やくならマグカップも

 人気漫画『鬼滅の刃』のコミックスシリーズ累計発行部数が12000万部(電子版含む)を突破し、映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』も累計興行収入が約259億円に達するなど、私はまったく観たこともない漫画が大人気だそうです。関連商品も飛ぶように売れ、ローソンは早くも1215日にタイアップ食品「鬼滅の刃恵方巻」の予約受付を開始するといいます。コロナ禍の中、まさに『鬼滅の刃』さまさまといったところでしょうか。 

そんなコミックで盛り上げようと画策しているものに、お隣の多治見市が舞台となっている『やくならマグカップも』というものがあります。「やくならマグカップも」は、フリーコミックのタイトルで、多治見市やその周辺地域の産業である「美濃焼」の産地を舞台とし、1年に4回のペースで発刊されているものです。この企画は、2010年に街を元気にしようという多治見市の呼び掛けで始まり、賛同して集まったメンバーから「キャラクターとマンガ(物語)を通じて、街や産業を楽しんでもらおう」という提案が生まれ、民間企業数社が協力しあって「元気な多治見株式会社」が設立されました。現在では、地元IT企業の株式会社プラネットが中心となって運営を続けています。 

やくならマグカップも vol.1(2012.02.14)から「やくならマグカップも vol.32(2020.05.02)まで、このサイトで閲覧することができるのですが、そのコミックの原作がテレビアニメ「やくならマグカップも」として、20214月から放送されることとなり、アニメのPVも公開されています。そして、そのアニメは「キングダム」などの神谷純さんが監督を務め、日本アニメーションが制作するといいます。 

一応、お隣のまちが舞台だということで少しばかり読んでみましたが、地元の人にとっては、馴染みのある風景が登場するため喜んでいるだろうなって思います。正直、「土岐市はPRが下手で、多治見が羨ましい~。」といった心持です。アニメ化によって多治見市では商売に繋げようと様々な取り組みが計画されているようですが、果たして『鬼滅の刃』のような大ヒットになるのでしょうか?

やくならマグカップも」に、羨ましさ半分、応援したい半分です。とりあえず私は、「やくならコーヒー生豆を」です。