我が家の干し柿

 今年も妻が自宅のベランダで干し柿作りをしています。昨年、思いのほか美味しく出来上がった干し柿に気を良くしてか、どうやら我が家の風物詩となりそうな感じです。干し柿には「市田柿」、「あんぽ柿」などありますが、妻は何と命名して自慢する事でしょうか?それにしても、雨が降ったらカバーを掛けたり毎日のように手をかけることは、面倒くさがりの私には真似のできないことです。 

「柿が赤くなると医者が青くなる」という諺がありますが、柿が赤くなる秋は天候がよいので体調を崩す人も少なく、柿は滋味豊かな食べ物であることから医者は商売にならずに青ざめると言われます。さらに、干し柿にすると栄養素がたっぷり含まれているそうです。 

■βカロテン 

干し柿に多く含まれているβカロテンには強い抗酸化作用があり、生活習慣病予防やアンチエイジングに効くんだそう。またβカロテンは体に吸収されるとビタミンAに変わり、免疫力をアップさせる効果があるとか。 

■食物繊維 

不溶性食物繊維が多いので、便のかさを増やして腸を刺激し、お腹の調子を整えてくれます。生柿(1個あたり約4g)よりも干し柿(同約5.2g)の方が豊富で、果物の中ではとても多いそうです。 

■タンニン 

干し柿には「タンニン」と呼ばれるポリフェノール含まれ、赤ワインや緑茶などにも含まれている渋み成分ですが、乾燥させることにより、渋柿の可溶性のタンニンが不溶性に変わり、渋味がなくなって、甘味が強く感じられるようになります。血の巡りをよくして代謝をアップさせ、美肌効果を発揮するとか。 

その他、干し柿に含まれるビタミンAやカリウムによっても、免疫力アップや利尿効果でむくみ解消につながるとか。 

そんな我が家の干し柿も、そろそろ完成間近となりました。妻は帰省予定の子供たちに食べさせたいと考えているようですが、新型コロナウイルスの感染拡大でどうなることやら。干し柿のように、期待が萎まぬよう願うばかりです。