぶ意味だけではなく、天地・万物を生み出す霊的な意味があるといいます。神話の時代より私たち日本人は、自然を始め全てのものに神の存在をみいだす価値観があり、目に見えないものにも心配りをし、自然の驚異にも畏敬の念を懐き常に自然を崇め共存していました。 

ところが、今では目に見えるもののみに興味を抱くだけで、目に見えないものにも心配りをし、自然の驚異にも畏敬の念を懐き常に自然を崇め共存することを忘れてしまっています。しだれ梅を見ながら、老いてゆく母親と同じように、自分も目に見えるものが少なくなっていくのだろうかと思ってみるのでした。