土岐市内の紅葉

 緑色の葉は、クロロフィルという色素によって光合成を行っていますが、秋になって気温が低下し光合成が出来にくくなり、広葉樹の葉からは水分が外に出るようになって乾燥します。そうなると、冬に葉の水分を出し過すぎることになるため、広葉樹は葉を落とす準備を始めます。 

 クロロフィルを分解して、葉の養分を木に回収し、葉が落ちても大丈夫なように葉の根元に離層という壁を作るのです。その際、葉緑体の中にあるカロチノイドという別の色素と分解されるクロロフィルの時差によって、カロチノイドの色が目立ち黄色くなったり、葉に残ったクロロフィルの光合成によって作り出された糖と酵素が反応して赤色のアントシアニンを作り出します。 

 簡単に説明すれば、これが紅葉の仕組みなのですが、私たちは赤と黄に山々や木々が彩られる光景を見て、終わり際の線香花火のような、散り際にひときわ赤く大きく萌えているような、青々とした緑が枯れゆく際の、散り際の美のような感覚を持つようです。そんな紅葉を楽しむため、昼の曽木公園にも多くの人達が散策していました。 

その曽木公園のライトアップイベントは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となりました。しかし、土岐高山城跡の麓にある穴弘法で行われていた、もみじのライトアップは1116日(月)~23日(月)まで行われるそうです。池に映った逆さもみじや、100を超える石仏に灯されたローソク、竹に無数の穴を開けあかりを灯した竹あかりが神秘的で幽玄な世界は楽しめそうです。 

コロナ禍での紅葉シーズン迎えていますが、コロナウイルスも紅葉と同じように散り際の時期がくるのでしょうか?