お酒はなくても、生きていける

 「一杯の珈琲に、心がふるえる。一杯の珈琲に、心が揺さぶられる。いつしか、琥珀色した魔法の飲み物なしでは、生きていけなくなった。珈琲なしの人生なんて!そんな珈琲愛好家、すべての人に捧げます。」こんな書き出しでPRしているのが、岡山市内にあるアートスペース油亀の企画展「珈琲のための器展 ~お酒はなくても、生きていける~」です。 

今回で11回目を迎える油亀の大人気企画で、北は北海道、南は沖縄、日本全国より珈琲をこよなく愛する作り手たちが生み出した珈琲を味わうための、珈琲のための器が集まります。期間中は各地のコーヒー専門店が交代で出展し、店内で器を眺めながら楽しめるのですが、新型コロナウイルス拡大中とあって、今年は中止となった模様。 

 酒を飲まなくなった私にとって、お酒はなくても生きてはいけるし、酒なしの人生も困らない。けれど、一杯の酒に心がふるえ、一杯の酒に心が揺さぶられ、魔法の飲み物なしでは生きていけなくなった人も多いのも確かかもしれません。「酒を楽しめないのは人生の半分を損している。」なんて言われたこともありましたが、今では酒類提供の飲食店に対する時短要請の延長・強化され、営業時間が午前5時から午後8時までに短縮、酒類の提供は午前11時から午後7時までなることが県内全全域に適用されました。酒飲みの方には辛い時代になってきました。 

 岐阜県では非常事態宣言が19日に発令され、19日~27日までの間は県民に対して行動変容を次のように要請しています。 

1 リスクを伴う飲食の自粛
 〇昼夜を問わず、自宅・外食を問わず、以下の飲食については自粛を。
  ・家族やパートナー以外との飲食
  ・長時間の飲食
  ・酒類を伴い、大声を出す飲食
  ・マスク無しで会話を伴う飲食 など 

2 不要不急の外出自粛
 〇昼夜を問わず、特に夜8時以降の不要不急な外出は自粛を。 

3 県をまたぐ不要不急の移動自粛
 〇特に、緊急事態措置を実施する13県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)、愛知県及び21県(大阪府、京都府、兵庫県)に対しては、移動自粛の徹底を。 

 こうした飲食や外出の自粛によって、酒類を提供する飲食店のみならず、コーヒーを提供する所にも影響が出てきており、昨年の4月~5月にかけての県の緊急事態宣言や国の非常事態宣言の期間とは異なる状況が始まりそうです。特に土岐市では、12月31日時点の感染者数33人が1月12日には74人と急増していることから、お客様の意識も変わってきたのかもしれません。 

 まあ、こんな時には、まめ蔵のコーヒー豆を買って家カフェを楽しんで欲しいものです。~お酒はなくても、生きていける~でも、コーヒーだけは飲みたい!