小ネタ

正眼寺へ出かけたタイミングで、仏教に関する小ネタを一つ。 

中部圏では知られている、名古屋に本社を置くスジャータめいらく株式会社があります。そこで販売するコーヒーフレッシュの「スジャータ」について、会社のホームページのQ&Aコーナーには、「スジャータという商品名の由来は何ですか?」という項目があります。その回答では、「スジャータとは、長期間の修行に疲れて休息していたお釈迦様に乳粥を差し上げたというインドの娘さんの名前からつけられました。スジャータという商品名には、皆様にコーヒーをよりおいしく召し上がっていただくためのコーヒーフレッシュでありたいという願いが込められています。」なんだとか。 

 あまりにも簡単な解答なので、もう少し説明を加えることにしましょう。これは、仏教の開祖である釈迦が修行時代の有名な話です。釈迦は29歳で家や妻子を置いて出家しました。そして、当時の修行で流行っていた自らの体を極限まで追い込む苦行を6年程行います。減食、絶食で自らを追い込み修行に励んだらしいのですが、悟りの境地には至りません。そんな絶食の修行をしていた時に、ある村で一人の娘に出会います。その娘は、僧侶である釈迦にお布施をします。それが乳粥(ちちがゆ)です。娘の乳粥を飲み気力を回復した釈迦は、6年程続けていた苦行を辞め、悟りを開くべく新たな修行を始め、その新しい修行で悟りを開くことになります。この乳粥をお布施した娘の名前が、「スジャータ」といいます。 

 まめ蔵では、フレッシュに「スジャータ」は使用していませんが、個人的には乳粥ではなく、乳珈琲よりも黒珈琲のほうが好みです。