Webセミナー 5

 昨夜は、コーヒーサロンと日本サスティナブルコーヒー協会主催の「第53回コーヒーサロン」でした。ここ数年は名古屋のJICAなごや地球ひろばで行われてきましたが、コロナ禍ということでWebでのセミナーとなったようです。コーヒーアミーゴス中部のメンバーの方々がご尽力され行われていますが、私はいつもフリーで参加させていただいております。 

 今回のコーヒーサロンは、1930分~2130分にわたりZoomを使用して行われ、「コロナ禍の世界各地のコーヒー産業」というテーマで、ハワイ、ブラジル、スイス、インドネシアからそれぞれのコーヒー産業の様子をオンラインで次の方々から報告するという内容です。 

・ハワイ島コナ 山岸秀彰さん(山岸コーヒー農園オーナー) 

・ブラジル・サンパウロ マルシア下坂さん(ミカフェート・ブラジル) 

・スイス・チューリッヒ 深堀絵美さん(コーヒーショップMAME共同経営者) 

・インドネシア・スマトラ 三木和彦さん(石光商事) 

それぞれの国のコロナ禍での状況やコーヒー産業に関わる影響などの説明を受けましたが、これまでのWebセミナーと異なった印象を持ったのが、日本人から見た各国の状況や反応ではなく、それぞれの国情の違いを持った国民がコロナやコーヒー産業でいかに対応しているか、そんな視点の違いを特に感じました。 

日本人が保守的で自立心の乏しい民族であり、時として、伝統を守ることや秩序が維持されていることが評価される反面、変化に素早く対応できにくく、国に守ってもらうことに慣れてしまった負の部分が目立ったようにも思えました。リスクを承知で商売を始め、早々と見切りをつけて新しい商売を始める感覚が日本人には理解しづらい面もあるものの、ある意味、それが逞しさかもしれません。 

そんな感覚の違いが、ハワイ島でコーヒー農園をしている山岸さんにとっては、新規参入する農園主がティピカ以外のコーヒーの苗を植え、ハニーとか、なんちゃらとかの付加価値を付けることに対して嫌悪感を持つのだろうなって思うのです。 

国によって、さらには州によってコロナ対策が異なり、コーヒー産業の従事者が移動制限よって具体的に何が起こっているのか、これまで知り得なかった事柄が分かり有意義な時間でした。ただ、山岸さんがコーヒー農園を止めちゃうとか、ブラジルのコーヒー生産が来年は4割減になるかもとか、思わぬ話題もあって二時間を超えても短く感じたものです。